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7月15日、今日はなんの日?お盆に思う。

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【PJ 2007年07月15日】− 「お盆」といえば、8月15日の月遅れの旧盆が多いのであるが、7月15日という日が本当は意味を持っているのである。僧侶の修行である遊行も雨期の間は、一箇所に集まり修行をする。これを安居(あんご)と呼び、その修行期間の終わりの日が7月15日なのだ。

 この日は、「自恣(じし)の日」と呼ばれ、この日はとくに盛大な布薩(反省会)が行われた。「盂蘭盆」(うらぼん)は倒懸(さかさがけ)という意味の梵語が転化したものの音訳である。子孫が絶えて供養されない死者の霊は、倒懸(さかさがけ)の苦を受けるといわれ、これに飲食を供えて霊の苦しみを救うという民間信仰が仏教に習合して、夏安居(げあんご)の終わりの7月15日の自恣(じし)供養の会と結びついたものと見られている。「倒懸」とは「さかさまにぶらさげられること」である。何れにしても先祖を大切にする心が必要なのである。

 そのお盆の盆踊り唄にひとつに「会津磐梯山」がある。「小原庄助さん 何で身上潰した 朝寝 朝酒 朝湯が大好きで それで身上潰した」で知られるものだ。磐梯山は、猪苗代湖の北方にそびえる1819mの山である。この磐梯山は活火山であり、歴史的に大噴火によりその山のかたちを変えてきた山である。猪苗代湖も火山活動により形成され、806(大同元)年の噴火でも山のかたちを富士山型から三峰に変え、高さも低くなっている。

 磐梯山の噴火活動は、山を吹き飛ばし、形を変える活動なのだ。1888(明治21)年7月15日7時30分ごろから発生した噴火は、水蒸気爆発型の噴火に伴う岩屑なだれ、土石流、爆風により、現在の福島県猪苗代町の周辺に多大な被害が発生させ、死亡者477名、負傷者28名がでている。内閣府にある中央防災会議では、災害教訓の継承に関する専門調査委員会の報告書として、2005(平成17)年3月に「1888 磐梯山噴火」をまとめている。

 災害は忘れた頃にやってくるのだ。東海・南海地震の危険が言われるようになってもう長い時間が経っている。徐々にその意識が薄れつつある現実だ。津波にしても、警報がでてもあまり避難に結びつく状態ではない。しかし、現実として、大地震はいつ発生しても不思議ではなく、火山活動も同様なのである。

 天地鳴動する自然活動は「倒懸の苦」に等しいものである。経験してみなければ判らないことかもしれないが、起ってからでは遅いのだ。大雨が降れば、山の崩壊、河川の決壊などの現象が直ぐ起きる現在である。中規模の地震は頻発状態だ。自然の猛威には、人間はなすすべがない。先人の智恵と、最新の予報技術の情報を国民一人ひとりが活用できるようにならなくてはならないであろう。備えは常に必要である。人まかせにしてはならない。

 盂蘭盆会の法要を行うと、「六種の親族、七世の父母」の苦しみを救うことができると言われている。「六種の親族」の範囲が何なのかは、わからないが、「七世の父母」は、七代さかのぼった先祖である。そして、死者のみでなく、父母が生きている場合には、無病長寿と福楽が与えられるというのだ。

 最近では、死者は「風」になるという。台風や竜巻などの風に猛威を振るわせないためにも、亡き人たちへの思いをあらたにする日があってもよいであろう。多くの人が、自分だけの生活が中心で、この心を忘れている。本当は自分だけではないのだ。家族の絆や感謝の気持ち、安らぎの心も「亡き人を含む他者への思い」から生まれる。そのひとつが「お盆」でもある。合掌。【了】

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パブリック・ジャーナリスト 鈴木修司【 愛知県 】
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