チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は、昨シーズンのプレミアリーグ王者マンチェスター・ユナイテッドと対戦したコミュニティ・シールドで、PK戦の末敗れながらも、新シーズンへの手ごたえを感じていると語った。

 FAカップ覇者としてマンUとの一戦に臨んだチェルシーだったが、負傷でDFジョン・テリーとFWディディエ・ドログバを欠く布陣。それでも、1点のリードを追いつき、PK戦まで持ち込んだ試合展開について、試合後の指揮官は満足気に振り返った。

「選手たちのプレーには非常に満足している。欠場するメンバーを知ったのは昨晩だったし、戦術的にも制限があった。その点を考慮しても、選手たちは非常によく戦った。リーグ王者を相手に試合を支配したんだ。何も恐れることはないだろう。今日の試合にしても、PK戦で敗れるような試合展開じゃなかった。でも、それがフットボールなんだ。試合には負けたわけじゃないし、マンUよりもレベルが低かったわけでもない。我々が一致団結して戦える集団であることが証明できたと思う」

 12日にバーミンガムとの開幕戦を控えるチェルシー。新シーズン開幕を前にケガ人が続出するアクシデントに見舞われたモウリーニョだが、あくまで強気のコメントを貫き通した。スター軍団から、戦う集団へ。2007-08シーズンに臨むチェルシーは、闘将モウリーニョの下、より貪欲に勝利をめざすチームへと生まれ変わろうとしている。