ゲストさんログイン

ウェブ検索

最新ニュース! クリックするほどよく分かる

livedoor ニュース

今週のお役立ち情報

笑いの「演多亭」は大盛況。シニアたちの生き方をみた=東京(上)

笑いの「演多亭」は大盛況。シニアたちの生き方をみた=東京(上)
奥村篤さんは元精密機器メーカーの社員で、『安来節・ドジョウすくい』を演じる。かつてのサラリーマン姿は想像もできない。(撮影:穂高健一、6月25日) 写真一覧(5)
【PJ 2007年07月03日】− 団塊の世代が今年から60歳を迎える。いよいよ高齢化社会に突入していく。それを反映して、ここ数年はシニアたちにたいする注目度が高くなった。主なものは、『安定した年金受給が得られるのか』という政治的な年金問題、『高年齢者の介護』という福祉問題、そして個々には『第二の人生をどう生きるか』という人生観の課題だ。

 最近は、シニアみずからNPOを立ち上げ、広く社会貢献に努める傾向が強くなってきた。そのなかのひとつNPOシニア大樂(田中嘉文理事長)は、各方面から関心を集めている。講師紹介センター(約600人)には、豊かな人生経験を持つ人たちが集まる。大手企業で働いてきた人、元パイロット、大学教授、外交官、アナウンサーなど多種多様のキャリアを持ったひとが登録する。年間延べ700人強の講師が、同センターから講演先に派遣されている。

 04(平成16)年には、講師陣のなかからプロ、アマを問わず演芸を得意とする人たちが、「演多亭」(えんたてい)を旗揚げした。現在は約50人が活動している。高年齢者施設、企業、公共、商店街のイベントから声がかかると、出前演芸を行う。一昨年は「愛知地球博」の市民パビリオンでも公演した。第4回「演多亭」公演が6月25日、東京・文京シビックの小ホール(入場定員371人)で行われた。雨天にもかかわらず、会場は満員だった。出演者たちは血気盛んな「第二の人生」のパワーを見せつけた。

 同公演のトップバッターは平井幸雄さん(64)で、演目は、おもしろ小咄と落語「饅頭こわい」。平井さんは日立製作所関連会社の元研修所長だった。20代から芸道の手習いを始め、やがてプロに師事し、本格的な古典落語を学んだ。いまでは三遊亭圓塾という芸名で活躍する。司会者・若林一声さんから「クロート(黒・玄人)でもないし、シロート(白・素人)でもない、グレート(灰色)な半熟です。名前は円熟(円熟)です」と紹介された。落語「饅頭こわい」は、長屋の住人が仮病で饅頭をだまし取る、愉快な噺だった。

 二番手は異色の、のこぎり演奏家下田尚保さん(65)だ。下田さんは世界最大級ののこぎりを奏でることで有名。「のこぎりキングさん下田」という芸名で、東京都ヘブンアーティストに認定されている。卓越したテクニックをもち、海外ではオーケストラをバックに演奏を行った経歴もある、国際派アーチストだ。曲目の最初は親しみ深い『月の沙漠』だった。下田さんは、大学在学に父親を亡くした。学生の身でありながら、アクセサリー関連の家内工業を引き継いだ。以降は会社経営に携わってきた。50歳代では二束のわらじを履いていたが、60歳からは「芸の道」一本で生きる。下田さんはミュージシャンとして浅草・東洋館『バラエティー寄席』にレギュラー出演している。

 「演多亭」座長の頼久達郎さんは、「お笑いとユーモアは、人間の心を豊かにする」と話す。頼久さんは国立大学を卒業して大手証券会社に定年まで勤務した。20代のころから演芸に興味を持ち、芸の道に取り組んできた。演目はバナナの叩き売りの口上。スタッフが当日の朝に築地青果市場(中央区)から買い付けてきた、新鮮なバナナを使う。

 祭りの露店で見られた、むかし懐かしい口上がはじまった。「どうみても3000円はするバナナだよ。1700円だ。どうした。貧乏人の団体旅行か。悪いところに店を出したものだ。さあ、気分を取り直して、1300円。どうした。葬式の帰りか。黙秘権使うのは止めてくれよ」と、愉快な口上がつづく。会場は笑いの渦となった。【つづく】

■関連情報
シニア大樂

記者HP:穂高健一ワールド
PJニュース.net
PJ募集中!
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高健一【 東京都 】
この記事に関するお問い合わせ / PJ募集
笑いの「演多亭」は大盛況。シニアたちの生き方をみた=東京(上)
落語の高座は三遊亭圓塾さん。「ほんとうに素人ですか。落語に似
笑いの「演多亭」は大盛況。シニアたちの生き方をみた=東京(上)
のこぎりキング下田さん。「のこぎりですから、決まった音階の場
笑いの「演多亭」は大盛況。シニアたちの生き方をみた=東京(上)
バナナの叩き売りは、座長の頼久達郎さん(左)。「口が悪いが勘
笑いの「演多亭」は大盛況。シニアたちの生き方をみた=東京(上)
舞台と観客が一体となって、演劇を楽しむ。風雅こまちさんが、観
コメントするにはログインが必要です
ログインしてください
投稿

前後の記事

PJニュースアクセスランキング

注目の情報
暮らしのピカイチ道具集めました
「火曜だよ、通販生活」では食品から家電まで、徹底的に品質と安全に
こだわって、競合品と使い比べたり実際の使用者の声を取材したりしな
がら商品ジャンルごとのピカイチ道具を選出し、販売しています。


火曜だよ、通販生活