類稀なる才能を持ちながら、素行に問題ありとして、あらゆる監督と対立してきたカッサーノが、期限付き移籍でサンプドリアへ入団することがほぼ確実となった。カッサーノはローマからレアル・マドリーに移籍してからも継続して試合に出場できず、今シーズンより就任したシュスター新監督からも早々と構想外選手となっていた。

 サンプドリアはカッサーノがレアル・マドリーから得ている年俸(約7億円)のうち約2億円を保証し、残りの年俸はレアル・マドリーが支払うことになるという。再び母国でプレーすることになったカッサーノだが、イタリアのファンやメディアの反応も冷ややか。その問題児ぶりを懸念する声は依然として強い。果たしてカッサーノは、自らのプレーでそうした声を払拭できるかどうか。その実力を本当の意味で開花できるかどうか。今後のサッカー人生を占ううえでも、勝負のシーズンとなりそうだ。