“重厚長大”業界が採用復活!
鉄鋼、造船、建設機械、重電etc.――俗に“重厚長大産業”と呼ばれる分野が今、好景気に沸いている。90年代には構造不況業種などといわれたのも今は昔。中国をはじめ経済成長著しいBRICsなどでの需要急増を受け、各分野で生産が追いつかないなどのうれしい悲鳴が聞こえる。この好景気は採用増にも結びつきそうだ。

新造ラッシュの世界造船業界、光る日本陣営の技術力

近年の世界的な好景気、経済成長は、海運の需要を激増させた。それによって顕在化したのが「船不足」。新造船の発注が、造船メーカー各社に殺到している状況で、各社とも売り上げを大幅に伸ばしている。現在、日本は中国、韓国とともに造船三大国を形成している。生産トン数では既に世界一ではなくなっているが、省燃費、高性能、環境対応といった技術面では、いまだに他国の追随を許さない。日本の造船、健在である。

■三井造船:巨大タンカーから深海1万Mの探査船まで「技術のデパート」

自分の設計図が巨大な船舶になる醍醐味

造船業界大手の一角を占める三井造船は、超巨大タンカーや貨物船などのコンベンショナルな船舶の建造力で高い評価を受ける一方、古くはホバークラフト、近年ではテクノスーパーライナーといった超高性能ハイテク船、世界の深海を制覇する1万m級の深海探査機「かいこう」、また日本の自主エネルギーとして期待されているメタンハイドレード運搬船などの多様な独自技術をもつ、ユニークな造船メーカーだ。
「船の開発というのは本当に面白いですよ。自分が設計した船がドックで建造されていく様子を見るのは実にエキサイティング。弊社社員の中には、岡山県の玉野事業所で巨大船の進水式を見て、その迫力に感動して造船業界を目指した人もたくさんいます。コスト、技術開発、安全性確保など、厳しい要求が出される造船は、決して夢だけでつくれるものではありません。が、それでもやっぱりロマンチックなところがある。そこがいい」

1979年に入社後、一貫して船体の基本設計を手がけてきた仁保治設計部長はこう語る。仁保氏がこれまでに設計を手がけてきた船は数十種類。近年設計したもののうち、ハンディマックスとよばれる5万6000載貨重量t、全長190mのばら積み運搬船は、同型船が80隻も売れたという、造船業界では類のない大ヒット商品となった。
「船というと、ただ浮いているように見えますが、実際はハイテクの固まりなんです。例えば大型船で喫水線下が20mだとすると、そこには2気圧の圧力と波の力がかかる。そのストレスは1気圧差の力を受ける宇宙船以上なんですよ」
 船の設計は重量、耐久性、凌波性、抵抗低減など、多くのスペックを満たす必要がある。それらの中には、あちらを立てればこちらが立たずという、トレードオフの関係にある項目も少なくない。だが、技術開発によって、欲しい性能を同時に並び立たせることもある程度可能だ。


大型タンカーの鋼板、厚さわずか20mm

原油高が続けば、省燃費性に優れた船の人気が高まる。軽量化は高騰する鉄鋼の使用量を削減でき、また同じ船体のサイズで積載量を増加できる。高速化は航海時間の短縮で航海回数を増やし、海運会社の運送サービスの競争力強化にもつながる。
「さまざまな性能を並び立たせる船を、われわれは高技術船と呼んでいます。今後は高技術船の技術レベルが競争力を左右する要素になると思います。技術開発競争はまだまだ続きますよ」
 幅60mの大型タンカー「VLCC」の船体に使われる鋼板は、厚さわずか20mm。仁保氏は「ポリ袋が水に浮いているようなもの」と形容する。船舶の開発はそのような、にわかに信じがたいことを可能にする技術のオンパレードだ。
「船の世界は独特で、だれもが簡単に開発できるというわけではありません。しかし、船に関連するスキルをもっていて、なおかつ船が好きというエンジニアにとっては、飛び込んでみるだけの価値が十分にある世界だと思います」


■三井造船の人材ニーズ:船は無数の技術の集合体。求めるエンジニアは多様

船は多くの要素技術の集合体で、システム工学的な要素が強い。大きく分けて、性能設計、構造設計、船体艤装、機関艤装、電気艤装の5つがあり、それらが統合してひとつの船になります。
 性能設計はスクリューや船体の流体力学的設計、波や風のシミュレーションなどを手がける部署で、造船全般の知識が問われます。構造設計も陸上の構造物とは違うノウハウを必要としているので、やはり専門的な知識が要求されます。未経験者にも比較的門戸が開かれている分野は、主にエンジンと電気関連でしょう。
 船のエンジンは、その大きさをはじめ自動車のエンジンと異なる部分は多いのですが、機械系エンジニアの技術は生かせます。また、電気は強電全般や制御機器の経験があると入りやすいでしょう。

BRICsの都市開発を支える日本の高性能建機
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