コパ・アメリカは1日にグループBの試合が行われ、ディフェンディング・チャンピオンのブラジルがロビーニョのハットトリックで、チリを3−0で下した。
 ブラジルは立ち上がりからチリの固い守備に手こずったが、36分にジウベルトのクロスをGKブラーボがセーブ。ここで主審がプッシングを取って、ブラジルにPKが与えられると、チリの執拗な抗議のなかで、ロビーニョがこれを冷静に決めて先制する。
 後半開始からチリは反撃に転じ、ウンベルト・スアソが決定的チャンスを迎えるが、タイミングを逃したシュートは簡単にクリアされてしまった。
 そして迎えた84分、ラヴのパスを受けたロビーニョが、GKの脇を抜く浮き球のシュートでブラジルに2点目。その3分後には、ドリブルでDF2人をかわし、ゴール隅にたたき込んだ。
 ブラジルはこれで1勝1敗で勝ち点3。得失点差でチリを上回り、2位に浮上した。
 なお、会場となったマトゥリンのモヌメンタル・スタジアムには5万2000人の観客が詰めかけたが、1年足らずで新築されたため、あちこちに工事中の痕跡が残り、明らかに未完成でのキックオフとなった。