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【独女通信】結婚をあきらめ、独女の道を選んだ瞬間とそれぞれの理由。
2007年08月13日18時00分 / 提供:独女通信
「私は30歳のとき、本気で結婚を考えた彼がいたんです。付き合ってまだ半年くらいでしたが、この人なら一生ついていけると感じたし、彼も私とのことを真剣に考えてくれていたと思います」。真澄さん(33歳)は、彼と結婚しないと決めた3年前の出来事を、まだ昨日のことのように覚えている。その日は、真澄さんの誕生日を祝うため、彼がシティホテルの部屋を予約してくれた。中小企業に勤めるサラリーマンの彼にとって、シティホテルでのディナーや宿泊は、大きな出費のはずだった。そんな彼の気持ちが嬉しくて、真澄さんは思い切りおしゃれをして、ホテルに出かけた。
「その日のディナーは、ホテル自慢のフランチレストランかと思ったら、大衆的なディナーバイキング、つまり食べ放題の店だったんです。でも、それが問題だったわけではなくて、彼の食べ方に問題があったんです」。真澄さんは、これまでにも何回か彼と食べ放題の店に行ったことがある。お皿一枚に、食べられる量だけのせ席にもどってくる真澄さんに比べ、彼はいつも食べきれない量を取って席に戻ってくる。その晩も彼は、お皿3枚に肉、魚、デザート、パン、サラダなどを山ほどのせて席に戻ってきた。そしてワインもなく、ジュースで乾杯。彼ははしゃいでいたが、真澄さんは少しも楽しくなかった。
「彼、3枚のお皿に料理を山ほどのせてきたのに、半分も食べないうちに『あー、もう腹いっぱいで食べられない』とギブアップ。なんだか彼がいやしく感じられて、気分が悪かったんです」。ふだんからそれほど大食いでもないのに、どうして食べ放題のときだけ、そんなに欲張るの?と、彼にたずねた真澄さん。彼の答えは、「だってモトをとらないと損しちゃうじゃん」だった。その言葉を聞いた瞬間、「私の中で何かが冷めてしまった」と語る真澄さん。それでも彼女は冷え冷えとした気持ちを隠し、その日は彼とホテルに泊まったという。「結婚を真剣に考えている相手でもあるし、なんとか気持ちを奮い立たせ、彼の良いところを見ようとしたんです。自分自身を騙したかったんでしょうね」。
だが翌朝、さらにダメ押しの出来事があった。チェックアウトの時間になり、部屋を出ようとした真澄さんが見たのは、ホテルに備え付けの品物を鞄に入れる彼の姿だった。「歯ブラシや櫛などのアメニティならまだしも、メモ帳や封筒、ペンまで鞄に入れて持って帰ろうとする彼の姿は、あさましい以外の何ものでもなかった。絶対この人とはやっていけない、と心底思いました」。
真澄さんは、その彼と別れた後も何人かの男性とお付き合いがあったが、ことごとくうまくいかなかった。理由は、以前なら見過ごしてしまったような、相手の男性の癖や習慣がいちいち鼻につくようになってしまったためだ。「以前は気付かなかったんですが、男ってよく観察すると、ケチな人がけっこう多いんです。最初はカッコつけて札ビラを切っていても、付き合いが長くなると食事代やタクシー代を節約するようになる。そんな人と結婚したら、貧乏くさい主婦になちゃうのかなあ、と、なんだか自分の未来が見えるようで二の足を踏んじゃいます」。真澄さんは某大企業のSEで、高給取りの部類に入る。男性との経済格差は、結婚の大きな障壁となっているようだ。
宝石店に勤務する明美さん(33歳)の場合は、自分自身がよくわかったことが、結婚をあきらめた理由だという。「実は半年前まで実家で暮らしていたんです。最近、すごく好きな彼ができて、彼と自由に会うためにひとり暮らしをするようになったんですが……」。ところが実家を出て初めて、明美さんは自分が「片付けられない女」だということに気付いた。料理が苦手、家事が苦手なのは、自分でも自覚していたが、実際に一人暮らしを始めて、どれほど自分が何もできないかを思い知り、ゾッとしたというのだ。
