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セスク、アンリの素顔を語る

2007年07月06日22時26分 / 提供:欧州通信

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 スペイン紙“ムンド・デポルティーボ”が主催する8歳から16歳の子供達を対象としたナイキ・キャンプに2日間、コーチとして参加したセスク・ファブレガスは2日間のコーチを終え、最後の休暇をバルセロナの実家で過ごしているが、同紙のインタビューでバルセロナに移籍した元チームメイト、ティエリ・アンリの素顔を明かした。彼の言葉からアンリのピッチ内外での素顔、メンバーから慕われていた存在であること、そしてバルサに来る前からバルサへの愛情を持っていことがうかがえる。

パリの決戦から今日まで
 アーセナルがチャンピオンズリーグ決勝でバルセロナに敗れてからの1シーズン、セスクはアンリのアーセナルでの心の動きを彼なりに分析。「サン・ドニのロッカールームでは自身の去就について僕らに何も言わなかった。でも、それから2日してアンリの契約延長が発表された。チャンピオンズリーグのタイトルはアーセナルに唯一欠けているタイトルだし、アンリはアーセナルでそのタイトルを獲りたかったんだ。でも、副会長のデヴィッド・デインが突如クラブを退団したりクラブの中に動きがあって、彼にとって何がベストかを考えていたんだと思う。アンリはアーセナルでプレーし続けることだけを望んでいた。おそらく、アーセナルはアンリが残るようベストを尽くしたし、この夏に出て行くとは思っていなかったと思う。でも、アンリは30歳になるし、バルサからのオファーに“ノー”とは言えなかったと思うよ。大きなチャンスだからね」。

メンタル部分での支え
「アンリは、『あーしろ、こーしろ』って言うようなアドバイスを送るタイプじゃない。賢い人だからね。少し調子を崩していたりすると、メンタル的に元気づけてくれるよう話をするタイプ。彼の言葉にはいつも助けられたよ。その気にさせるのがうまいんだ。ピッチの外でもそう。誰かが何か問題を抱えていたりするのを彼は顔をみただけですぐに見抜いてしまうんだ」。

いたずら好き
「例えば、誰かがセンスの悪い服を着ていたりすると、みんなそれを見せるようにロッカールームで一段高いところに立たせるんだ。それに、チームメイトの車の鍵を隠しているところを見たこともあるよ。ちょかいを出したりするのが好きなんだよ」。

試合の前にはマイケル・ジャクソン
 セスクの知っている限り、アンリはそんなにゲンをかつぐ選手ではないようだが、試合の前に必ずすることがあるという。「ティティはアップに入る前、ロッカールームですごい大音量でマイケル・ジャクソンの曲を流んだ。しかも、ラジカセでね」。バルサでもそうするののだろうか?

バルサは素晴らしいクラブ
 約4年前、2003年9月にロンドンへと旅立ったセスクは、アーセナルで2006-07シーズンのプレミアリーグ最高の若手選手と言わしめるほど急成長を遂げている。アーセナルでのトップチームではたった3試合の出場のみに留まったが、ロッカールームでセスクをみんなに紹介してくれた時のアンリの言葉は忘れられないという。「君はバルセロナから来た。素晴らしいクラブからね」。

ティティとの友情
 ティティとセスクはチームメイトから友人へとその友情を育んでいった。「ティティ、ビエラ、ベルカンプ、カヌー、ピレス、リュングベリといった偉大な選手とロッカールームを共有するなんて最初は信じられられなかったよ。アンリを含めてみんなには感銘を受けたし、それにベンゲル監督も素晴らしい。ティティとはその後、友人に変わっていったんだ」。

アンリのリーダーシップとプロ精神
 勝者のキャラクター、そしてリーダーシップは、チームで何かうまく行かない時に発揮されるとセスク。「ロッカールームでの会話は監督がいる、いないに関わらずある。あとは彼のプロ精神だね。例えば10時半から練習が始まるとしても、ティティは30分前にはやってきて練習を始めているんだ」。

常にメンバーと練習
「他の選手と違う練習をすることはない。アーセナルで彼と一緒に過ごしていた間、ジムで別メニューなんてことは一度もなかった」。

FKの名手
「FKでたくさんのゴールを決めるけれど、アンリは練習中FKの練習ばかりやっている選手じゃない。試合前の練習でたまにするくらいだ」。

バルサについて質問攻め
 バルサの偉大さについてはすでに知っているとはいえ、アンリとセスクは何度かバルサについて話をしたとも。「僕はバルサはとても要求の多いクラブだってことを彼に説明したんだ。2連敗でもしようものなら名前を叫んでもらえなくなるってね。カタルーニャからロンドンへと生活の場を変えた僕に、バルセロナでの生活や天気のことなんかを聞いてきたよ。モナコで生活したことのある彼にとって、もっといいと思う。彼にはお勧めのスポットなんかも教えたよ」。

カタラン語の先生
 パリでのチャンピオンズリーグ決勝戦の数ヶ月前、アンリはすでにセスクにカタラン語のフレーズを教えてくれと頼んでいたという。実際、アンリはバルサの入団会見で「バルサでプレーできることになってとてもうれしい」とカタラン語でその喜びを語り、ファンのハートをしっかり掴んでいる。「彼がそう言ったの知った時も、僕が去年教えたフレーズを完璧に覚えていたんだと思った。それに、そう言えばファンの心を掴めるよとも言ったんだ」。

アンリの新ユニをコレクションに
 アンリのアーセナルのユニフォームを持っていることはセスクにとって自慢の種であることは想像しやすいが、バルサのユニフォームをコレクションに加えたいと語るセスク。「プジョール、イニエスタ、ロナウジーニョ、オレゲール、そしてメッシのユニフォームを持っている。オレゲールとメッシのはサン・ドニでゲットしたんだ。次はティティにお願いするよ。バルサのエンブレムの入った彼のユニフォームをね」。

左サイドでの破壊力
 アンリの特徴を熟知しているセスク。「アンリが望むんならサイドバックを含め、アーセナルでは自由にプレーしていた。彼は左サイドから中に入り込むのも、右サイドからシュートするもの、中央でスペースを探すのも好きだったね。生まれながらの“9番”タイプの選手。彼のフットボールの特性はその能力にある。スペースにボールを出したら、彼を止めるのは難しいよ」と称賛。

 いつかバルセロナでアンリにパエリアを奢ってもらう約束もしていると明かしたセスク。彼の言葉からアンリが偉大な選手であるとともに、謙虚で素晴らしい人間性を合わせ持った人物像が浮かびあがってくる。そしてそれはバルサに新鮮な風を送り込み、バルサの選手達もアンリから改めて学ぶことも多いように感じる。11日から始まるアーセナルのプレシーズンに備えるセスク。そして、彼はバルサで新たな挑戦を始めるアンリといつか対戦する日を夢見ているに違いない。

(スペイン通信)
関連ワード:
バルセロナ  アンリ  セスク  スペイン  モナコ  
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