【独女通信】今もっとも敬遠される女・・・”KY”たちの悩み
2007年06月12日18時00分 / 提供:独女通信
先日、かつての同僚シホさんから電話があった。挨拶もそこそこに、彼女は暗く沈んだ声でこういった。「私、こないだ会社で、KYって言われたんだ」。“KY”とは「空気が読めてない」「空気を読め」の略。数年前から使われており、今は死語になりつつあるらしい。「いまどきKYとか言う奴のほうがKYだよ」なんて笑い飛ばしてみたけれど、彼女の笑い声は聞こえない。どんよりとした空気が重たくて、早々に会話を切り上げてしまった。
シホさんは、なぜ「空気が読めない」と言われたのか。元臨床心理士のミヨコさんに相談してみた。「“空気が読めない”って言った人は、“あなたは人の気持ちが読めてない”と言いたかったんだろうね。シホさんは自分のことを伝えたいという思いが強すぎたのかも。自分を引くことで、相手の表情やしぐさ、言葉のニュアンスなどに気づく余裕が生まれるもの。いつもよりほんの少しだけ相手の気持ちを理解しようと思うこと、聞き上手になることで、空気の読める女になっていくんじゃないかな」とのことだった。確かにシホさんは聞き上手じゃなかったかも知れない。しかし「KY」の烙印を押されたショックで、ひどく落ち込んでいるシホさんに、「相手の話を聞かないからだよ」なんて言える空気ではなかった。ああ、空気って読もうとすればするほど、よく判らなくなってくる。
「空気が読めない人」というのは、最近もっとも嫌われる人の代名詞。女性誌のアンケートでも、小学生のアンケートでも、「嫌いな女性」ランキングで必ず上位に上がってくる。ネット上では「空気嫁」と罵られる。では「空気の読めない人」とは、どんな人なのか。“「場の空気」が読める人、読めない人”(福田健著、PHP研究所)という本から、具体例を抜粋してみよう。
1.会議で頓珍漢(とんちんかん)なことを言いだす上司
2.疲れて帰宅した夫に「仕事と私、どっちが大事?」と迫る妻
3.おかまいなしに長話をするおばさん
4.マニュアル通りの対応で客をイライラさせる店員
(BOOKデータベースより)
1の上司はわからないことをわからないと言えない人。2の妻は困らせることで愛情表現をする人。3は自分の欲求に正直な人。4はやれと言われたことしかできない人。「空気が読めない人」というのは、実に広い守備範囲を持つようだ。次は的を「女性」に絞って、「空気の読めない女ってどんなの?」と、様々な世代の男女に聞きまわってみた。集まった意見を要約すると次の通り。
・延々と自慢話をする女
・マナーが悪い女
・いつも自分の好きな話題を続ける女
・流れに関係のない話をする女
・わがままな女
・自分の意見を曲げない女
・人のコンプレックスを感じずに発言する女
これを見る限り、「空気の読めない女」って、ただ単に「嫌いな女」という印象。そりゃ「嫌いな女」ランキングに上がってきて当然だ。聞きとり調査の際「合コンとかで盛り上げようとしてるのに、すぐ切り上げようとする女。空気読めって感じ」と答えてくれた男性がいた。しかし、その場の女性陣がみんな「早く帰りたい」と思っていたらどうだろう。女性陣から見れば、「空気が読めるいい女」で、男性陣が「空気の読めない男たち」だったに違いない。読むべき「空気」は状況によって変わってくる。
別の男性は「とあるグループで、人に迷惑かけたり、悪口を言ったりするわけではないけれども、雰囲気が暗くとっつきずらい感じのAさんがいたんだ。彼女をうざいと思った男が、あからさまなイヤガラセをして、その場にAさんが居づらい空気を作ろうとしていた。しかし、隣にいたある女性のBさんは、まわりに溶け込めないAさんを気遣って話しかけたりする。すると その男がキレてね。優しいBさんに「お前は空気が読めない!」って言った。そのとき僕は、空気の読めない女性って素敵だなと思ったんだ」と話してくれた。空気を読むとは「誰を選ぶか」という問題でもある。「空気を読め」って言う人は、「こちらを選べ」と言っているのだ。場合によっては「読めてない人」よりも「読め」と言ってる人の方が、自己中心的だったりもする。その場合はあえて「空気を読まない」という選択もありなのだ。
ネットを歩けば、「私、空気が読めてなかった」という、懺悔じみた書き込みを目にする。ときどきシホさんのように、「大丈夫?」と声をかけたくなるほど落ち込んでいる人もいる。そんな「空気恐怖症」に陥ったら、やっぱりカウンセラーに相談してアドバイスを受けるべきなんだろうか。上記ミヨコさんに聞いてみると「そうだね。ただカウンセラーはアドバイスなんかしないもんだよ。「あなたはどうしてそう思うんですか?」「ふむふむ。それで?」と、ずっと聞き役に回ると思うな」。そう言われれば、シホさんもアドバイスより、そっちを求めて電話をくれたのだろう。この世で一番「空気が読める」のは、カウンセラーのみなさんかも知れない。そして、一番空気が読めてなかったのは、笑い飛ばして済まそうとした私かも知れない。(オフィスエムツー/真鍋しまこ)
■参考サイト
・「場の空気」が読める人、読めない人―「気まずさ解消」のコミュニケーション術(福田健著、PHP研究所)
■関連リンク 独女の生態
・あなたの周りにいる?三十路を過ぎた「幼い女」と「困ったちゃん」
・30代独女のライバル心。むき出しではない分、根深くなった?
