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【よこ顔】ユーモアは人生を豊かにする、困難克服への道=若林一声さん(中)

2007年08月13日04時36分 / 提供:PJ

pj
【よこ顔】ユーモアは人生を豊かにする、困難克服への道=若林一声さん(中)
ユーモア司会者の若林一声さんは、『笑い』には間の取り方、タイミングの図り方などコツがあるという。(撮影:穂高健一、6月25日、文京シビックホールで)
(上)からのつづき。若林一声さんは38歳で信用金庫を辞め、プロ司会業として独立した。2人の子どもが家にいて、育ち盛り。決して楽な道ではない。プロとして初めての司会は、東京・上野の弥生会館の結婚式だった。プロフェッショナルの道は拓(ひら)けたが、毎日、司会のしごとがあるわけではない。

 苦しいプロへの挑戦がはじまったのだ。「金を取ることは、素人のように気楽にできない。常に自分の技を磨く必要があります。お金にはならないけれど、演芸慰問をはじめました。そこには観(み)てくれるひとがいるし、場数が踏めますから」。現在のように福祉施設は多くなかった。江戸川区の住まいから、八王子市の老人ホームまで、手弁当で通い続けた。

 「モノマネ」だけでは老人が飽きるし、時間が持たない。トークのなかに『笑い』を入れる必要を感じた。それにはコツがある。間の取り方、タイミングの図り方で、おなじ内容の話でも、受け取られ方がずいぶん違う。

 「ひとを笑わすことは、骨の折れることです」と話す。学生時代の同級生のなかには、喋(しゃべ)り方、動作すべて笑いをともなう、天性の者がいた。生まれながらにして『笑い』の能力をもつ。若林さんにはそうした先天性の『人を笑わす』と能力などない、根は面白くない人間だと自覚していた。

 「最近は結婚式の司会が少なくなりました。かつてはホテル、神社、料理屋でも結婚式をやっていた。いまは少子化で、若い人が減少し、婚礼が減った。結婚式の司会だけでは衰退していきます」

 若林さんは商店街イベント、手品大会、踊り大会、各種発表会などの司会に販路を拡(ひろ)げる必要があった。大半が「笑い」がないと司会に使ってくれない。かたい話はリピートがない。TV司会のタレントである島田紳助、タモリなどの例を見るまでもなく、笑いが取れる人は長続きする。若林さんはいっそうユーモアにチャレンジしてきたのだ。

 「私の話し方はつまらないし、笑いもない。だから、笑いのルールを当てはめ、努力で克服するのみでした」。長く続けた、施設訪問が役立ったという。「37、38年たった現在でも続けています。いまでは老人ホームのプリンスです」と笑わす。

 施設回りが修行の場だという位置づけのほかに、別の理由もあった。

 「新しいネタ、時事問題はまず老人ホームで披露して、反応をみます。最近だと地震、台風、選挙、年金などの話題です。ネタに時代感覚があれば、ユーモアの受けが良い。施設でいい反応があると、ほかの舞台でも受ける。同時に、自信がつくことです」と話す。『笑い』はネタが半分、話の流れが半分だと教えてくれた。

 若林一声さんはユーモア司会者のほかに、地方商工会とか、法人会などから1年間に70、80本の講演依頼があるという。そこでも語る、『笑い』の効用について、数々をおしえてくれた。

 女性の結婚観の第一は、かつては有名大学を出たエリートサラリーマンだった。最近は話の面白い男性が一番だという。それは結婚後に、明るい家庭が作れるかららしい。2番目には料理ができる男性とつづく。そこには夫婦の共稼ぎという前提があるようだ。

 「エリートでも、結婚のできない男は、笑いがないからです」と若林さんは言い切る。

 結婚して子どもが生まれる。「両親に笑いがあると、その家庭には魅力があります。子どもにはいい「笑い」を送ってあげられる。明るい子になる。しかし、親がけんかばかりしていると、子どもに悪影響する。犯罪者の道に入りやすいものです」と語る。【つづく】

■関連情報
若林一声さん、問合せ先
 電話 :03−3652−1333
 FAX:03−3652−1666

若林一声著『笑いの力を借りなさい』文芸社・1200円

記者HP:穂高健一ワールド
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一

関連ワード:
若林一声  サラリーマン  ホテル  島田紳助  台風  
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