「それまでは実家にいたので、掃除洗濯は母が全部やってくれるし、社会人としてのさまざまな手続きも特に考える必要はなかったんです。職場にいくときは、きちんとした身なりで、おしゃれもしていました。でもひとり暮らしを始めたら、部屋がものすごく散らかるようになったんです」。自分で自分の整理能力のなさにあきれた、という明美さん。だが、解決策は見つからず、部屋は汚れ、散らかるばかり。最近は清潔な服を身に着けることすら苦労が伴うようになった。もちろん、彼を部屋に呼ぶなどということはあり得ず、結婚なんて問題外。無理に結婚をしたところで、破綻するのは目に見えている。そんな明美さんは、間もなく実家に帰る予定だという。
長年慣れ親しんだ自分の生活習慣から「結婚は難しいかも」と考える独女は多い。自分は「嫁」の基準からははずれていると、客観的に見る知性がありながらも、「だからといって相手には合わせられない」という女性たちだ。パチンコ依存症で、友人にも恋人にもそれを隠し続けている祥子さん(仮名・37歳)。お酒が大好きだが、アルコールが苦手な彼との付き合いに、苦痛を感じている恵美さん(32歳)。フリーランスのライターで、仕事が面白過ぎて、今は結婚なんか考えられないと語る香織さん(32歳)。また、「こんな変な癖のある私が、結婚できるわけがない」、と言い切る文子さん(仮名・35歳)のような人もいる。
「けっこう恋もしました。失恋もしました。でも結婚だけはどうしてもできませんでしたね。それは他人と一緒に生活できないからです」。保険会社に勤める文子さんはそういってため息をつく。文子さんは独り暮らしが長かったせいか、独特のライフスタイルが身についてしまった。まず休みの日はほとんど全裸で過ごすという。もちろん来客や宅配の人などがあったときには急いで服を着るが、客が帰ればすぐさま全裸生活に戻る。
「私、体を締めつけられるのが大嫌いなんです。ガードルとかブラジャーなんてもっての外。本当はストッキングもはきたくないし、できれば一日中ノーパンでいたいくらい」と、文子さん。いつも部屋の中では、まっ裸。生理のとき以外は、下着一枚付けない徹底ぶり。2年前に買ったマンションは20階だからカーテンを開けていてものぞかれる心配もないそうだ。「私のこんな習慣を、理解してくれる男性がいるわけがない。かといって、結婚したらやめられるかというと、そんな自信もないし」と語る文子さん。
結婚をあきらめたわけではないが、「結婚」の二文字が遠のいた瞬間は、「自分はこういう人間なんだ」と自覚する瞬間でもある。独女は、自分に対する疑いと不安を持ったときから、結婚を恐れるのかもしれない。(取材/濱田あさ美)
■関連リンク
・女は妥協して結婚する
・女30歳、O-netに突撃取材!結婚情報サービスってどうなの?
・結婚のタイミング……待っているだけじゃ結婚できない!
・医者の妻は勝ち組なのか? 憧れと現実のギャップ
・独女に贈る嫁ぎ先での“エラい!”体験
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「彼、3枚のお皿に料理を山ほどのせてきたのに、半分も食べないうちに『あー、もう腹いっぱいで食べられない』とギブアップ。なんだか彼がいやしく感じられて、気分が悪かったんです」。ふだんからそれほど大食いでもないのに、どうして食べ放題のときだけ、そんなに欲張るの?と、彼にたずねた真澄さん。彼の答えは、「だってモトをとらないと損しちゃうじゃん」だった。その言葉を聞いた瞬間、「私の中で何かが冷めてしまった」と語る真澄さん。それでも彼女は冷え冷えとした気持ちを隠し、その日は彼とホテルに泊まったという。「結婚を真剣に考えている相手でもあるし、なんとか気持ちを奮い立たせ、彼の良いところを見ようとしたんです。自分自身を騙したかったんでしょうね」。
だが翌朝、さらにダメ押しの出来事があった。チェックアウトの時間になり、部屋を出ようとした真澄さんが見たのは、ホテルに備え付けの品物を鞄に入れる彼の姿だった。「歯ブラシや櫛などのアメニティならまだしも、メモ帳や封筒、ペンまで鞄に入れて持って帰ろうとする彼の姿は、あさましい以外の何ものでもなかった。絶対この人とはやっていけない、と心底思いました」。
