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正体を見せ始めたウォルマート 世界一の小売企業の実力は

2007年07月17日07時47分 / 提供:PJ

pj
正体を見せ始めたウォルマート 世界一の小売企業の実力は
昨年12月にオープンしたうれし野うしく店。浜北店と違って二層になっている。
西友は7月4日、静岡県浜松市に浜北店をオープンさせた。この店舗は、昨年12月13日にオープンしたひたち野うしく店に続いて、ウォルマートの店舗ノウハウを大きく盛り込んだ店舗である。

 ウォルマートは、アメリカを本拠とする小売企業であるが、今では世界中に7500店舗を展開し、売上高は30兆円を誇る。西友もそのグループ会社の一つであるが、これまでは、ウォルマート色をあまり出さずにやってきた。その事情はいろいろだが、いよいよその正体を明らかにし始めたといえそうだ。

 現在、ウォルマートの主力店舗は、スーパーセンターと呼ばれる店舗である。スーパーセンターとは、端的にいえば、ウォルマートの成長の元となったディスカウント・ストアとアメリカで食品を扱う小売業の主力になっているスーパー・スーパーマーケットとを合体した店舗である。

 従って、食品もあれば、衣料、雑貨や家具・家電、ガーデン用品、ペット用品もある。つまり、日常生活に必要な商品はすべてここで賄うことができるという店舗だ。現在、ウォルマートが展開している約7500の店舗のうちの三分の一は、この店舗となっている。

 ウォルマートが、これまで展開してきたスーパーセンターの店舗面積は、3800坪から5000坪であるから、西友浜北店の1万4661平方メートル(4435坪)、ひたち野うしく店の1万3500平方メートル(4084坪)は、ちょうどその規模に入る。ただし、スーパーセンターは、基本的には一層であるから、浜北店の方が本来の姿に近い。

 二層で作られたひたち野うしく店は、そのため一階と二階との移動にオートスロープを使っている。これは、大型のカートを自由に行き来させて、生活用品を購入してもらうというスーパーセンターのコンセプトに近づける一つの工夫と取ることが出来る。

 西友の2店舗は、屋根の梁が見えるローコストのもの。床や柱も安い素材を使っている。「無印良品」もテナントで入っているが、本体との境目も簡単な仕上がりで出来ている。売り場の陳列は、スチールの什器にフックというものが多く、作業上もコストが掛からない作りになっている。ちょっと見には、ダイエーが作った「Dマート」に似ているが、品揃え、プレゼンテーションには、さすがと思わせるものがある。その一つが、「売りたい商品」、「売れる商品」、「見せる商品」のメリハリが明確なことだ。

 通路に並べられた可動式の什器やゴンドラ・エンドでは、季節の商品、販促商品、打ち出し商品などが展開されている。それに併せて、どのメーカーの商品を売りたいのか、といった優先順位もはっきりしている。衣料では、同じくウォルマートグループのアズダ(英国)が開発したジョージをショップ形式で展開したり、西友の開発したクロージングを打ち出したりしている。食品でも地元商品や健康関連商品を強化している。

 ローコストの店舗、売り場が、果たして消費者に抵抗なく受け入れられるかどうか。ウォルマートが日本に定着するには、価格だけではないハードルがまだまだ多いようだ。【了】

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パブリック・ジャーナリスト 内呂 民世

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