・独男は趣味に没頭し、独女は自分語りに走る謎
・「恋愛ができない」独女たちの言い分
・「売り」のタイミングを逃すまいとして婚期を逃す独女
独女通信一覧
シホさんは、なぜ「空気が読めない」と言われたのか。元臨床心理士のミヨコさんに相談してみた。「“空気が読めない”って言った人は、“あなたは人の気持ちが読めてない”と言いたかったんだろうね。シホさんは自分のことを伝えたいという思いが強すぎたのかも。自分を引くことで、相手の表情やしぐさ、言葉のニュアンスなどに気づく余裕が生まれるもの。いつもよりほんの少しだけ相手の気持ちを理解しようと思うこと、聞き上手になることで、空気の読める女になっていくんじゃないかな」とのことだった。確かにシホさんは聞き上手じゃなかったかも知れない。しかし「KY」の烙印を押されたショックで、ひどく落ち込んでいるシホさんに、「相手の話を聞かないからだよ」なんて言える空気ではなかった。ああ、空気って読もうとすればするほど、よく判らなくなってくる。
「空気が読めない人」というのは、最近もっとも嫌われる人の代名詞。女性誌のアンケートでも、小学生のアンケートでも、「嫌いな女性」ランキングで必ず上位に上がってくる。ネット上では「空気嫁」と罵られる。では「空気の読めない人」とは、どんな人なのか。“「場の空気」が読める人、読めない人”(福田健著、PHP研究所)という本から、具体例を抜粋してみよう。
1.会議で頓珍漢(とんちんかん)なことを言いだす上司
2.疲れて帰宅した夫に「仕事と私、どっちが大事?」と迫る妻
3.おかまいなしに長話をするおばさん
4.マニュアル通りの対応で客をイライラさせる店員
(BOOKデータベースより)
1の上司はわからないことをわからないと言えない人。2の妻は困らせることで愛情表現をする人。3は自分の欲求に正直な人。4はやれと言われたことしかできない人。「空気が読めない人」というのは、実に広い守備範囲を持つようだ。次は的を「女性」に絞って、「空気の読めない女ってどんなの?」と、様々な世代の男女に聞きまわってみた。集まった意見を要約すると次の通り。
・延々と自慢話をする女
・マナーが悪い女
・いつも自分の好きな話題を続ける女
・流れに関係のない話をする女
・わがままな女
・自分の意見を曲げない女
・人のコンプレックスを感じずに発言する女
これを見る限り、「空気の読めない女」って、ただ単に「嫌いな女」という印象。そりゃ「嫌いな女」ランキングに上がってきて当然だ。聞きとり調査の際「合コンとかで盛り上げようとしてるのに、すぐ切り上げようとする女。空気読めって感じ」と答えてくれた男性がいた。しかし、その場の女性陣がみんな「早く帰りたい」と思っていたらどうだろう。女性陣から見れば、「空気が読めるいい女」で、男性陣が「空気の読めない男たち」だったに違いない。読むべき「空気」は状況によって変わってくる。
別の男性は「とあるグループで、人に迷惑かけたり、悪口を言ったりするわけではないけれども、雰囲気が暗くとっつきずらい感じのAさんがいたんだ。彼女をうざいと思った男が、あからさまなイヤガラセをして、その場にAさんが居づらい空気を作ろうとしていた。しかし、隣にいたある女性のBさんは、まわりに溶け込めないAさんを気遣って話しかけたりする。すると その男がキレてね。優しいBさんに「お前は空気が読めない!」って言った。そのとき僕は、空気の読めない女性って素敵だなと思ったんだ」と話してくれた。空気を読むとは「誰を選ぶか」という問題でもある。「空気を読め」って言う人は、「こちらを選べ」と言っているのだ。場合によっては「読めてない人」よりも「読め」と言ってる人の方が、自己中心的だったりもする。その場合はあえて「空気を読まない」という選択もありなのだ。
ネットを歩けば、「私、空気が読めてなかった」という、懺悔じみた書き込みを目にする。ときどきシホさんのように、「大丈夫?」と声をかけたくなるほど落ち込んでいる人もいる。そんな「空気恐怖症」に陥ったら、やっぱりカウンセラーに相談してアドバイスを受けるべきなんだろうか。上記ミヨコさんに聞いてみると「そうだね。ただカウンセラーはアドバイスなんかしないもんだよ。「あなたはどうしてそう思うんですか?」「ふむふむ。それで?」と、ずっと聞き役に回ると思うな」。そう言われれば、シホさんもアドバイスより、そっちを求めて電話をくれたのだろう。この世で一番「空気が読める」のは、カウンセラーのみなさんかも知れない。そして、一番空気が読めてなかったのは、笑い飛ばして済まそうとした私かも知れない。(オフィスエムツー/真鍋しまこ)
■参考サイト
・「場の空気」が読める人、読めない人―「気まずさ解消」のコミュニケーション術(福田健著、PHP研究所)
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・30代独女のライバル心。むき出しではない分、根深くなった?
・独男は趣味に没頭し、独女は自分語りに走る謎
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