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宮島の“観光のすき間産業”を伝える=広島

2007年08月28日05時52分 / 提供:PJ

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宮島の“観光のすき間産業”を伝える=広島
潮が引いて海上の大鳥居まで歩き楽しんでいる観光客がいた。(撮影:塩田賢寿、24日午前9時48分) 写真一覧(5件)
広島県廿日市市宮島で8月14日に行われた「水中花火大会」を終えて、宮島の夏ももうすぐ終わりを迎え秋が訪れる。水中花火大会は宮島の大鳥居沖の海上から夜空へ盛大に打ち上げられる宮島最大のイベントで有名である。

 しかし、花火大会が始まる日は午前から大勢の観客が宮島へ集まるため付近の国道などでは交通渋滞が発生し、また宮島の船乗り場などでは混雑が多く発生するなど“最大すぎる”イベントにはこのような問題もある。

のんびり観光できる時期は?
 PJは宮島へ観光に来た人や花火大会へ行った人から「疲れただけ」「人ごみはたくさん。もう行きたくない」「車は渋滞すぎて引き返すこともできない」との声を何度か聞いた。

 8月初旬過ぎから中旬は花火大会などのイベントを見るため多くの人が一気に観光に来る“混雑のシーズン”であるため、ゆっくり観光することは容易ではない期間である。「ゆっくりと夏の宮島を観光したい」「のんびり宮島でお参りがしたい」とゆっくり宮島を観光したい観光客などの人たちには、8月後半から残暑の残る9月初旬・中旬ごろが適した時期である。

のんびり観光を楽しむ
 PJはゆっくり観光やお参りができる時期となった今月24日、世界遺産・宮島を訪れた。午前8時30分ごろ自宅を乗用車で出発し宮島口の船乗り場近くにある宮島町営駐車場へ駐車した後、船で宮島へ渡った。午前9時40分過ぎに宮島へ到着すると多くの人が朝早くから訪れて観光を楽しもうとしていた。

 宮島へ到着してから最初に厳島神社へ行ってみた。神社の手前の「御笠浜」と呼ばれる浜は潮が引いていたため、海上の大鳥居まで歩くことができ、観光客は浜からめったに近くで見ることのできない大鳥居まで行きその大きさに驚いていた。混雑のシーズン期の御笠浜は人で溢(あふ)れ返るため、大鳥居近くでの記念撮影などが難しい。だが、夏の終わりごろは人が少ないのでゆっくり大鳥居を近くで見物することが容易である。

 厳島神社内へ入ると、団体の観光客が来てガイドが厳島神社について説明していた。厳島神社は今月3日、台風の影響で回廊が冠水したが、2004年9月の台風で壊滅的な破壊を受けた経験から、台風到来前に床板を外し、また回廊周辺に関係者が重石(おもし)代わりとなり座って風と満潮の荒波による破壊を防いだため大事に至らず、大きな被害は見られなかった。

 神社内を散策している中、「ここから水が入るよね?」と神社の回廊を眺めている若いカップルがいた。厳島神社の回廊の板にはすき間が作られている。これは創建時から床板にすき間を作り、海面が上昇する時にすき間から水が溢れ、水圧による回廊の破壊を防ぐ構造になっているためで構造の理由を知らない人たちにとっては不思議に思えたようだ。

 午前10時過ぎたころに、厳島神社の出口からすぐそばにある大願時へお参りに行った。ここは厳島神社の修理や造営を明治維新までつかさどっていた寺院で寺の前には大きな黒松が植えられている。松は廿日市市の天然記念物で、明治時代に何度も島へ来た初代内閣総理大臣・伊藤博文が植えたと広く伝えられている。

 厳島神社や大願寺は有名なお参りスポットで元日などは大勢の人でにぎわう。元日はあまりの人がお参りに訪れるため、ゆっくり観光したいという人には適しておらず、特に体の弱い人、不自由な方にとってはけがをする可能性もあるので元日のお参りは難しい。観光客の中には2、3日ずらしてお参りに来る人もいるほど。PJが訪れた24日にはひどい混雑はなかった。この時期はのんびり観光したい人などにとっては冬と違い、雪もなく、また混雑も少ないので落ち着いてお参りができる時期と言える。

山ものんびり観光できる
 厳島神社・大願寺のお参りを終え、しばらくしてPJは厳島神社から北西方面へ30分以上歩き、宮島ロープウェーの紅葉谷駅へ着いた。紅葉谷駅からロープウェーでまず、かや谷駅という別のロープウェーに乗り換える乗換駅へ到着する。ロープウェーは定員数人乗りの小さな乗り物で乗り換えの駅へ行き、定員30名ほどの大きなロープウェーで終点の獅子岩駅へ到着する。

 晴れた日のロープウェーは瀬戸のしまなみを展望できることができ、まさに“のんびり楽しむ空中散歩”を体感できる。終点の獅子岩駅の標高は430メートルもある山で、ここからは広島市から江田島、音戸、呉市などが眺望することができる。夏の終わる時期は人で“ごった返す”ということはないので、広島市や呉方面まで広大な眺めを見たり、紺青の海を眺めたり、写真を撮影するなど、のんびりと景色を楽しめる。

 後にPJは獅子岩駅から徒歩で個人差はあるが40分から50分以上かかる頂上・弥山展望台へ向かった。獅子岩駅から頂上を目指して歩くと頂上から降りる人、登る人と出会う。歩いている途中、頂上から降りる人から「こんにちは」とあいさつを受ける。頂上まではこう配がきつい登山となるが全く面識がない他人からあいさつをいただくと気持ちいいものである。

 人が多すぎると、山も混雑があり登山も倍以上疲れてしまう。PJが訪れた時期は、登山をする人が少ないため、ゆっくりと涼しい夏の風と紅葉前の自然を楽しむことができる上に、人との出会いも気軽なあいさつから楽しい会話へ発展して濃厚な出会いとなり思い入れのある登山になる。PJが頂上へたどり着いたのは正午過ぎ。頂上は標高530メートルあり、澄んだ空気を味わえる。到着した頂上では若い女性やカップル、高齢者の人たちが弁当を広げて、山の広大な自然と心地よい疲労感をたんのうしていた。

すき間産業のような観光も地域の活性化に貢献する
 宮島水中花火大会を終えた宮島は観光客が花火大会時より減り大きなイベントがないため新聞、テレビ、雑誌などのメディアは関心を持っていないので大きく取り上げられることはない。しかし、大きなイベントが終わり観光客で混雑する期間を過ぎた時期は“観光のすき間産業”ではないかと考えている。「人ごみが苦手」「のんびりと観光したい」「ゆっくりおついて世界遺産を歩きたい」と思う人はいるだろう。

 混雑するシーズンを終えた時期は土産物などを販売する店やホテル・旅館側も、ゆとりが生まれサービスを提供しやすい時期のはずである。のんびり観光がしたいと思う人たちが観光しやすく、思い出の残る観光ができるように、宮島の観光業関係者には小さくともサービスを開発し提供してあげてほしいと思う。また地域の情報を伝える立場にいる人はもっと、観光のすき間産業を取り上げるべきである。観光客が少なくなる時期にサービスを提供する観光の産業も地域の活性化に貢献できるからだ。

 PJは記者活動を通じてゆとりを持ってのんびり観光をしたい人たちに観光のすき間産業を取材してのんびり・ゆっくりできる観光の楽しさを伝え、また観光業の関係者に観光のすき間産業が地域の活性化につながることを伝えていきたい。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 塩田 賢寿

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PJ  宮島  ロープウェイ  台風  呉市  
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