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格差社会で生き残る為の5つの能力

「21世紀型のモチベーションアップを考える」で、これからの時代は右脳的付加価値が重要になるのではないかと述べた。そこで、この元ネタである、ダニエル・ピンクのハイコンセプトについて整理してみたい。



このハイコンセプトの概念は、単なる社会学というだけでなく、これからの経営のあり方、経営戦略の方向性、商品開発の方向性、組織戦略の方向性、個人の能力開発の方向性にも使える概念だ。ここではハイコンセプトの文脈を、個人の能力開発という部分に絞って考えていきたい。

ダニエル・ピンクは、ハイコンセプトの中で国がどんな政策をとっていっても格差社会は広がっていくと予測し、その原因として2つの大きな世界的な波を上げている。

一つめの波が豊かさ。消費者は豊かになりすぎ、ありきたりのもので満足しなくなった。左脳的な付加価値ではな満足できず、日用品にまで美しさ、感情訴求、共感、遊び心等を求め始めている。

2つめの波がITとアジア労働者。ITが安くなり、アジアの労働力も安く手に入る状況になった。ITとアジア労働者は、定型業務に関しては先進国の労働者より安く行っていく事ができる。定型業務の物価をどんどん下げていく事になる。

我々も能力開発の方向を考える場合も、「ITとアジア労働者」というマイナスの波に飲み込まれずに、「豊かさの拡大」というプラスの波に乗っていく事が重要になってくる。非定型業務で貢献できる人材になる事が、価値ある人材と見なされる事につながるのだ。

ダニエル・ピンクは今後、更に高い価値になると思われるものを5つ示している。。


1.デザイン力
2.商品・サービスの物語力
3.新コンセプト構築力(新たな組合せを創造する力)
4.共感力
5.遊び心
能力向上についても、この5つの方向は、個人の能力向上を考えていく際にもヒントになるのではないだろうか?あなたのこの5つの力について考えて頂きたい。

1.デザイン力

トースターが使われるのは15分。後の時間は飾ってあるだけ。デザインが優れていれば残り99%の時間は輝いている。ロンドン大学のビジネススクール調査では、デザインへの投資が1%増えるごとに、売上と利益が3〜4%増加するという結果がでているそうだ。ものがあふれ、他者と差別化がデザインが鍵になっているからだ。

デザイン力は、論理性を越えた部分で強いメッセージ力がある。難しいデザインだけでなく、イラストやマンガが描ける力なんかもデザイン力の一つだろう。パワーポイントを使ってビジュアルにアピールする力などもそうだろう。言葉ではなく、視覚でアピールできる力が求められている。


2.物語力

人間は論理を理解できるようになっていない。物語を理解するようになっている。商品も、そのストーリーが売れる商品になるかの鍵になっている。単に、成分、機能、品質がいくら優れていても、高くは売れない時代になっているのだ。

個人の能力としても、「物語力」が求められている。単に分析や計画立案をしていく力だけでなく、それを物語として説明できる力が大事になってきている。周りにある様々なものを、一つの文脈として再構築していき、物語にしていく力。それも心を動かすような物語に。無機質な分析や計画を、感動的な物語に仕上げていく為の演出力が求められている。



3.新コンセプト構築力(新たな組み合わせを創造する力)

新たな組合せを創造する力とは、新たなコンセプトを構築する力の事。例えば、

隠された関連性の発見
重要なものを見極める力
おもしろさ、すごさの発見といった、新たな発見を行っていく力の事である。
分かりやすい例で言えば、カレーとうどんが好きな人が、カレーうどんを創造するというような事である。

これは商品開発やマーケティング部門といった一部の職種の人達には以前から求められていた。既存のやり方に限界がきている今、全ての職種でイノベーションが求められる時代だ。

人と人の壁、担当と担当を越えた創造
専門分野の壁を越えた創造
部門と部門の壁を越えた創造
会社と会社の壁を越えた創造
業種の壁を越えた創造
国の壁を越えた創造が製造これらが経理、営業、配達等々の様々な業務で、「新たな組合せを創造する力」という柔軟な思考力、発想力が求められている。


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