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JR山手線よ、よく止まるね。背後には何があるの?

JR山手線よ、よく止まるね。背後には何があるの?
山手線がまた車両故障で止まった。「待つしかない」と諦め顔で、腰を落とす若者。先を急ぎたい人。JR池袋駅・山手線内回りのホームで。(撮影:穂高健一、2日) 写真一覧(3件)
【PJ 2007年08月04日】− 2日間連続で、JR山手線の電車から、突如として降りるはめになった。8月1日午前11時、乗り合わせていた電車が急ブレーキで停車した。一つ前を走る電車が池袋駅で、人身事故で緊急停止したのだという。駅放送は「かなり歩きますが」と前置きし、東京メトロ・新大塚駅への振り替え案内をする。

 人身事故の処理は一時間ほど待たされるのが常だ。それならばと、池袋駅へと歩いてみた。梅雨が明けた真夏空の下、かなり汗をかく。線路沿いに並行する道はなく、曲がりくねった、複雑な道だった。高層ビルのサンシャイン、清掃局の高い煙突が方角の目印になった。

 池袋駅前まで来ると、東京消防庁・レスキュー隊の車両や、関係車両が多く停まっていた。人身事故を起こした当事者の生死は判らなかった。

 翌2日午後2時過ぎ、池袋駅から内回り電車に乗った。なかなか発車しない。隣の目白駅で車両故障が発生し、運転手が線路に下りて点検をはじめたという。

 目的地が目白駅だったことから、私鉄や地下鉄の振り替えの便はない。ひたすら待つ。「車両が回送になりますから、全員降りてください」という車内アナウンス。前の車両が故障で、なぜ次の電車の乗客が降ろされるのか。不可解だったが、素直に駅員の指示に従う。

 真夏の午後2時は外気が最も高い。ホームの真横に停車する電車が壁となり、吹く風が遮断され、体温がさらに上がる。駅員は汗だくで、一人ひとりにていねいに迂回の交通手段を説明していた。ベビーカーに幼い子を乗せた母親は、わが子の脱水を気遣う。

 池袋駅に停車中の電車をなぜ回送にするのか。駅員に聞いてみた。「目白駅に行って、故障した電車を押すのです。故障車両も乗客に降りてもらい、二台とも乗客なしで走るのです」と説明してくれた。それには納得できた。

 最近はJR、私鉄ともに人身事故や車両故障がやたら多い。昭和、平成の風物詩のひとつだ。車両故障の改善を図れば、技術進歩へと結びつく。そういう気持ちで、明日への期待を持ちたい。

 問題は人身事故だ。大半は飛び込み自殺だと思う。影にはサラ金、ヤミ金の借金に苦しめられる群像がある。一般庶民の生活が十数パーセントの高利子で、維持できるはずがない。時代劇でも、江戸時代の高利貸しは悪人だ。平成時代で、こうも自殺者を出しては、サラ金が善人になれるはずがない。

 「ヤミ金に来る人は、サラ金でアップアップした、救い道のないひとです」と話したのは東京・高田馬場の元店長で、諸悪の根源は最初に訪ねるサラ金の高利だとつけ加えた。つまり、サラ金の金利で払えなくなり、堕ちてくるのだという。

 サラ金の目立つTVコマーシャル、街頭看板、ティッシュ配り。これらの過剰宣伝と、政治献金などがサラ金の高利の源だ、という見方がある。

 参議院選挙は終わった。自殺者をなくすためには、『高利貸し』のサラ金を徹底して規制する政治を望みたい。人命の尊重を掲げるメディアだが、サラ金問題には腰が引けていないだろうか。高利貸しの企業や団体から献金を受ける政治家たちを糾弾するべきだ。裏で多額の資金を貸す大手銀行の経営姿勢も。
『事前によくチェックして』という白々しい宣伝を許すTV広告局、大手広告代理店には良心の呵責を問いたい。受注した宣伝が庶民を苦しめる高利の元凶なのだ。

 サラ金による電車の人身事故は、数万人の乗客の日常生活のリズムを狂わせる。つまり、サラ金、ヤミ金の被害者なのだ。それは言い過ぎだろうか。そんな想いで、真夏の駅ホームに立っていた。【了】

■関連情報
記者HP:穂高健一ワールド
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一【 東京都 】
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