真澄さんは、その彼と別れた後も何人かの男性とお付き合いがあったが、ことごとくうまくいかなかった。理由は、以前なら見過ごしてしまったような、相手の男性の癖や習慣がいちいち鼻につくようになってしまったためだ。「以前は気付かなかったんですが、男ってよく観察すると、ケチな人がけっこう多いんです。最初はカッコつけて札ビラを切っていても、付き合いが長くなると食事代やタクシー代を節約するようになる。そんな人と結婚したら、貧乏くさい主婦になちゃうのかなあ、と、なんだか自分の未来が見えるようで二の足を踏んじゃいます」。真澄さんは某大企業のSEで、高給取りの部類に入る。男性との経済格差は、結婚の大きな障壁となっているようだ。
宝石店に勤務する明美さん(33歳)の場合は、自分自身がよくわかったことが、結婚をあきらめた理由だという。「実は半年前まで実家で暮らしていたんです。最近、すごく好きな彼ができて、彼と自由に会うためにひとり暮らしをするようになったんですが……」。ところが実家を出て初めて、明美さんは自分が「片付けられない女」だということに気付いた。料理が苦手、家事が苦手なのは、自分でも自覚していたが、実際に一人暮らしを始めて、どれほど自分が何もできないかを思い知り、ゾッとしたというのだ。
「それまでは実家にいたので、掃除洗濯は母が全部やってくれるし、社会人としてのさまざまな手続きも特に考える必要はなかったんです。職場にいくときは、きちんとした身なりで、おしゃれもしていました。でもひとり暮らしを始めたら、部屋がものすごく散らかるようになったんです」。自分で自分の整理能力のなさにあきれた、という明美さん。だが、解決策は見つからず、部屋は汚れ、散らかるばかり。最近は清潔な服を身に着けることすら苦労が伴うようになった。もちろん、彼を部屋に呼ぶなどということはあり得ず、結婚なんて問題外。無理に結婚をしたところで、破綻するのは目に見えている。そんな明美さんは、間もなく実家に帰る予定だという。
長年慣れ親しんだ自分の生活習慣から「結婚は難しいかも」と考える独女は多い。自分は「嫁」の基準からははずれていると、客観的に見る知性がありながらも、「だからといって相手には合わせられない」という女性たちだ。パチンコ依存症で、友人にも恋人にもそれを隠し続けている祥子さん(仮名・37歳)。お酒が大好きだが、アルコールが苦手な彼との付き合いに、苦痛を感じている恵美さん(32歳)。フリーランスのライターで、仕事が面白過ぎて、今は結婚なんか考えられないと語る香織さん(32歳)。また、「こんな変な癖のある私が、結婚できるわけがない」、と言い切る文子さん(仮名・35歳)のような人もいる。
「けっこう恋もしました。失恋もしました。でも結婚だけはどうしてもできませんでしたね。それは他人と一緒に生活できないからです」。保険会社に勤める文子さんはそういってため息をつく。文子さんは独り暮らしが長かったせいか、独特のライフスタイルが身についてしまった。まず休みの日はほとんど全裸で過ごすという。もちろん来客や宅配の人などがあったときには急いで服を着るが、客が帰ればすぐさま全裸生活に戻る。
「私、体を締めつけられるのが大嫌いなんです。ガードルとかブラジャーなんてもっての外。本当はストッキングもはきたくないし、できれば一日中ノーパンでいたいくらい」と、文子さん。いつも部屋の中では、まっ裸。生理のとき以外は、下着一枚付けない徹底ぶり。2年前に買ったマンションは20階だからカーテンを開けていてものぞかれる心配もないそうだ。「私のこんな習慣を、理解してくれる男性がいるわけがない。かといって、結婚したらやめられるかというと、そんな自信もないし」と語る文子さん。
結婚をあきらめたわけではないが、「結婚」の二文字が遠のいた瞬間は、「自分はこういう人間なんだ」と自覚する瞬間でもある。独女は、自分に対する疑いと不安を持ったときから、結婚を恐れるのかもしれない。(取材/濱田あさ美)
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