世界最強、最高の階級=UFCウェルター級戦線で急浮上している“無冠の帝王”ジョン・フィッチ

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「自分でランキングを作ったら? 僕がナンバーワンだよ」

世界最強、最高の階級=UFCウェルター級戦線で急浮上
無冠の帝王ジョン・フィッチ(AKA)インタビュー

――髭をそっているのですね。

フィッチ 普段は髭はそっているんだよ。試合でははやしていて、試合後にすぐに剃る(笑)。なぜかって? 色々と理由はあると思うんだけど、やっぱり試合に出るということで、気持ちを作るとか、より野生の本性に近づくとか。自分でもハッキリしたことは分からないんだよ。

――試合を見て想像がつくのですが、フィッチ選手はレスング出身ですよね。

フィッチ 高校時代からレスリング漬けの生活で、パルドゥー大学に進みレスリングを続けていた。レスリングは6年間やっていたことになるかな。

――MMAとの出会いは?

フィッチ 高校のときにUFCっていうものがあるって聞いたことがあったけど、でも、そんな戦いみたこともなくて。で、カレッジに進んだときのコーチがトム・エリクソンで、彼のMMAの試合を数試合見て、凄く興味を持つようになった。レスリングを続けていたけど、五輪に出るとかと言う強い意志があったわけじゃなかったから。ただ、UFCを最初に見たときは、全く良い印象はなかったんだ。UFC3だったと思う。ウェイトクラスもなかったし、自分が闘おうとは思わなかった。ほとんど喧嘩で、テクニックがなかった。大きい者が勝つっていう感じで。今は違うよね。ファイターは柔術を知っていて、柔道も知っているし、レスリングも知っている。それに当時と今ではルールが違う。今のようなMMAルールになったから、僕も闘おうと思うようになったんだ。階級もあるし。以前のような暴力性はあまり感じられなくったと思う。

――いつ頃、実際にMMAを闘おうと思ったのですか。

フィッチ 大学の最上級生になる前ぐらいかな。卒業したら闘おうと思うようになった。

――MMAを闘おうと思ったとき、どこかでMMAの練習をしていたのですか。

フィッチ まだ大学に通っていたし、レスリング部で練習していただけだよ。で、バッグを叩いていたぐらいで。だから、最初の試合では負けてしまったし。で、実際にMMAで闘うようになって1年ほどが経過し、カリフォルニアに移ることにしたんだよ。その後、ウィルソン・ゴヘイアにも負けた時、フルタイムで練習をする必要があるって思ったんだ。週に3回、レスリングとバッグを殴っているだけでは勝てないからね。大学を卒業して、こっちにやってきたんだ。

◇MMA PLANTEメモ
ジョン・フィッチのプロMMAデビュー戦は、2002年7月13日。ラスベガスで行なわれたレボリューション・ファイティング・チャンピオンシップの第2試合。マイク・パイルにチョークで一本負けを喫している。パイルはその後、欧州修行を経て米国に帰国、IFLからプロエリートと契約し、現在はフィッチ同様にウェルター級で活躍している。

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