ファビオ・カペッロ監督の解任を正式に発表したレアル・マドリー。後任には現ヘタフェのベルント・シュスター監督が最有力となっているが、今のところはっきりとはしていない。新監督は未定のままで、来シーズンの補強の動きも見せていないとはいえ、同クラブのプレドラグ・ミヤトビッチSDは来シーズンの補強に向けてプランニングをしている。

FW:ソルダード/サビオラ
今シーズン、レンタル先のオサスナでレギュラーの座を獲得し、11ゴールをマーク、スペイン代表にも初招集されたカンテラ出身のソルダードを呼び戻すつもりでいるが、まだ合意には至っていない。また、バルセロナとの契約が切れたサビオラとは口頭で合意に達しているとも言われている。テベスにも関心を示し、接触を図っているが、テベス本人はR・マドリーよりもインテル行きを希望している。

左ウィング:ドレンテ/ロッベン
フェイエノールト所属の20歳のオランダU-21代表MFドレンテはU-21欧州選手権でブレークし、同大会で優勝も果たした。ドレンテは注目される選手となり、ミヤトビッチSDにとっての最優先獲得候補となっている。また、オランダA代表のロッベンにも関心を示しているが、ロッベンはチェルシー残留を明言している。現在と未来のオランダ代表に注目している

MF:マケレレ/セスク
エメルソンの退団は濃厚とされており、中盤の補強を進言しているミヤトビッチSD。そこでチェルシーのマケレレを呼び戻そうとという声も出ている。また、カルデロン会長の夢であるアーセナルのセスク獲得。しかし、セスク本人はベンゲル監督の元で続けると断言している。

CB:キブ/アレックス
すでにボルシア・ドルトムントからメッツェルダーを獲得しているが、ミヤトビッチSDはもう一人CBを獲得したいと考えており、そのトップリストに上がるのがアレックスだ。しかし、チェルシーに彼を売るつもりはない。キブの場合はバルセロナとインテルがASローマと交渉中で、獲得に要する費用は1800万ユーロ(約29億9800万円)だ。

右SB:ダニ・アウベス
セビージャのダニ・アウベスの代理人は彼が環境を変えたがっていることを認め、アウベス本人もR・マドリー移籍に前向きな姿勢を見せている。3000万ユーロ(約49億9800万円)あたりから交渉を始める準備をしているようだが、セビージャはアウベスに6000万ユーロ(約99億9600万円)の違約金を設定している。そして相手は一筋縄ではいかないデル・ニド会長。かなり高額になるなることは間違いないだろう。

左SB:アビダル/エインセ
ロベルト・カルロスの退団で左SBの即戦力を探す必要性が出て来た。冬のマーケットでマルセロを獲得しているが、スペインフットボールに適応しておらず、即戦力としても未知数。マンチェスター・ユナイテッドを離れたいと明らかにしているエインセが最も可能性が高いと言われている。また、アビダルにも興味を示していたが、バルセロナがすでに獲得を決めている。

GK:デュデク
カンテラ出身のディエゴ・ロペスをビジャレアルに移籍させたことによりカシージャスの控えGKがいなくなった。リバプールの34歳のベテランGKデュデクとの交渉を始めている。デュデクもまた退団の意向を明かしている。

 ミヤトビッチSDのリストには各ポジションに補強候補がリストアップしているが、新監督の意向もあるだろうし、まずは放出組を含めた人員整理が火急の任務であることははっきりしている。今のところ、この夏の補強ではライバル、バルセロナに大きく遅れをとっているR・マドリー。新監督が誰になるのかも含め今後の動きに注目が集まる。?

(スペイン通信)