ユーチューブにはファンの心情を表現する動画が掲載されている

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   「モーニング娘。」元リーダーの飯田圭織さんが「できちゃった婚」を発表したのが2007年7月6日。そして、その翌日にファンとのバスツアーが開催された。もちろんファンは飯田さんの結婚を直前まで知らなかったわけで、ショックを受けながらツアーに参加したファンもいたようだ。「ユーチューブ」にはそうしたツアー客の映像がアップされている。

「できちゃった婚」発表の翌日がツアーになるとは

   07年7月7日に行われたのは、オフィシャルファンクラブ会員限定のツアー「飯田圭織・前田有紀の『大人の七夕祭り』日帰りバス旅行」。熱烈な、オタクといわれる人々が中心で、参加費は税込みで1万9千円だ。申込締切は07年6月11日の消印有効だから、「できちゃった婚」発表の翌日がツアーになるとは、ファンは知ろうはずもない。そんなツアーを体験したファンの心情が「ユーチューブ」にアップされていて、物悲しくもあり、なんか笑えたりもするのだ。

   「ユーチューブ」の動画は、オフコースの「さよなら」をバックに作られている。飯田さんの結婚を知らせるカットが入った後に、ネット掲示板のカキコミが映された。

   「みんなは笑うけど、ずっと本気で好きだったんだよ」「人妻の妊婦にいまさら何話すの?」「もう一生会うこともないだろうから、明日行こうかな」「行け絶対に行け、行かずに後悔するより行って目一杯後悔してこい」「元々ピエロだし」などのカキコミ。

   そしてツアーに使われたバスの映像。場面はツアー会場に変わり、皿に乗せられた1本のソーセージ、キッコーマンのウーロン茶、「7〜8人」と書かれた半切りの8個のバナナが映る。イベント会場なのだろう巨大立体迷路と、最後に七夕で飾る短冊が表示される。

   面白ニュースサイト「まにあっくすZ」には、この映像の解説が載っていて、ツアーのメインイベントはバーベキュー。参加者一人につきソーセージ一本、肉は一枚。8人テーブルに1.5リットルの烏龍茶一本、デザートはバナナ切り落とし(約7人のデーブルに付き3本分のバナナ)。食後は、さびれた遊園地のジャンボ迷路に入った。「食・飲酒後の急激な運動で迷路中で嘔吐するヲタが多数居た・・・らしい」。「ヲタの人数が多すぎたため、入り口から出口までヲタの行列が出来てしまい迷路の意味をなさなかった」。さらに、約半数のヲタをジャンボ迷路に放置し、迷路出口で次のイベント開始。イベントでは飯田さんとヲタが「笹の葉サラサラ」を合唱。最後にバスが飯田さんの周りを一周回って帰路についたという。また、飯田さんのトーク中に号泣するヲタもいた。号泣の原因は不明だという。

「30過ぎてます。初めて泣きました。ヘンな声をだしたかも」

   ここには「2ちゃんねる」から引用した参加者の感想も掲載。

「こんな惨めで虚しくて情けない気持ちになったのは生まれて初めてだ。電車が入線してくる度いっそホームに飛び込もうかとも思ってしまう。帰りのバスの車内では十年間応援し続けてきた人間に対して最後にこの仕打ちは酷過ぎるとも憤ってもいたが、今はどうでも良い本当にもう何もかもどうでも良い」

   この「まにあっくすZ」の記事をネタ元に、「2ちゃんねる」にはスレッドが立てられている。やはりディープなファンにとって、今回のツアーは辛いものだったようだ。ツアーに参加したというファンは、「ごめんね なんか聞いて欲しいんだ ほんと今日だけ」とカキコミをしている。嬉しかったのは迷路に入るときには飯田さんとハイタッチができたこと。でも、テーブルのそばに飯田さんが来たときは会話できなかったという。「飯田さんからみたら絶対(自分は)キモイ」からだそうだ。そしてイベント会場で飯田さんや自分のこれまでの女性関係などを思い出して、

「漏れほんとキモイ。30過ぎてます。初めて泣きました。ヘンな声をだしたかもしれません」

と書いている。
   実際このツアーはどんなものだったのかツアーを受け持ったビッグホリデーに聞こうとしたところ、

「ツアーについての質問には何も答えられない」

ということだった。