夏越しのはらいに向け、茅の輪がお目見え
2007年06月29日06時04分 / 提供:PJ
稲毛神社(川崎市)に備えられた茅の輪。今年は30日午後7時から大はらい式が執り行われる 写真一覧(2件)
この行事の起源は、武塔神(むとうのかみ)すなわち素戔嗚尊(すさのおのみこと)が、貧しいにもかかわらず一泊させてくれた蘇民将来(そみんしょうらい)に茅の輪を身に付けさせたことに由来する。それによって蘇民将来一家は、襲ってきた災厄から免れることができたという。
茅の輪のくぐり方は左回り・右回り・左回りと、8の字を書くように三度くぐり抜ける。このとき、「水無月(みなつき)の夏越しのはらいする人はちとせの命延ぶというなり」と古歌を唱える。当日参拝できなかった人も、紙で作った人形(ひとがた)に名前や年齢を書いて体をなでつけたものを納めると同じ効果があるとされる。神官の手でおはらいされ、本来海や川に流される。
川崎市川崎区宮本町にある稲毛神社にも、早々と大鳥居の下に茅(ちがや)で作られた茅の輪がお目見えした。28日、通りがかりの市民や休憩中の会社員などが、珍しそうに見入ったり、茅に触れたりしていた。30日の大はらい式には、例年250人前後の崇敬者が参列する。
旧東海道筋に位置する同神社周辺は、近代に入り工場地帯の中心にもなった。市川宮司は「参列者は氏子だけにとどまりません。今では工場地帯は離れていますが、工場の代表者や工事の安全を願う方などは、ほかより多いかもしれません」と話す。神社にはそれぞれの地域に根差した特徴があるもの。夏越し行事を行っている近くの神社を見つけ、気持ち新たに今年の後半戦を迎えてはいかが。【了】
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パブリック・ジャーナリスト 高橋 清隆
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