誤審に罰金を!? ビデオ判定採り入れた「NFLチャレンジ制度」導入を
2007年07月31日05時30分 / 提供:PJ
メジャーリーガー・松坂大輔選手(26)が、「誤審した審判は罰金を払うべきだ」と主張しているという。関連して、ネット上のアンケートでその賛否が問われている。基本的には「払うべき」という意見が多数を占めており、私もどちらかといえばそちらの立場である。プロである以上、ミスに応じて何らかのペナルティがあるのはある意味当然といえよう。罰金という形でなくとも、減給などの措置はあってしかるべきだとも思う。
しかし、問題はもっと根本的なことにあろう。誤審をした審判個人を罰したところで、誤審の被害にあったチームが何ら救われないからだ。誤審が発生した場合、野球に限らずほとんどの競技でそれが取り消されることはない。後に当の審判や連盟が誤審を認めることがあっても、試合結果そのものは変わらない(例;2002年サッカーW杯の韓国対イタリア戦。FIFAはトッティ退場を誤審と認めるも、当然ながら「イタリア敗戦」の結果は取り消せず)。そうしたことを防ぐためには、誤審そのものをなくすしかない、それには、人間の目・耳に限界がある以上、ビデオ判定に頼らざるをえないだろう。
誤審、特に野球のそれを防ぐために私が提案したいのは、米アメリカンフットボールのプロリーグ、NFLのチャレンジ制度を取り入れることである。これは、審判の疑わしい判定の際、1試合1チームにつき3度まで、ビデオ判定に頼ることが出来る制度である。
NFLのチャレンジ制度の場合は、タイムアウトの権利を1つ賭けて行われる。例えば、ビデオで確認しても、審判の当初の判定が覆るほど決定的な映像ではないと判断された場合、すなわち審判の当初の判断が正しく誤審ではなかった場合、タイムアウトを1回ぶん失うことになる。タイムアウトは前後半それぞれ3回ずつ、もともと少ないため、特に負けている場合は減らされるとかなり痛手となる。つまり、抗議を行う際にはそのリスクをある程度覚悟の上で行う必要があり、よほど自信がない限り、チャレンジしないほうがいいという見方もできる。
このチャレンジ制度を、野球でも取り入れてはいかがだろうか。近年アマチュアはもちろんプロの試合でも明確な誤審に対する選手・監督側への配慮でもある。
野球の場合はタイムアウトではなく、選手交代を賭けるというのはどうだろうか。チャレンジに失敗したチームがその時守備側であれば、その時マウンドにいる投手を交代させなければならない。攻撃側であれば、その次の打者に代打を送らなければならない。試合序盤・終盤いずれであれ、選手を1人交代させなくてはならないという、その大きなリスクを背負った上での、監督の文字通り「挑戦」となるのではないだろうか。最初から交代させるつもりだったから安心してチャレンジ、というケースもなくはないだろうが…。
これで誤審の心配はまずなくなる。また、チャレンジ以外の抗議を認めないので、監督やコーチがダラダラ食い下がる事が避けられ、試合時間の無駄な延長を防ぐ効果も期待できる。審判に暴言または暴力行為で退場・怪我ということもない。ビデオに「監視されている」ということで審判たちの自覚も増し、かえって審判技術も向上するのではなかろうか。【了】
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しかし、問題はもっと根本的なことにあろう。誤審をした審判個人を罰したところで、誤審の被害にあったチームが何ら救われないからだ。誤審が発生した場合、野球に限らずほとんどの競技でそれが取り消されることはない。後に当の審判や連盟が誤審を認めることがあっても、試合結果そのものは変わらない(例;2002年サッカーW杯の韓国対イタリア戦。FIFAはトッティ退場を誤審と認めるも、当然ながら「イタリア敗戦」の結果は取り消せず)。そうしたことを防ぐためには、誤審そのものをなくすしかない、それには、人間の目・耳に限界がある以上、ビデオ判定に頼らざるをえないだろう。
誤審、特に野球のそれを防ぐために私が提案したいのは、米アメリカンフットボールのプロリーグ、NFLのチャレンジ制度を取り入れることである。これは、審判の疑わしい判定の際、1試合1チームにつき3度まで、ビデオ判定に頼ることが出来る制度である。
NFLのチャレンジ制度の場合は、タイムアウトの権利を1つ賭けて行われる。例えば、ビデオで確認しても、審判の当初の判定が覆るほど決定的な映像ではないと判断された場合、すなわち審判の当初の判断が正しく誤審ではなかった場合、タイムアウトを1回ぶん失うことになる。タイムアウトは前後半それぞれ3回ずつ、もともと少ないため、特に負けている場合は減らされるとかなり痛手となる。つまり、抗議を行う際にはそのリスクをある程度覚悟の上で行う必要があり、よほど自信がない限り、チャレンジしないほうがいいという見方もできる。
このチャレンジ制度を、野球でも取り入れてはいかがだろうか。近年アマチュアはもちろんプロの試合でも明確な誤審に対する選手・監督側への配慮でもある。
野球の場合はタイムアウトではなく、選手交代を賭けるというのはどうだろうか。チャレンジに失敗したチームがその時守備側であれば、その時マウンドにいる投手を交代させなければならない。攻撃側であれば、その次の打者に代打を送らなければならない。試合序盤・終盤いずれであれ、選手を1人交代させなくてはならないという、その大きなリスクを背負った上での、監督の文字通り「挑戦」となるのではないだろうか。最初から交代させるつもりだったから安心してチャレンジ、というケースもなくはないだろうが…。
これで誤審の心配はまずなくなる。また、チャレンジ以外の抗議を認めないので、監督やコーチがダラダラ食い下がる事が避けられ、試合時間の無駄な延長を防ぐ効果も期待できる。審判に暴言または暴力行為で退場・怪我ということもない。ビデオに「監視されている」ということで審判たちの自覚も増し、かえって審判技術も向上するのではなかろうか。【了】
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 佐々木 隆
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