UFCデビューを勝利で飾ったノゲイラ

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アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ vs ヒース・ヒーリング

PPVライブの「掴み」として組まれたノゲイラのUFCデビュー戦。この試合順からも、彼に対するズッファの期待が伺える。マーク・レイモンらを従えて入場したヒーリングに対して、ノゲイラはメインでタイトル戦を控えるアンデウソン・シウバ等とともに入場。タイツには「チーム・ノゲイラ」の文字が刻まれている。

1R、開始早々右ストレートをヒットさせたノゲイラは、さらに組み付いてテイクダウンに成功し、サイドで抑え込む。ヒーリングは、持ち前のしぶとさを発揮して立ち上がることに成功。ノゲイラはワンツーを中心にプレッシャーをかけ続け、頭を抑えての膝もヒットさせて完全にペースを掴んだ。が、残り35秒の時点でヒーリングの出した左ミドルが、ちょうどその時頭を下げた彼の顔面に強烈にヒット!ノゲイラは完全に体の力が抜けた状態でゆっくりマットに沈んでゆき、マットに頭を打ちつける。

一瞬明らかに意識が飛び、動けない状態のノゲイラに襲いかかったヒーリングはサイドから鉄槌を連打。ミルコに続き、ミノタウロまでと思われたが、彼は打たれ続けながらもなんとか正対しオープンガードの体勢に。ここでヒーリングは、勝負を決めに行ったのかパウンド攻撃を放棄して自ら立ち、スタンドを要求する。よろよろと立ち上がったノゲイラは、スタンドでラッシュをかけるヒーリングに対して、何とかタックルを仕掛ける。その試みをはね返したヒーリングは、仰向けの体勢を取るノゲイラに対してパウンドや肘で攻め込むことをせず、またもやスタンドを要求。ここでラウンド終了した。寝技での逆転を恐れたわけでもあるまいが、ヒーリングのスタンド選択は彼にとって千載一隅のチャンスを逃がすこととなった。

2R。ダメージが残り動きの鈍いノゲイラだが、距離を取りあまり攻め込もうとしないヒーリングに対して、スタンドでプレッシャーをかけていく。そうしているうちに動きが戻ってくると、すぐに両足タックル。ほとんど抵抗をせず倒れるヒーリングに対し、サイドからマウント奪取。ここでいつものようにバックと許すヒーリングにチョークを仕掛けたが、体を反転され逃げられてしまう。両者スタンドに戻り、前に出たノゲイラが再びテイクダウンから上を奪ったところで、このラウンドが終了した。

3R。スローペースのスタンド戦で、ノゲイラがプレッシャーをかけてゆく。またもや、容易くテイクダウンを奪ったノゲイラは、再び背中を見せたヒーリングをフェイスロックで締め上げるが、またもや反転され仕留めきれない。下になったノゲイラは、それでもキムラロックを仕掛けて、スイープに成功。さらにバックから攻撃を仕掛けるものの、ヒーリングはしぶとく凌いで立ち上がり、このスタンド戦の試合は終わった。

判定はジャッジ三者とも29−28でノゲイラ。絶体絶命のピンチを、相手の詰めの甘さに助けられつつも、強い精神力をもって克服し、UFCデビュー戦勝利をもぎ取ってみせた。試合後のインタビューでは「あれ(1Rのヒーリングのハイ)は効いたよ。でもハードに練習してきたから立ち直ることができた。素晴らしいタイミングの一撃で、試合であんな打たれ方をしたことはない。だが、このアメリカで自分のハートを見せることができたよ」と語った。

Text by 堀内 勇

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