「浮気は男のスポーツ」とはかの細木数子氏の弁だが、最近は男ばかりでもないらしい。女性の6割が浮気経験者という衝撃的な結果もアンケートで出ている。試しに、ミクシィのコミュニティを覗いてみる。すると、どうしたらカレシに浮気がバレないか、などと、男性諸氏には怖〜い話で盛り上がっていた。

カレシの浮気には厳しく

   ライブドアの「独女通信」が2007年8月23日に配信した記事「男の浮気、女の浮気」は、男性にはショックだったはずだ。カレシの浮気ができないよう様々な策略を巡らすと同時に、自らは涼しい顔をして浮気を楽しんでいる独女たちの生態の一端が明らかにされたからだ。

   カレシの携帯から突き止めた浮気相手にお茶をご馳走し、大人の女を演出。「私の彼が失礼なことをして、ごめんなさいね」とさりげなくイヤミを言う32歳の女性。浮気相手だった30歳の女性は、浮気を知って怒ったカノジョと共同戦線を張り、男性がカノジョとデート中に、気づかないふりをしてすれ違い続けた。

   その一方で、自らは浮気を楽しむ独女たち――。「Yahoo!ビューティー」が07年1月に発表した「恋愛アンケート」によると、未婚女性のなんと60.1%が浮気経験者だった。記事では、このことに触れたうえで、「近い将来『女って浮気する生き物だから』と言う台詞が市民権を得るのだろうか?」と、女性の浮気蔓延をほのめかしている。

   浮気をしている女性たちは、どのように「自己防衛」しているのだろうか。試しに、ミクシィのコミュニティを訪ねてみた。「浮気」と検索窓に打ち込むと、メンバー数順に、「浮気ダメ」「浮気したら…殺す」といったページとともに、浮気女性も参加する、あるコミュニティを見つけた。そこでは、07年7月のトピックとして、「女も浮気するっショ!?正直に答えてください!」といった話題で盛り上がっていた。

   このコミュニティでは、浮気の相談コーナーもあった。もちろん、相談者が特定されないように管理人にメッセージを送ることになっているが、そこには、衝撃的な相談者とコミュニティメンバーたちとのやり取りがあった。

   例えば、カレシと3年同棲しているという女性のケースだ。この女性は、「でも、やっぱり他の人に目移りします」と告白。「今は3回目の浮気進行中!」として、「どうしたらばれないでうまく進行していけるのでしょうか?」などとメンバーたちに問いかけた。

浮気回数が「5回以上」がトップ

   これに対するメンバーたちの回答は、「実践」を通じて得たような生々しいものばかりだった。携帯電話の着信履歴削除、などといった初歩的なものばかりではない。「携帯のロックは使わない(かえってあやしい)」「浮気相手のメールは完全に同姓(この場合女性)を装ってもらう」「新しい携帯を買い、勤務先においておく」などなど。中には、「デート用の下着は別途管理」といったアドバイスもあった。もちろん男性からのもあり、すべてが体験に基づいたものばかりではなさそうだが…。

   前出のアンケートによると、浮気を認めた女性は、浮気回数が「5回以上」がトップ。2、3位がそれぞれ「1回」「2回」だから、いったん浮気に染まると常習化する傾向があるようだ。「(浮気相手の)彼はあなたに本命がいることを知っている?」との質問では、「知っている」が「知らない」を上回った。浮気相手に過ぎないことを大胆に告白する女性が多いということだろうか。

   浮気相手の男性に一番望むことは、「お金を持っている(何でも買ってくれる)」がトップだった。「わがままを聞いてくれる」が続く。こうした回答に対する女性のコメントは、「お姫様感がスリルとマッチして、わくわくしてくる」「お金だけなら割り切れる」などなど。

   ただ、本命のカレシは大切にしているようだ。アンケートによると、10歳代後半〜20歳代前半の若い女性は、それ以上の世代に比べ、多くが「夕食を食べるだけ」を選び、「終電までに帰る」という回答も多かった。エッチに走りがちな男性より、若い女性は、非日常の体験を楽しむ傾向が強い。また、浮気そのものに対しては、「浮気をしてつらい経験をしたことがあるから、もうしたくない」が、「浮気したことがあるけど、またしたい」を抑えてトップ。本命に内緒で浮気に走ったことを後悔しているケースが多い。

   とはいえ、カレシがいない間は、楽しみが浮気相手に向かっているのは事実。浮気が女性の「スポーツ」になりつつあるのかもしれない。