ピッツバーグの地元紙「ピッツバーグ・ポスト・ガゼッテ」紙の電子版は26日付けで、中継ぎで活躍中の桑田真澄投手についての長文記事を掲載した。
「桑田の“寿司ボール”は新鮮な素材を使っている」という見出しで、66から68マイルの超スロー・カーブを、“寿司ボール”と命名することを提案している。桑田自身は、春季キャンプから“レインボーカーブ”と紹介しているが、「どういう呼び方にしろ、凄い」と絶賛。
「桑田のカーブは、伝統的な海苔巻き寿司のように、何が入っているのか、プレートに届くまで分からない」と同紙。桑田は、「僕は色々な球種を持っているけれど、一番球速が遅いのが、カーブ」と説明している。
同記事によると「桑田は、巨人時代は96マイルの直球を投げていたこともあったが、現在は、他の投手のスライダーに相当する86マイルの直球を投げることさえ、稀になった。だが、カーブ、スライダー、チェンジアップと色々な球種を混ぜて投げることによって、球速は相対的に効果を発揮している」と分析。先週のマリナーズ戦では、天才的なバットコントロールをみせるイチローですら、桑田の投球術の前に「まるで、間抜けのようにみえた」と、報じている。
 大リーグの打者を相手に、次々とストライクを奪う桑田の投球術は、メジャーでも、「柔よく剛を制す」のお手本となっているようだ。