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社会保険事務所で自分の年金記録を調べてみた(13)「年金積立金の働きがい」編

2007年06月26日06時15分 / 提供:PJ

pj
(12)からのつづき。勤労者の賃金所得は1998年以降減少を続け、下げ止まりの確証は得られていない。こういうご時世だから、私たち国民が営営と積み立ててきた150兆円の年金積立金に今度はしっかり働いてもらう、稼いでもらいたい。そのためには、年金積立金を縛りつけているくびき(借金の付け回し)から解き放つ必要がある。

 年金積立金の運用に関する諮問書(厚生労働省発年第0324001号 平成17年3月24日)によれば、その基本ポートフォリオ(長期的に維持すべき資産構成割合)は以下のとおりだ。

標準偏差 5.55%
予定利率 3.20%

国内債券 67%
国内株式 11%
外国債券 8%
外国株式 9%
短期資産 5%

 前提をすべて受け入れた上で、なぜ国内債券に対する資産配分(アセット・アロケーション)が67%でなければならないのか、を問いたい。ちなみに国債の標準偏差は3.71%前後、利率は1.43%前後だ。

 標準偏差(リスク)が低くかつ収益率が高ければこれに越したことはない。たとえばそんな金融商品がある。1900年から2003年までの期間について、米国財務省証券および国債は次のとおりであった。

財務省証券  標準偏差 2.8% 平均収益率 4.1%
米国長期国債 標準偏差 8.2% 平均収益率 5.2%
(出典=Principles of Corporate Finance,8/E)

 米国財務省証券はリスクにおいても、収益率でも日本国国債をはるかにしのいでいる。

 年金積立金を「国内債券67%」に縛りつけているのは、年金の側の事情ではない。
先の資産配分表によって枠をはめ、年金積立金は日本国の借金を背負うべく、国債を買うよう仕組まれている。日本国国債は安全であるというのが理由なら、それはすり替えである。すくなくとも「標準偏差(リスク)5.55%」という枠内であれば、国内債券すなわち国債に偏重したポートフォリオを組む必要はないのである。【つづく】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 吉川 幸雄

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