イングランド代表のスティーブ・マクラーレン監督は、「世界中のサッカー選手から、好きな選手を一人だけイングランド代表に選ぶことができるとしたら?」との質問に対し、マンチェスター・ユナイテッドのウェールズ代表MFライアン・ギグスの名前を挙げた。

 過去10年以上にわたり、左サイドの人材難が叫ばれているイングランド代表。歴代の代表監督が様々な人材を試したが、右サイドのMFデイビッド・ベッカムのように、長きに渡り定位置を確保した選手はついぞ現われていない。そしてマクラーレンも、数多くのイングランド・サッカー界の関係者と同じく、少年時代にはイングランド代表のユニホームを纏ってプレーしていたギグスがウェールズ代表としての道を選択したことは、サッカーの母国にとって大きな損失だったと語っている。

「監督なら誰でも自分のチームに欲しい選手がいるもの。私にとっては、ライアン・ギグスがまさにそうだ。彼は長年に渡り活躍を続けている。しかも彼は、子どものころはイングランド代表のユニホームを着てプレーしていたんだ。それなのになぜ、ウェールズ代表のユニホームを着ることになってしまったんだ…。もし左サイドにギグスがいれば、イングランド代表が長年抱え続けた問題も、簡単に解決していたはずだ」

 ユーロ2008予選のグループEでいまだ4位に沈むイングランド。格下のマケドニアと引き分け、グループの首位を走るクロアチアには敗れるなど安定感を欠く戦いを続けており、6月のエストニア戦では招集を見送り続けていたMFデイビッド・ベッカムに助けを求めるほど、マクラーレンは追い詰められている。「人材は十分揃っている。あとは一丸となって戦うだけ」と語る指揮官だが、マンUのコーチ時代からよく知るギグスに関しては、今からでも喉から手が出るほど欲しいといったところのようだ。