学会番組が地方局侵食!?
2007年07月17日00時01分 / 提供:日刊サイゾー
「アレクサンドロス様!! ううっ……」。死の淵をさまよっていたアレクサンドロス王(金髪のイケメン!)がベッドで目を覚ますと、その傍らで心配していた家臣フィリッポス(黒髪のイケメン!!)が、思わず安堵の声を上げる。危機を乗り越え、一度は失ったはずの友情が再び戻ったことを確信した2人は、じっと見つめ合い、涙を流しながら、ひしと抱き合って……。
う〜ん、思わず腐女子が鼻血を垂らしてしまいそうな、このシーン★ 創価学会の関連企業である「シナノ企画」が制作する、池田大作名誉会長原作のアニメDVD&ビデオ『アレクサンドロスの決断』の一幕だ。この作品、なんと少年・青年向けの文部科学省の選定作品にも選ばれており、一見した限りでは、創価学会のアニメだとはわからない。実は、こうした作品が、地方テレビ局や独立U局、CSデジタル放送のスカパー!などで放映されているのを、ご存じだろうか? 原作が池田氏であるというだけでストーリーに宗教色はないが、一部では「創価学会や池田氏のイメージアップに加担している」などと批判されてきた。確かに内容に問題がなくとも、エンドロールに「原作:池田大作」「制作:シナノ企画」と出てくるだけで、サブリミナル効果がありそうな気も!? 「放送レポート」(メディア総合研究所)の岩崎貞明編集長は、こう語る。
「宗教については、民放連が定める『信教の自由および各宗派の立場を尊重し、他宗・他派を中傷、ひぼうする言動は取り扱わない』『特定宗教のための寄付の募集などは取り扱わない』などの放送基準に触れなければ、取り扱っても良いとされています。そのため、内容に問題がなければ流す、というのがテレビ局の姿勢なのです」
さらに、学会アニメ番組以上に問題とされてきたものに、学会提供による、いわゆる“持ち込み番組”がある。地方局では学会のCMがよく流されているのだが、CM以外にも、1999年、複数の地方局が、池田氏の生きざまを取り上げたドキュメンタリー『人間・池田大作』を放送したり、02年、テレビユー福島が、池田氏の写真展開催に合わせて5分間のドキュメンタリー番組『地球は美しい──写真紀行』を毎週放送するなどし、「放送法第1条に定められた、不偏不党の精神に逆らっている」と問題視されてきたのである。元NHK政治部記者の川崎泰資椙山女学園教授は、厳しい口調でこう話す。
「『創価学会と公明党は、政教分離している』というのが局としての建前ですが、両者に密接なつながりがあることは歴然とした事実。テレビ局は国から免許を受けた事業者であり、報道という公益の使命を背負っているのですから、営利ばかりを追求し、創価学会に肩入れするような番組を流すなんて、倫理観が欠如していると言わざるを得ません」
では、テレビ局として大事にしなければならない報道姿勢やジャーナリズムの精神を捨ててまで、地方局が創価学会の番組を放送するのはなぜなのか?
「創価学会が提供する“持ち込み番組”は、スポンサーの創価学会側が制作費を負担し、しかも、CM料まで払ってくれる。制作費も営業費もかからず、高額な収入が入ってくるのですから、財政面の苦しい地方局にとっては、飛びつきたくなるほどのオイシイ話なのです」(前出・岩崎編集長)
今年、電通が発表した06年度の日本の広告費調査によると、ネットへの広告出稿が前年を30%近くも上回るほど急増。それに対してテレビは、確かに広告費は不動の1位だが、1・2%と微減を続けている。こうしたことも、現状を後押ししているという。
「今はまだ、早朝や深夜といった時間帯に限られているようですが、ゴールデンタイムに進出してくる可能性は極めて高いでしょう。ゴールデンタイムのCM料が高くても、莫大な総資産を抱える創価学会としては、さほど気にならない額ですから」(前出・川崎教授)
メディアは、権力を監視する第4の権力といわれる。だが、いかに台所事情が苦しくとも、金に目がくらんで特定の団体に肩入れしては、その監視の機能は鈍るばかりだ。布教番組と疑わしき番組を放送するなんて、すでに公共メディアとしての資格を捨てていると言われても仕方ないぞ!
