UFCから大きな期待を寄せられるゴンザガ、王座奪取の可能性は高い?

写真拡大 (全2枚)

『UFC74:RESPECT』。王者ランディー・クートゥアーにチャレンジャー=ガブリエル・ゴンザガが挑むヘビー級頂上決戦が、25日(土・現地時間)に米国ラスベガスのマンダレイベイ・イベントセンターで行なわれる。

3月にティム・シルビアを下し、王座に返り咲いた鉄人ランディー。雪崩現象でPRIDEからUFCに戦場を移すトップファイターとの対戦が期待されたが、ゴンザガが4月の英国マンチェスター大会でミルコ・クロコップをハイキックでKOし、この一戦が実現のものとなった。

ブラジリアン柔術重量級の強豪、そしてシュートボクセ・アカデミーで打撃を学んだとして、ズッファUFCから大きな期待を寄せられていたゴンザガだが、打撃に課題があり、クロコップ戦は完全なアンダードッグとしての登用に過ぎなかった。

しかし、的確なジャブで、クロコップの距離を潰しミドルキックを掴んでテイクダウン。エルボーでクロコップをいたぶり、最後はハイでKO勝ちし、一躍スターダムに躍り出た。この勝利で俄然注目を浴びるようになったゴンザガ。関係者の間でもテイクダウン以外の打撃、ポジショニングでクートゥアーを上回っており、王座奪取の可能性が高いという予想もなされている。

メイン以外の試合でも、王座挑戦へ向けたサバイバル戦がオープニングからセミファイナルまで続いている。ヘビー級のレナート・ババル&フランク・ミアーは、崖っぷちの一戦を迎え、ミドル級のケンダール・グローブ、ターレス・レイチはインパクトの強い勝利を挙げた方が、10月に行なわれる世界ミドル級選手権アンデウソン・シウバ×リッチ・フランクリン戦の勝者への挑戦権を得る可能性もあって、前述の二人とは違う意味で負けられない一戦となる。

ウェルター級のジョルジュ・サンピエール×ジョシュ・コスチェックは、最もの層の厚いウェルター級の時期挑戦者決定戦の色合いも濃く、またライト級ではオープニングに元ZST GP王者マーカス・アウレリオ、PPVファイトにジョー・スーティブンソンとロジャー・フエルタというライト級で最高の人気+実力を誇る二人が、それぞれカート・ペリグリーノ、アルバート・クレーンと対戦する。

これまでメイン級のファイトと、知名度の劣る選手が出場するアンダーカードにハッキリと選別されていたUFCだが、今大会ではオープニングからメインまで、有名選手がズラリと並び、オールスター戦の様相を呈してきている

◇対戦カードは下記の通り

・UFCヘビー級タイトルマッチ/5分5R
[王者]ランディー・クートゥアー(アメリカ)
vs [挑戦者]ガブリエル・ゴンザガ(ブラジル)

・ライト級/5分3R
ロジャー・フエルタ(アメリカ)
vs カート・ペリグリーノ(アメリカ)

・ウェルター級/5分3R
ジョルジュ・サンピエール(カナダ)
vs ジョシュ・コスチェック(アメリカ)

・ライト級/5分3R
ジョー・スーティブンソン(アメリカ)
vs カート・ペリグリーノ(アメリカ)

・ミドル級/5分3R
ケンダール・グローブ(アメリカ)
vs パトリック・コート(カナダ)

・ミドル級/5分3R
ターレス・レイチ(ブラジル)
vs ライアン・イエンセン(アメリカ)

・ヘビー級/5分3R
フランク・ミアー(アメリカ)
vs アントーニ・ハードンク(アメリカ)

・ヘビー級/5分3R
レナート・ババル(ブラジル)
vs デビッド・ヒース(アメリカ)

・ライト級/5分3R
マーカス・アウレリオ(ブラジル)
vs クレイ・グイダ(アメリカ)