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誤審撲滅のために(中)
2007年08月20日07時59分 / 提供:PJ
【PJ 2007年08月20日】−
(上)からのつづき。人間である以上、目・耳の届く範囲あるいは瞬間の判断にどうしても限界がある。よって、ビデオ判定が最も手っ取り早く、また確実な誤審対策である。私は以前書いた記事で、米国NFLのチャレンジ制度をプロ野球でも採用すべきだと主張した。もちろん今でもその考えは変わっていないし、むしろサッカーなど他の競技も取り入れる余地があるだろうと、案を色々「発展」させている。
ところで、そのの記事に関して、ある読者の方から以下のようなメールを頂戴した。
「基本的にこの案には大賛成です。ただ、チャレンジを失敗した側が失うものとしては失敗した側のゲームをコントロールする権利、と考えております。そのため、野球以外のスポーツでも使えるように『選手交代の権利』を失う、としたらどうでしょうか? これであれば、サッカーでも使用できます。野球であれば、交代選手のうち、相手チームが指定した人が交代できなくなる。サッカーであれば、3人の交代枠が2人に減る、というものはどうでしょうか。誤審にクレームをつけるかどうか、監督は悩むと思います」
確かに、私の案よりは、指摘の「交代権利を失う」の方が合理的と言える。チャレンジに失敗した監督ではなく、相手チームが「交代できない選手」を決めるというのも、指名された選手のプライドが傷つくことがない。
自チームの監督が「試合から外す選手」指名するのであれば、どうしても「いらない選手」になってしまい、リスクという点でもさほど重い物ではなくなる。が、相手指名なら、むしろ「恐怖の対象」ということで、ある意味名誉なこととも言える。
実際、プロ野球でこのルールが適用されたら、たいていの場合、相手が「指名」するのはストッパーではないだろうか。点差や状況にもよるだろうが、例えば中日でいえば岩瀬、阪神なら藤川など、彼らを「使える」かそうでないかは、文字通りチームの命運となるわけだから…。
指摘の案の発展として、「出場できなくなる選手」の幅を、ベンチに限るのでなく、その時グラウンドにいる選手まで広げるということを新たに提案したい。
例えば、ソフトバンク対東北楽天。ホークス打線が田中将大に中盤まで無安打に抑えられているとする。楽天野村監督がチャレンジに失敗した場合、王監督が田中を交代させることができる、というイメージである。もちろん投手だけではなく、強打者や俊足選手を外してもいいだろう。何にせよ、「相手の監督が決める」ということが大きいと思う。
いっぽうサッカーだが、野球と同じく未だになぜビデオ判定がないのかわからない。アメフトやラグビーはあるのに、である。より「スピーディーな」サッカーこそ必要なはずであるが。
サッカーはおそらくもっとも誤審の多い競技である。オフサイドか否か、守備側の悪質タックルか攻撃側のシミュレーションか、ボールがゴールライン(またはサイドライン)を割ったかどうか、など。
さて、話を「改訂チャレンジ制度案」から「誤審撲滅」そのものに戻す。チャレンジ 制度の他にもう1つ、NFL(アメフト)から見習うべきは、審判の数の多さである。実に7人。同じ11人対11人で戦うサッカーが審判は4人のみ、それも実質的には主審と片方の線審の2人のみ。先日の記事にも書いたが、2002年のサッカーW杯の韓国対イタリア戦のような、あまりに露骨で幼稚な誤審が発生するのもある意味では必然である。もっとも、この件に関しては、見逃した審判よりも実行した韓国選手の方が何倍も「悪い」のだが。
審判の数を増やす、チャレンジ制度を並びこれもまた早急に求められる改革の1つである。野球は、現在の各塁4人から線審2人を追加し6人にする。サッカーやラグビーなら、フィールド内の主審を3人、最低でも2人に増やす。
また、特にサッカーやラグビーの場合、合計それぞれ22人・30人もの選手が広いフィールドに入り交じっているため、ボールから遠いところ、つまり審判の目が届いていない箇所での悪質な行動・言動が問題になることも多くある(象徴的なのがサッカーW杯ドイツ大会決勝、ジダン退場)。スタンドの上かどこかで、常にフィールド全体を「監視」する審判も必要だと思う。
ハンドボールの審判員は、現行ルールでは、コートの中央でほとんど動かず「全体を見渡す」1人のみである。冒頭の西日本選手権の誤審はその1人が、たまたま見落としたか見る角度が悪かっただけだと思う。
ハンドの特性上、コートの中を走り回る審判を増やすべきではないかもしれないので、例えば、両サイドライン際、両ゴールネットの横に各1人の計4人を新たに追加するというのはいかがだろうか。中央にいる審判の、文字通り死角を見ることができる。もし、この制度が西日本大会に採用されていれば、と思う。【つづく】
