生まれ変わったPS2の雄姿。HDDの容量はXBOX360やPS3(20Gバイト)の2500%上を行く!! しかも、リムーバブルケースのおかげでHDDの換装もラクラク!

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ハードディスク(以下HDD)といえば、数年前まではパソコンにのみ使用される大容量記憶媒体だった。しかし「Xbox」を皮切りにHDDは家庭用ゲーム機でも採用されるようになってきている。1世代前のハードでは「Xbox」が8Gバイト、「PlayStation2 BB Pack」が40Gバイト、現行のハードでは「Xbox 360」が20Gバイト、「PlayStation3」が20Gバイトもしくは60Gバイトといった感じになっている。

ん!? まてよ、PlayStation3の60Gバイト以外は、PS2の40Gバイトに負けているではないか! PS2の40Gバイトが2003年6月12日発売なのに対し、その3年後に発売されたハードが20Gバイトと50%容量減とは何たることか!!

ちなみに、2006年3月にI・O DATA社から発売されたパソコン用160Gバイト外付HDDの価格が約¥28,000に対し、現在だと同価格の商品が400Gバイトになっている。パソコンが3年で2倍以上の容量になっているにも関わらず、価格で1.6倍高くなったPS3(20Gバイト)は1/2の容量になってしまっているのだ。

これでは、"龍李的"(筆者的)に安心してSONYのフラグシップ機をPS3に任せられない。というか、ことHDDに関してのみいえば、PS2でもまだまだ頑張れるハズである。

というわけで、今回はPS2のHDDを強化してみたいと思う。

【注意】
本記事内で使用する怪しげな周辺機器はすべてメーカーの保証対象外です。これらの機器を使用してゲーム機本体などが破損してもメーカー保証を受けることはできません。試したい場合はすべて自己責任でお願い致します。


■PS2がゲームのジュークボックスになる!?

さて、PS2のHDDを強化したとしても、現在のところHDD必須タイトルは「ファイナルファンタジーXI」と「信長の野望 Online」のオンラインゲーム2本のみ。これに加えて数本のタイトルがHDDへゲームデータの一部をコピーし、読込時間を短縮させるという機能を備えているが、対応タイトルは少ない。というわけで、普通に使う分にはHDDを強化してもあまり意味はない。しかし「HDAdvance」というチャイナテイストあふれる裏ツールを使えば、大容量をフルに活かすことができるのだ。

写真:PS2をゲームジュークボックスへ変える「HDAdvance Ver3.0」。お値段¥2,600ほど。

「HDAdvance」は、PS2に内蔵されているHDDへ製品ゲームを丸ごとインストールし、HDDから起動して遊べるようにできるというスーパーツールである。しかも、1本だけではなく、HDDの容量が許す限りインストールが可能。ゲーム1本あたり2Gバイトとした場合、「PlayStation2 BB Pack」でも約20本のゲームをインストールすることができるのだ。しかし、20本程度では満足できないので、さしあたって250GバイトのHDDを用意した。とりあえず、その導入までを簡単に紹介しよう。

写真:HDAdvanceの接続写真

●HDAdvanceの接続方法
1:PS2純正周辺機器のネットワークアダプタに、IDE規格のHDDを接続する。
2:ネットワークアダプタをPS2に接続する。
3:HDAdvanceを起動する。
4:HDAdvanceのメニュー画面。ゲームのインストールや、インストールしたゲームをリストから選択して遊ぶことができる。

【注意】
・手元のPS2が「PlayStation2 BB Pack」の場合は、HDDを入れる必要はない
・新しい薄型のPS2にはHDDを内蔵させることができない
・HDDはすべてのメーカーのものが対応しているわけではない
・HDAdvance未対応のゲームが何本かある