セリエAへの復帰シーズン開幕を控えるユベントスGKブッフォン。昨季は2部でプレーしたが世界最高GKのひとりである評価は揺るがない。そのブッフォンにして、大事な商売道具であるグローブを選ぶ基準とは何か。

「プロのGKともなれば、どんな状況にも対応できるよう、グローブの材質にまで気を遣うべきだと思う。もしGKがミスしたときには、そのプレーミスは全員の目に晒される。だから、グローブに関してはテクノロジーの粋をきわめた最高のものを持つべきだと言いたい。

 自分の場合、試合のコンディションがドライでもウェットでも、手のひら部分のパッドが特に繊細なタッチを感知できるよう(契約メーカー側に)要求している。それから指へのフィット性はもちろん、プロテクションも完璧にしてもらいたいね」

 シーズン中、50試合程度をこなすブッフォンだが、1シーズンに20対ほどのグローブを消耗するという。

「少ないとは言えないけど、クラブのためには少しは貢献しているはず。道具代を(契約メーカーの)プーマが全額負担してくれてるからね」

 GKのグローブ代などユベントスの年間予算全体から見れば微々たる額だが、それでもチーム出費にまで気を遣う、手堅いブッフォンなのだった。