バルセロナにはボージャン・ケルキック(17)、ジオバニ・ドス・サントス(18)といった至宝がいる。レアル・マドリーには彼らのように下部組織で育ち、トップチームでのプレーに大きな期待を集める選手は今見当たらない。だが、そのレアル・マドリーがブラジルの新星を手に入れようとしている。彼の名前はネイマール・ダ・シウバ・サントス・ジュニオール。サントスに所属する若干15歳のフォワードだ。

 スペインの“アス”によると、レアル・マドリーと同選手は、レアル・マドリーとサントスがロビーニョの移籍交渉を始めた2ヶ月後の2005年1月21日にも、同時12歳だったネイマールと2011年6月30日までの契約で合意していたとのことだ。しかし、ペレス前会長の辞任や、同時交渉を担当していたブトラゲーニョ氏の退団とゴタゴタが続き、この契約はまだまとまっていない状態にあるという。

「レアル・マドリーと契約を交わす予定であったのは事実だが、今のところはまだ契約締結とはいっていない。レアル・マドリーとは約束をしているし、近日中にもこの件で話し合いをする予定だ。ネイマールは将来有望な選手であり、レアル・マドリーでのプレーを夢見ている」。

 ネイマールの代理人ワグネル氏もこの件を認め、予定では来週にもマドリーを訪れ、ネイマールのレアル・マドリー移籍の話を再開させるようだ。

 2005年1月に合意がされてから2年以上が経過し、この間もネイマールはフットボール選手として着実に、そして大きく成長している。ブラジルではメッシとロビーニョの才能を合わせ持った選手であると見られ、ブラジル期待の新星であると言われている。

 将来有望な選手にはビッグクラブが注目するのはこのフットボール界の常であり、ライバルのバルセロナ、アーセナルといったクラブも彼に関心を示している。しかし、ネイマールの件ではレアル・マドリーが大きくリードしているという形だ。ファンに夢を与えられるであろうこの新星をレアル・マドリーは獲得できるだろうか?今後の展開に注目だ。

(スペイン通信)