USB顕微鏡「DIGITAL MICROSCOPE」

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みなさんが普段使っているお金。紙幣や硬貨、形や材質は違うが、このお金には偽造を防止するために、いろいろな技術が結集されている。その偽造防止策の一つに隠し文字がある。隠し文字というぐらいなので、肉眼ではなかなか見極めきることができないほど小さな文字が、紙幣や新500円玉には隠されているのだ。

「肉眼で見えなければ、ハイテクで見よう」というわけで、今回はUSB顕微鏡でミクロな世界にチャレンジしてみよう。

今回用意したのは、Eastcolight.com 社のUSB顕微鏡「DIGITAL MICROSCOPE」だ。この顕微鏡は、PCにUSB接続して画面上でミクロの世界を覗くことができる優れものなのだ。

海外製品であるが、国内では八洲電業が輸入元なっており、パソコンショップやネット通販などで購入できる。100、300、450、600、900倍の高倍率まで、複数の倍率が利用できる。実売価格は10,000円前後と、コストパフォーマンスも高い。

■世界一の紙幣技術!印刷の中に隠されたニ・ホ・ン

まず、紙幣に印刷されている隠し文字を見てみよう。今回は壱万円札と千円札の隠し文字を「DIGITAL MICROSCOPE」で覗いてみた。紙幣に印刷されている隠し文字は、かなり小さい文字で、視力がよい人であれば何とか確認できる程度。それほどの極小文字が隠されている。

印刷されている隠し文字は「ニ」「ホ」「ン」の3文字で1文字ずつ離れた位置に印刷されている。また周りのデザインに合わせる形で隠されているので、文字の向きも回転が加えられているのだ。壱万円札、千円札ともに裏表両面にそれぞれ隠し文字が存在する。今回は、あえて隠し文字の位置は公開しないので、下の隠し文字の拡大図を元に探してみてほしい。USB顕微鏡のようなグッズがあればベストだが、虫眼鏡のような拡大鏡でもある程度は確認できるはずだ。

●壱万円札
表面「ニ」×300倍表面「ホ」×300倍表面「ン」×300倍
表面「ニ」×300倍表面「ホ」×300倍表面「ン」×300倍

裏面「ニ」×300倍裏面「ホ」×300倍裏面「ン」×300倍
裏面「ニ」×300倍裏面「ホ」×300倍裏面「ン」×300倍


●千円札
表面「ニ」×100倍表面「ホ」×100倍表面「ン」×100倍
表面「ニ」×100倍表面「ホ」×100倍表面「ン」×100倍

裏面「ニ」×100倍裏面「ホ」×100倍裏面「ン」 ×100倍
裏面「ニ」×100倍裏面「ホ」×100倍裏面「ン」 ×100倍

■驚異の精巧な造幣技術!貨幣の新500円硬貨にも隠し文字あり

平成12年に登場した500円硬貨の裏面(年号が記されている面)の「500」という数字の模様の中に、「N」「I」「P」「P」「O」「N」という隠し文字があることは知っているだろうか。紙幣の印刷とは違いこちらは貨幣なので、きちんと隠し文字が造形されているのだが、肉眼ではほとんど分からない大きさとなっている。「5」の数字の模様の中に「N」「I」、真ん中の「0」の中に「P」「P」、右の「0」の中に「O」「N」の文字が隠されている。この文字は、虫眼鏡くらいでは少々確認しづらいので、USB顕微鏡の出番だ。USB顕微鏡なら拡大できるのでしっかり確認できる。
「N」×300倍「I」×300倍「P」×300倍
「N」×300倍「I」×300倍「P」×300倍

「P」×300倍「O」×300倍「N」×300倍
「P」×300倍「O」×300倍「N」×300倍


■あのビールのマークにも隠し文字が…

今回は、紙幣や貨幣に隠されている文字をテーマに取り上げてみたが、隠し文字つながりということで、いつも喉ごしの爽快感でお世話になっているキリンビールの麒麟マークに隠されている隠し文字も見てみよう。こちらの隠し文字は、麒麟のマークの縦髪の中に隠れており肉眼でも比較的確認しやすいサイズなので、冷蔵庫にキリンビールがある方なら是非確認してみてはいかがだろうか。
麒麟のマークの縦髪の中に隠されている
麒麟のマークの縦髪の中に隠されている

「キ」×100倍「リ」×100倍「ン」×100倍
「キ」×100倍「リ」×100倍「ン」×100倍


■研究・実験には実用的なUSB顕微鏡

今回は、お金の隠し文字を見るということで倍率100、300倍での利用となったが、USB顕微鏡「DIGITAL MICROSCOPE」は、さらにその上の倍率である450、600、900倍を利用することができる。

これほどの高倍率で何が見えるかというと、肉眼では見ることができない植物の組織や微生物といった"ミクロの世界"を覗ける。

「DIGITAL MICROSCOPE」は、LEDのバックライトを装備しているので下から十分な光量を常に得られるので微生物などの透過するものは非常に明るく見ることができる。反面、透過しない物体の表面を顕微鏡で見る場合は、暗い場所では十分な光量を得られないので、蛍光灯の近くで使うとよいだろう。

PCを使った顕微鏡「DIGITAL MICROSCOPE」のメリットは、拡大した映像をパソコン上の画面で大きく見ることができるほか、微生物のような動くものを動画として保存することもできることだ。顕微鏡で覗いた"ミクロな世界"の画像・動画をデータとして簡単に保存できるので、超常な世界を楽しむことだけでなく、研究や実験の記録にも最適なアイテムだ。

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編集部:篠崎 哲(ジャムハウス)
制作編集:エヌプラス
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