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【サムライ通信】UAE戦、課題だらけの90分間

【サムライ通信】UAE戦、課題だらけの90分間
一人少ない状況での失点は悔やまれる
【photo by Kiminori SAWADA】
「勝てたのはよかったけれど、課題も見つかった」。試合中にファールを受けた右足が痛みだしたため、途中交代となった鈴木は、そんな風に試合を振り返っている。
 
前半のうちに3得点。「3点とれば試合を終わらせられるという気持ちはみんなあったはず」と中村。そのうえ、後半7分に相手選手が鈴木へのファールで退場。試合のペースを日本が握り、相手ゴール近くで、何本もパスを繋ぎ、相手を翻弄していた。そんなときだった。

 相手にボールを奪われ、そこから長い距離を走られた。日本のゴール付近までの運ばれたボールは、そのままスルーパスとなり、サイード・アルカスのゴールを生む。

「相手のゴール付近から、運ばれたボールを誰も止めることができなかったのは修正しなくてはいけない点」と遠藤。「相手が少なくなってから失点したことは、もう1回考えなければならない。自分たちのペースでやっていながらカウンターから1点を取られた。ボールの奪われ方も悪かった。そういうミスはトーナメントの上に行けば行くほど危険」と阿部。「僕が失点に絡んだしまった」と鈴木も悔いる。

 守備という面では、課題は他にもあった。試合開始早々は、集団でボールを取りに行くというシーンが少なく、プレスをかけにいくと交わされ、その後ボールを運ばれるとう形が何度か目に付いた。連動的な守備ができていなかったように思う。それでも日本の技術の高さや、連動性のある攻撃が美しいサッカーを生み、そして試合を終わらせることができたのだ。

「最後の数分はボールを廻しているだけでよかったから、問題はなかったけれど、後半は攻めのリズムや形が上手く作れなかった。それは課題」と語ったのは遠藤だった。体調不良で高原が、そして続いて、中村俊、鈴木らがベンチへ退くと、日本サッカーの質が変わった。

 パスを繋いでサイドから、相手を揺さぶるということがなかなかテンポよくできない。フリーの選手がいてもその選手を上手く使えない。試合終盤で疲労が大きかったことも事実だが、水野、羽生ら途中加入の前線選手のフレッシュさを生かすこともできなかった。逆に、高原、中村らの不在の大きさを見せ付けられた形となった。

 日本は中2日でホームのベトナムと対戦。「1位で突破して、ハノイで決勝トーナメントを戦いたい」と中村俊。高原も「自分ももちろんやるつもりで準備する。休むつもりは全くない。ベトナムは頑張るチーム。気候にも慣れていてよく動く。個人技もあるし、ボールもつないでくる。その辺りを自分たちもしっかり分析して、相手が嫌がるようなサッカーをしていきたい」と力強く語っていた。

―― text by Noriko TERANO from Vietnam ――

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