(小川裕夫)
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う〜ん、思わず腐女子が鼻血を垂らしてしまいそうな、このシーン★ 創価学会の関連企業である「シナノ企画」が制作する、池田大作名誉会長原作のアニメDVD&ビデオ『アレクサンドロスの決断』の一幕だ。この作品、なんと少年・青年向けの文部科学省の選定作品にも選ばれており、一見した限りでは、創価学会のアニメだとはわからない。実は、こうした作品が、地方テレビ局や独立U局、CSデジタル放送のスカパー!などで放映されているのを、ご存じだろうか? 原作が池田氏であるというだけでストーリーに宗教色はないが、一部では「創価学会や池田氏のイメージアップに加担している」などと批判されてきた。確かに内容に問題がなくとも、エンドロールに「原作:池田大作」「制作:シナノ企画」と出てくるだけで、サブリミナル効果がありそうな気も!? 「放送レポート」(メディア総合研究所)の岩崎貞明編集長は、こう語る。
「宗教については、民放連が定める『信教の自由および各宗派の立場を尊重し、他宗・他派を中傷、ひぼうする言動は取り扱わない』『特定宗教のための寄付の募集などは取り扱わない』などの放送基準に触れなければ、取り扱っても良いとされています。そのため、内容に問題がなければ流す、というのがテレビ局の姿勢なのです」
さらに、学会アニメ番組以上に問題とされてきたものに、学会提供による、いわゆる“持ち込み番組”がある。地方局では学会のCMがよく流されているのだが、CM以外にも、1999年、複数の地方局が、池田氏の生きざまを取り上げたドキュメンタリー『人間・池田大作』を放送したり、02年、テレビユー福島が、池田氏の写真展開催に合わせて5分間のドキュメンタリー番組『地球は美しい──写真紀行』を毎週放送するなどし、「放送法第1条に定められた、不偏不党の精神に逆らっている」と問題視されてきたのである。元NHK政治部記者の川崎泰資椙山女学園教授は、厳しい口調でこう話す。
「『創価学会と公明党は、政教分離している』というのが局としての建前ですが、両者に密接なつながりがあることは歴然とした事実。テレビ局は国から免許を受けた事業者であり、報道という公益の使命を背負っているのですから、営利ばかりを追求し、創価学会に肩入れするような番組を流すなんて、倫理観が欠如していると言わざるを得ません」
では、テレビ局として大事にしなければならない報道姿勢やジャーナリズムの精神を捨ててまで、地方局が創価学会の番組を放送するのはなぜなのか?
「創価学会が提供する“持ち込み番組”は、スポンサーの創価学会側が制作費を負担し、しかも、CM料まで払ってくれる。制作費も営業費もかからず、高額な収入が入ってくるのですから、財政面の苦しい地方局にとっては、飛びつきたくなるほどのオイシイ話なのです」(前出・岩崎編集長)
今年、電通が発表した06年度の日本の広告費調査によると、ネットへの広告出稿が前年を30%近くも上回るほど急増。それに対してテレビは、確かに広告費は不動の1位だが、1・2%と微減を続けている。こうしたことも、現状を後押ししているという。
「今はまだ、早朝や深夜といった時間帯に限られているようですが、ゴールデンタイムに進出してくる可能性は極めて高いでしょう。ゴールデンタイムのCM料が高くても、莫大な総資産を抱える創価学会としては、さほど気にならない額ですから」(前出・川崎教授)
メディアは、権力を監視する第4の権力といわれる。だが、いかに台所事情が苦しくとも、金に目がくらんで特定の団体に肩入れしては、その監視の機能は鈍るばかりだ。布教番組と疑わしき番組を放送するなんて、すでに公共メディアとしての資格を捨てていると言われても仕方ないぞ!
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