全世界での販売台数が1000万台を突破したWii、海外では好調と思われていたにもかかわらず、7月に過去に販売したすべての商品に不具合があることをマイクロソフトが認めたXbox360、好調とは言えない出だしながらも、値下げが発表されるなど、これからが期待されるPS3といったように、三者三様の道を歩んでいる次世代ゲーム機ですが、今回はそれぞれの問題点を比較してみました。

まだどの次世代ゲーム機も持っていないけれども、それぞれにどのような問題点があるのかを知りたい人には参考になるかもしれません。

詳細は以下の通り。
Random Thoughts >> Blog Archive >> Five (Nope, Make That Six) Things That Suck About Each of the Next-Gen (current?) Consoles

この記事によると、それぞれのゲーム機が抱えている問題点は以下の通り。

・Xbox360

1.レッドリング・オブ・デス
Xbox360の実際の故障率が33%であったという記事でもお伝えしましたが、やはりこれが一番の問題のようです。マイクロソフトはXbox360の保証期間を3年へと延長しましたが、買うのであれば根本的な対策が施されたモデルを買いたいところ。

2.ワイヤレスコントローラーに充電池が付属していない
Xbox360にはワイヤレスコントローラーが付属していますが、充電池は別売りとなっています。本体価格を抑える代わりなのかもしれませんが、これは付属して欲しかったところです。

3.マイクロソフトポイントがややこしい
Xbox Liveマーケットプレースの有料コンテンツを購入する際には、プリペイド方式のマイクロソフトポイントが必要だそうですが、3500ポイントが5250円するなど、金銭との交換比率がややこしいそうです。また、大量にポイントを購入しても割引がないところも問題だとのこと。

4.無線LANを標準搭載していない
WiiやPS3の60GBモデルが無線LANを搭載しているにもかかわらず、Xbox360は最上級モデルのEliteでさえも標準で搭載していないところが問題だそうです。マイクロソフトは無線LANを搭載しない理由としてワイヤレスネットワークの規格は常に変わるからだとしていますが、現実的に考えてワイヤレスネットワークの新しい規格は基本的にこれまでの規格に互換性を持たせてある上に、アクセサリとして提供されているワイヤレスLANアダプターはUSB接続であるため、USB接続できるアダプタであれば規格の変化は関係ないことから、この主張は関係ないとしています。

5.標準モデルにはHDDが搭載されていない
Xbox360の標準モデルにあたるコアシステムは、Xboxでさえ搭載していたHDDを搭載していないだけでなく、セーブデータを保存するためのメモリーユニットが512MBで定価5500円と、非常に高価であることが問題だとしています。

確かにWiiもHDDを搭載していませんが、その代わり安価なSDメモリーカードを記録媒体として使うことができるので、このメモリーユニットは高すぎると言わざるを得ませんね…。

6.ACアダプターが巨大すぎる
Xbox360本体が良いデザインであるにもかかわらず、電源を供給するACアダプターが巨大すぎるという難点があります。以下のリンクにACアダプターの解説が掲載されていますが、長さ21cm、重さ約1kgでファンが搭載されているというとんでもないシロモノです。

Xbox 360ハードウェアレポート【周辺機器編】

Wii

1.処理能力が低い
Wiiの処理能力自体は第一世代のXboxと同じくらいであり、ゲームキューブがパワーアップした程度でしかないことから、グラフィックスの処理において非力であると言わざるを得ないそうです。また、ソフト自体も旧世代ハードになったPS2向けゲームの代わりにWii向けに制作されているように見えるとのこと。

2.コントローラーが高価である
Wiiリモコンだけでなく、ヌンチャクという拡張コントローラーの両方が必要なゲームが多いため、複数でプレイするためには、Wiiリモコンとヌンチャクの両方を購入しないといけないことからコントローラーにコストがかかるとのこと。ちなみに公式ページによると、二つ合わせて購入した場合定価は5600円です。

3.Wiiポイント
マイクロソフトポイントのようなポイント制度ですが、クレジットカードで決済するときに、Xbox360がキーボードでクレジットカード情報を入力できるのに対して、Wiiだととても入力に手間がかかるそうです。

4.ソフトウェアの質が低い
Wiiには非常に多くのソフトがありますが、それらの大多数はゲームキューブ向けタイトルであったものをWii向けに制作したゲームだそうです。一番分かりやすい例としてはWii向けソフト「マリオパーティー8」が16:9の画面すらサポートしていないことが挙げられるとのこと。

5.コントローラーに充電池が付属していない
これはXbox360と同じですが、Wiiはほかのゲーム機と違ってハードウェア自体の製造コストが低いことから、充電池を付属させて欲しかったとのこと。

6.オンライン対戦ゲーム向けではない
Xbox360の「Xbox Live」や、PS3の「Playstation Network」のようなオンラインサービスと比較すると、Miiを共有する際に謎の接続エラーが発生するWiiのオンラインサービスはあまり良くないそうです。

・PS3

1.ゲームのタイトル自体が少ない
PS3はとても処理能力が高いゲーム機ではありますが、ゲームタイトルの少なさがアキレス腱となっているそうです。その背景として、PS3の処理能力の高さを生かしたゲームを作るためにゲーム開発者が悩まされていることが挙げられるとのこと。今冬発売予定のメタルギアソリッド4(MGS4)などのソフトはとても魅力的なものになるかもしれませんが、やはりソフトの本数というのはゲーム機を買うにあたっての重要な因子のようです。

2.ソフトウェアの質が低い
ソフトの本数が少ないだけでなく、第一世代のPS3向けゲームには、先行して発売されたXbox360向けのゲームをPS3向けに出したものが多く、おまけにXbox360よりも発売日が遅い、さらにあまり質が高く見えないなどといった、まさに踏んだり蹴ったりのものが多かったそうです。

3.本体が高価である
税込2万5000円のWiiや税込3万9795円のXbox360(HDD搭載モデル)と比較しても、20GBモデルのPS3が4万9980円というように、とても高価であることが否めないのが問題とされています。

4.振動機能が無い
特許訴訟で和解したため、振動機能を搭載したコントローラーがクリスマス前に登場する可能性が出てきましたが、やはり現時点でコントローラーが振動しないというのは厳しいと言わざるを得ません。しかし先に挙げた2つのゲーム機と異なり、充電池がコントローラーに搭載されています。

5.周辺機器にヘッドセットが無い
Playstation Networkでオンラインゲームが楽しめるにもかかわらず、周辺機器としてヘッドセットが提供されていないそうです。ただしBluetoothをサポートしているため、Bluetoothヘッドセットがあればそれを使うことができますが、基本的にXbox360が周辺機器として発売しているワイヤレスヘッドセットよりも高価な場合が多いとのこと。

6.後部にUSBポートがない
EyetoyというUSBカメラを用いる場合、後部にUSBポートがないとケーブルの取り回しに困るそうです。

それぞれのゲーム機が抱える問題点を列挙してみましたが、最終的にユーザーの不満を最も減らすことができるゲーム機がどれなのかが気になりますね。

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