携帯電話で女子中高生が性交渉に誘いこむケースが多発している

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   出会い系サイトに関係した事件で、女子高生の被害者が急増していることが警察庁の調査で分かった。ただ、女子中高生を中心とした「被害児童」のほとんどが携帯電話で出会い系サイトにアクセスし、さらには女子児童の方から男性を性交渉などに誘い込む事例も増加・多発していることも明らかになった。

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   警察庁は2007年8月10日、出会い系サイトに関する事件の07年上半期の検挙状況を発表した。それによれば、2007年1月〜6月に同庁に報告のあった出会い系サイトに関係した事件の検挙件数は前年同期比2件減の907件で、被害者708人のうち、18歳未満の児童が604人で85.3%にのぼり、18歳未満の児童のうち女子児童は601人で99.5%を占めた。

   また、被害児童が出会い系サイトにアクセスした手段は95.3%が携帯電話。さらに被害児童475人のうち、中学生(すべて女子)が188人、高校生(うち1人が男子)が285人で、女子高生にいたっては前年同期比で45人も増えた。

   これらから、女子高生を中心とした児童のほとんどが、携帯電話を通じて出会い系サイトにアクセスし、被害にあっている現状が明らかになった。

   さらに驚くべきことは、こうした児童から男性を性行為などに誘いこむケースが多発していることだ。

   警察庁によれば、出会い系サイト規制法違反にあたる「不正誘引」での検挙は39件と06年同期の20件増。18歳未満の児童の21人(女子20人)は自分から性行為などを誘う書き込みをしていた。このうち、07年5月に茨城県の女子高生が出会い系サイト

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と書き込み、性交渉などに誘い込む事例もあったという。

   こうした児童からの「不正誘引」は実に前年同期の5倍にも急増している。いわば、児童の方から「援助交際」を男性側に申し込む「淫ら」なケースが多発しているというわけだ。

児童からの「不正誘引」は当然の流れ

   高校生が頻繁に使う「プロフ」といったサイトや掲示板サイトなどでも、女性側から「皆さんきてね(絵文字)ちょっとエロいけどきにしないで」などと書き込み、実際にメールアドレスを入力して連絡し合える機能があるものもあり、こうしたサイトのなかでも性交渉に関する男女のやりとりも頻繁になされている可能性もある。

   奥村徹弁護士は、児童からの「不正誘引」が相次いでいる事態について次のように指摘する。

「女子児童のほうは、お金がもらえて、性的なものに興味がある、そして(携帯電話という)ツールがある。そして、それを求める男がいるわけですから、当然の流れです。男の方は出会い系サイト規制法違反でつかまることが分かっているので、『児童を求む』なんてことは直接書かないけれども、それでも『児童っぽい人』を探す、というケースも多い。援助交際についての教育も児童に対してされてないから、需要と供給がそのままということになる」

   奥村弁護士は、女子児童が不特定多数の男性と知り合う「盛り場」が「子供の部屋にまで来てしまっている」として、有害サイトへのアクセスを禁止するフィルタリングサービスをデフォルトの状態で設定することが必要だと指摘している。