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マイケル・ムーアの医療ドキュメンタリー最新作が全米公開、ヒットの兆し

【PJ 2007年07月03日】− 「ボウリングフォーコロンバイン」「華氏911」などで知られるマイケル・ムーア監督の最新作である医療ドキュメンタリー「Sicko(病人、狂人)」が6月29日、カナダとアメリカ本国で公開となった。切符が売り切れとなるなど既にヒットの兆しを見せているという。フランスのカンヌ映画祭では既に5月19日に上映されており、これからフィンランド、オーストラリア、イタリー、フランスと順次公開が決まっている。

 これに伴って氏は同日のCNN「ラリーキングライブ」に出演。アメリカの医療費の高さは既によく知られており、現地の保険に入っていない日本人は大きな手術や歯の治療の為にわざわざ帰国する者もいるほどだが、アメリカ人の自己破産とホームレスネスの一番の理由は医療費なのだという。

 更に、医療保険に入っていないために年間1万8000人が死亡する、25カ国の先進国の中でユニバーサルヘルスケアのない唯一の国がアメリカである。4700万人が医療保険を持っていない。9.11同時多発テロの際、グラウンドゼロで作業して病気になった市の職員の医療費が全額カバーされない時に、グアンタナモ基地に収容されているテロを引き起こした囚人はきちんとした医療ケアを受けているなど、彼一流の皮肉を交えてアメリカの医療の問題点について語った。

 救急病院に担ぎ込まれた重症患者にも「医療保険に加入しているか」と聞くという冗談のような話を聞いた事があるが、実際、医師は患者に手術が必要であっても保険会社に電話して手術を行っていいかと聞く事になっているという。その際、電話を受けたオペレーターは、拒否すればボーナスが出ると氏は指摘。このような経緯を公聴会で証言した良心的な医師の話も披露した。

 語られない物語を伝えるのが自分の使命であると言い切り、「華氏911」ではブッシュ政権を痛烈に批判したが、自分はボーイスカウト活動に熱心だった愛国者であり、この国の医者の質は高く、また、間違いを正すにやぶさかでないいい国だと締めくくった。また、医療の取材をしていて本人が肥満体ではまずいというのでフルーツを摂ったり、毎日ウォーキングをして30パウンドやせたと語り、体はまだまだ巨体ながら顔やせして以前より大分すっきりしていたのが微笑ましかった。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 工藤 明子【 東京都 】
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