【サムライ通信】日本代表がボールを廻す"意味合い"
2007年07月15日13時57分 / 提供:livedoor スポーツ
UAE戦で日本代表が得点は、「やろうとしていたサッカーができた」と遠藤が振り返るほど、練習の成果が現れたシーンだった。特に2点目は、ボールを前線でつなぎ、何度もサイドチェンジを繰り返した結果、加地からクロスボールが入った。ワンバウンドしたボールを見事にシュート体制に持ち込み、小さなモーションで得点とした高原の技術の高さが光ったが、パスを繋ぐことで相手を翻弄できたのも事実だ。
「中東勢はボールウオッチャーになってしまう癖があると聞いていたので、サイドチェンジが上手くはまったと思います」と話したのは、中村憲剛。2点目の加地へのパス、3点目PKをとった遠藤へのパスが中村憲剛だった。「フリーの選手を探して、簡単にパスを廻し、そういう選手を使う。パスを出したら、今度はスペースへ出て、ボールを受ける……そういう作業の繰り返しの一環。加地さんも遠藤さんもフリーだったから」と話している。
実はUAE戦前日、オシム監督は珍しく、DFを立てずに攻撃の連携を確認するような練習を行なっていた。パスを出したあとの選手のポジショニングや、受け手のポジションニングなどを細かく指示していた。「ゲームを左右したのは、どちらが相手を走らせることができたかという点だ。我々の方がボールをより多く動かして、対戦相手をより走らせ、疲れさせることができた。今日の試合は90分どころか、45分でも大変だったと思う。しかしボールは疲れない。気温には関係なく走らせることができる」とUAE戦後オシム監督は語っている。
相手を疲れさせるためのボール廻しは、こういう気候のサッカーでは重要である。しかし、廻しているだけでは点が取れない。カタール戦では「相手が引いていたので、僕らがボールを廻すことで、疲れさせようと思っていた」と遠藤や鈴木が話していたが、カタール戦でもう少し速く先制点を決め、2点目をとっていれば、終了間際の引き分けということもなかったかもしれない。
「高温多湿が予想されるベトナムでは、パスを繋いだり、遅攻するシーンも必要となるのではないか?」と大会前、鈴木に尋ねたことがある。「もちろんすべてを100%の運動量でやれればいいですけれど、難しいこともある。そういう中で一番大事なのは『どこでスピードアップするか』をチーム全体でわかっていること。サイドチェンジしてから、スピードアップするだとか。スイッチが入ってから仕掛けるスピードが大事だと思うから。だから、頭は常に100%じゃなくちゃいけない。どこで、爆発的なパワーを出すのかということを意識統一すること。そういうところの意思統一や選手の経験値とか、そういうところをアジアカップで出して行きたい」と応えてくれた。
そういう意味での意識統一ができていたのが、UAE戦だった。しかし、終盤メンバーが代わるとそれが上手くいかなかったことも事実だ。遠藤は試合後、「一時期リズムが悪かったので、どうにかして崩したかった。それは課題だと思う。廻すなら廻す、前に行くなら行くで緩急をつけられればよかった。中途半端になっていたので、その辺りは中盤の選手で意識をもってやりたい」と話している。
UAE戦翌日の7月14日、日本代表練習では、体調不良と負傷で途中交代した高原と鈴木も先発組と同じメニューを消化していた。予選リーグでもらった、イエローカードは決勝トーナメント前には持ち越されない。ただ、予選リーグ最終戦のベトナム戦で2枚目のイエローカードを受けると、準々決勝が出場停止となる。そのため、ベトナム戦では、現在イエローカードをもらっている阿部、川口、中村たちが欠場する可能性も考えられる。新しい選手たちが、遠藤の言う「やろうとしていたサッカー」をできるのか?非常に楽しみである。
―― text by Noriko TERANO from Vietnam ――
サムライ通信
・UAE戦、課題だらけの90分間
・オシム日本、"試合を殺す"方法
・負けられない一戦へ「自信」
・水野晃樹「五輪代表への還元」
・"まだまだだなぁ…" 第1戦を終えて。
もっと見る
「中東勢はボールウオッチャーになってしまう癖があると聞いていたので、サイドチェンジが上手くはまったと思います」と話したのは、中村憲剛。2点目の加地へのパス、3点目PKをとった遠藤へのパスが中村憲剛だった。「フリーの選手を探して、簡単にパスを廻し、そういう選手を使う。パスを出したら、今度はスペースへ出て、ボールを受ける……そういう作業の繰り返しの一環。加地さんも遠藤さんもフリーだったから」と話している。
