今週のお役立ち情報
【ルポ】自費出版を持ち込んでみたが・・・。(中)
2007年07月27日16時22分 / 提供:PJ
【PJ 2007年07月27日】−
(上)からのつづき。そして2週間がたったが、何も連絡がない。この時点で既に新風舎に対し失望しかけており、さらに3日ほど経過したところでこちらから電話を入れてみた。A氏は休みだと言う。翌日、ようやくつながった。「申し訳ありません、審議に時間がかかっております」との返答、今週中には郵送できるという。それならそれで連絡すべきではないかとも思ったが…。
そしてさらに3日後、やっと新風舎から郵送で「出版企画書」そのほかパンフレット数枚が届けられた。文面はまず「拝啓 まずますご清祥のことと…」と始まり、「新風舎のAでございます。先日はお忙しい中、ご足労をいただき誠にありがとうございます。(中略)お返事が遅くなりして、誠に申し訳ございませんでした」と続く。以下、B5用紙3枚の長文に渡るA氏のコメントを一部引用する。
『テンポ良くストーリーが繰り広げられている展開が本作品(※PJ佐々木の小説)の魅力です。(中略)数々の伏線が明確に繋がっていたことに気付き感動いたしました。構成がしっかり練られた成果だと思います。部分的に実話ということですが、一見関連のなさそうな様々なテーマを組み合わせることに成功した貴著は、非常に読み応えがありました。(中略)
この度の応募作を拝読させていただき(中略)、このまま埋もれさせてしまうには惜しいと思いましたし、確実に届けたい読者があることから、出版プロデューサーとして是非世に問うてみたいと強く感じました。(中略)
そこで今回は出版を実現するために(中略)、佐々木様に出版費用の一部をご負担いただくプログラムをご提案したいと思います。(中略)作品の表現力、オリジナリティ、芸術性の評価は申し分ないものの、本になった場合の読者獲得の可能性、特に作者自身のマスコミ露出の可能性や(新聞、雑誌、テレビなどの取材)や販売の見込みが立ちにくいという意見もあり、企画出版には至りませんでした。
内容や実力云々ということではなく(中略)、採算が取れない可能性が非常に高いというのが(出版界の)現状において佐藤様の作品を新風舎で全面的に出資していくことは難しいところにあることをご了承しただきたく存じます』
最初は、素人に対しこれでもかというくらいの褒め言葉を並べておき、ある種有頂天にさせておいて(恥ずかしながら私も一瞬そうなった)、結局は「売れるかどうかわからないから金出して」という。本気で「このまま埋もれさせてしまうには惜しい」と思っているはずがない。
また、最後の「佐藤様」は、PJの誤植ではない。新風舎から届いた「挨拶文」に実際そう書いてある。新風舎社内に持ち込み企画に対する返答のマニュアルのようなものがある証拠である。あらかじめ「褒め言葉」は決まっており、著者の名前を入れてあとは一部直すだけでいい、と。たまたま、私の前にA氏が担当したのが「佐藤様」で、それを全て「佐々木様」に修正すべきが1カ所漏れた、といったところだろう。(※「佐藤」は仮名)
A氏のコメントは恐らくはマニュアル通り、以下のように締めくくられている。
『作品は、公にすること(=public)によって独り立ちし、本としての世界を完成させます。またそれは表現者にとっても同じです。「出版」は本を作ることで終わりではなく、そこから繋がる自己実現への第一歩です。
是非、わたくしが佐々木様の出版のプロデュースをさせていただきたいと思っております。前向きにご検討下さい。よろしくお願いいたします。 敬具』
恐らく、別の人が持ち込みをしても、また担当者がA氏以外であろうと、この文面は変わらないのであろう。この手のマニュアルは出版に限らずおそらくどこの企業にも存在するものであり、それ自体を否定する気はとりあえずない。しかし、ここまで熱く訴えかけてくるのなら、せめて依頼者の名前を間違えてタイピングするような事は無いようにしていただきたい。【つづく】
■関連情報
PJニュース.net
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 佐々木 隆【 愛知県 】
この記事に関するお問い合わせ / PJ募集
そしてさらに3日後、やっと新風舎から郵送で「出版企画書」そのほかパンフレット数枚が届けられた。文面はまず「拝啓 まずますご清祥のことと…」と始まり、「新風舎のAでございます。先日はお忙しい中、ご足労をいただき誠にありがとうございます。(中略)お返事が遅くなりして、誠に申し訳ございませんでした」と続く。以下、B5用紙3枚の長文に渡るA氏のコメントを一部引用する。
『テンポ良くストーリーが繰り広げられている展開が本作品(※PJ佐々木の小説)の魅力です。(中略)数々の伏線が明確に繋がっていたことに気付き感動いたしました。構成がしっかり練られた成果だと思います。部分的に実話ということですが、一見関連のなさそうな様々なテーマを組み合わせることに成功した貴著は、非常に読み応えがありました。(中略)
この度の応募作を拝読させていただき(中略)、このまま埋もれさせてしまうには惜しいと思いましたし、確実に届けたい読者があることから、出版プロデューサーとして是非世に問うてみたいと強く感じました。(中略)
そこで今回は出版を実現するために(中略)、佐々木様に出版費用の一部をご負担いただくプログラムをご提案したいと思います。(中略)作品の表現力、オリジナリティ、芸術性の評価は申し分ないものの、本になった場合の読者獲得の可能性、特に作者自身のマスコミ露出の可能性や(新聞、雑誌、テレビなどの取材)や販売の見込みが立ちにくいという意見もあり、企画出版には至りませんでした。
内容や実力云々ということではなく(中略)、採算が取れない可能性が非常に高いというのが(出版界の)現状において佐藤様の作品を新風舎で全面的に出資していくことは難しいところにあることをご了承しただきたく存じます』
最初は、素人に対しこれでもかというくらいの褒め言葉を並べておき、ある種有頂天にさせておいて(恥ずかしながら私も一瞬そうなった)、結局は「売れるかどうかわからないから金出して」という。本気で「このまま埋もれさせてしまうには惜しい」と思っているはずがない。
また、最後の「佐藤様」は、PJの誤植ではない。新風舎から届いた「挨拶文」に実際そう書いてある。新風舎社内に持ち込み企画に対する返答のマニュアルのようなものがある証拠である。あらかじめ「褒め言葉」は決まっており、著者の名前を入れてあとは一部直すだけでいい、と。たまたま、私の前にA氏が担当したのが「佐藤様」で、それを全て「佐々木様」に修正すべきが1カ所漏れた、といったところだろう。(※「佐藤」は仮名)
A氏のコメントは恐らくはマニュアル通り、以下のように締めくくられている。
『作品は、公にすること(=public)によって独り立ちし、本としての世界を完成させます。またそれは表現者にとっても同じです。「出版」は本を作ることで終わりではなく、そこから繋がる自己実現への第一歩です。
是非、わたくしが佐々木様の出版のプロデュースをさせていただきたいと思っております。前向きにご検討下さい。よろしくお願いいたします。 敬具』
恐らく、別の人が持ち込みをしても、また担当者がA氏以外であろうと、この文面は変わらないのであろう。この手のマニュアルは出版に限らずおそらくどこの企業にも存在するものであり、それ自体を否定する気はとりあえずない。しかし、ここまで熱く訴えかけてくるのなら、せめて依頼者の名前を間違えてタイピングするような事は無いようにしていただきたい。【つづく】
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