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 佐々木 隆【 愛知県 】
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ところで、そのの記事に関して、ある読者の方から以下のようなメールを頂戴した。
「基本的にこの案には大賛成です。ただ、チャレンジを失敗した側が失うものとしては失敗した側のゲームをコントロールする権利、と考えております。そのため、野球以外のスポーツでも使えるように『選手交代の権利』を失う、としたらどうでしょうか? これであれば、サッカーでも使用できます。野球であれば、交代選手のうち、相手チームが指定した人が交代できなくなる。サッカーであれば、3人の交代枠が2人に減る、というものはどうでしょうか。誤審にクレームをつけるかどうか、監督は悩むと思います」
確かに、私の案よりは、指摘の「交代権利を失う」の方が合理的と言える。チャレンジに失敗した監督ではなく、相手チームが「交代できない選手」を決めるというのも、指名された選手のプライドが傷つくことがない。
自チームの監督が「試合から外す選手」指名するのであれば、どうしても「いらない選手」になってしまい、リスクという点でもさほど重い物ではなくなる。が、相手指名なら、むしろ「恐怖の対象」ということで、ある意味名誉なこととも言える。
実際、プロ野球でこのルールが適用されたら、たいていの場合、相手が「指名」するのはストッパーではないだろうか。点差や状況にもよるだろうが、例えば中日でいえば岩瀬、阪神なら藤川など、彼らを「使える」かそうでないかは、文字通りチームの命運となるわけだから…。
指摘の案の発展として、「出場できなくなる選手」の幅を、ベンチに限るのでなく、その時グラウンドにいる選手まで広げるということを新たに提案したい。
例えば、ソフトバンク対東北楽天。ホークス打線が田中将大に中盤まで無安打に抑えられているとする。楽天野村監督がチャレンジに失敗した場合、王監督が田中を交代させることができる、というイメージである。もちろん投手だけではなく、強打者や俊足選手を外してもいいだろう。何にせよ、「相手の監督が決める」ということが大きいと思う。
いっぽうサッカーだが、野球と同じく未だになぜビデオ判定がないのかわからない。アメフトやラグビーはあるのに、である。より「スピーディーな」サッカーこそ必要なはずであるが。
サッカーはおそらくもっとも誤審の多い競技である。オフサイドか否か、守備側の悪質タックルか攻撃側のシミュレーションか、ボールがゴールライン(またはサイドライン)を割ったかどうか、など。
さて、話を「改訂チャレンジ制度案」から「誤審撲滅」そのものに戻す。チャレンジ 制度の他にもう1つ、NFL(アメフト)から見習うべきは、審判の数の多さである。実に7人。同じ11人対11人で戦うサッカーが審判は4人のみ、それも実質的には主審と片方の線審の2人のみ。先日の記事にも書いたが、2002年のサッカーW杯の韓国対イタリア戦のような、あまりに露骨で幼稚な誤審が発生するのもある意味では必然である。もっとも、この件に関しては、見逃した審判よりも実行した韓国選手の方が何倍も「悪い」のだが。
審判の数を増やす、チャレンジ制度を並びこれもまた早急に求められる改革の1つである。野球は、現在の各塁4人から線審2人を追加し6人にする。サッカーやラグビーなら、フィールド内の主審を3人、最低でも2人に増やす。
また、特にサッカーやラグビーの場合、合計それぞれ22人・30人もの選手が広いフィールドに入り交じっているため、ボールから遠いところ、つまり審判の目が届いていない箇所での悪質な行動・言動が問題になることも多くある(象徴的なのがサッカーW杯ドイツ大会決勝、ジダン退場)。スタンドの上かどこかで、常にフィールド全体を「監視」する審判も必要だと思う。
ハンドボールの審判員は、現行ルールでは、コートの中央でほとんど動かず「全体を見渡す」1人のみである。冒頭の西日本選手権の誤審はその1人が、たまたま見落としたか見る角度が悪かっただけだと思う。
ハンドの特性上、コートの中を走り回る審判を増やすべきではないかもしれないので、例えば、両サイドライン際、両ゴールネットの横に各1人の計4人を新たに追加するというのはいかがだろうか。中央にいる審判の、文字通り死角を見ることができる。もし、この制度が西日本大会に採用されていれば、と思う。【つづく】
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