実はUAE戦前日、オシム監督は珍しく、DFを立てずに攻撃の連携を確認するような練習を行なっていた。パスを出したあとの選手のポジショニングや、受け手のポジションニングなどを細かく指示していた。「ゲームを左右したのは、どちらが相手を走らせることができたかという点だ。我々の方がボールをより多く動かして、対戦相手をより走らせ、疲れさせることができた。今日の試合は90分どころか、45分でも大変だったと思う。しかしボールは疲れない。気温には関係なく走らせることができる」とUAE戦後オシム監督は語っている。
相手を疲れさせるためのボール廻しは、こういう気候のサッカーでは重要である。しかし、廻しているだけでは点が取れない。カタール戦では「相手が引いていたので、僕らがボールを廻すことで、疲れさせようと思っていた」と遠藤や鈴木が話していたが、カタール戦でもう少し速く先制点を決め、2点目をとっていれば、終了間際の引き分けということもなかったかもしれない。
「高温多湿が予想されるベトナムでは、パスを繋いだり、遅攻するシーンも必要となるのではないか?」と大会前、鈴木に尋ねたことがある。「もちろんすべてを100%の運動量でやれればいいですけれど、難しいこともある。そういう中で一番大事なのは『どこでスピードアップするか』をチーム全体でわかっていること。サイドチェンジしてから、スピードアップするだとか。スイッチが入ってから仕掛けるスピードが大事だと思うから。だから、頭は常に100%じゃなくちゃいけない。どこで、爆発的なパワーを出すのかということを意識統一すること。そういうところの意思統一や選手の経験値とか、そういうところをアジアカップで出して行きたい」と応えてくれた。
そういう意味での意識統一ができていたのが、UAE戦だった。しかし、終盤メンバーが代わるとそれが上手くいかなかったことも事実だ。遠藤は試合後、「一時期リズムが悪かったので、どうにかして崩したかった。それは課題だと思う。廻すなら廻す、前に行くなら行くで緩急をつけられればよかった。中途半端になっていたので、その辺りは中盤の選手で意識をもってやりたい」と話している。
UAE戦翌日の7月14日、日本代表練習では、体調不良と負傷で途中交代した高原と鈴木も先発組と同じメニューを消化していた。予選リーグでもらった、イエローカードは決勝トーナメント前には持ち越されない。ただ、予選リーグ最終戦のベトナム戦で2枚目のイエローカードを受けると、準々決勝が出場停止となる。そのため、ベトナム戦では、現在イエローカードをもらっている阿部、川口、中村たちが欠場する可能性も考えられる。新しい選手たちが、遠藤の言う「やろうとしていたサッカー」をできるのか?非常に楽しみである。
―― text by Noriko TERANO from Vietnam ――
サムライ通信
・UAE戦、課題だらけの90分間
・オシム日本、"試合を殺す"方法
・負けられない一戦へ「自信」
・水野晃樹「五輪代表への還元」
・"まだまだだなぁ…" 第1戦を終えて。
もっと見る
コメントするにはログインが必要です
前後の記事
- アトレティコの補強は続く。クアレスマ獲得失敗に備えシモンをピックアップ 欧州通信 15日18時55分
- 【サムライ通信】日本代表がボールを廻す"意味合い"
livedoor スポーツ 15日13時57分 - 移籍話の絶えないキブだが、ローマ残留が濃厚 欧州通信 15日11時38分
- レッジーナのビアンキ、マンチェスター・シティ移籍が正式決定 欧州通信 15日11時38分
- モンテッラが古巣サンプドリアへ復帰 欧州通信 15日11時39分
サッカーアクセスランキング
- 1

- 俊輔チームメイトが怒りのパフォーマンス 欧州通信 07日00時16分
- 2

- 松井5戦連続欠場、私生活の悩み!? スポーツ報知 07日08時15分
- 3

- 新たなファンタスティック4の誕生? 欧州通信 07日00時18分
- 4

- モウリーニョの高額年俸にアンチェロッティは「私の代理人になって」 欧州通信 06日14時00分
- 5

- 【木南広明コラム】こんなサッカー番組はいかが!? パート2 FOOTBALL WEEKLY 07日13時28分
- 6

- W杯のために俊輔は“蹴らない”ことにした
スポニチ 07日06時02分
- 7

- FIFA会長「プレミアリーグには外国人オーナーが多すぎる」 FOOTBALL WEEKLY 07日08時57分
- 8

- マルセイユ監督、天才ドリブラーを叱る 欧州通信 07日01時21分
- 9

- 低迷続くトッテナムにラモス監督「私が悪いの?」 欧州通信 07日00時42分
- 10

- チェルシーがナポリのFWラベッシ獲得に18億円を用意!? Gazzetta.it. 06日23時30分
注目の情報













