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こどもの「空間」を縮小させる、卑劣な犯罪にドロップキック!

こどもの「空間」を縮小させる、卑劣な犯罪にドロップキック!
集落を見守る山々。愛子岳には、小学生の頃、登りました。(撮影:大山啓、6月2日)
【PJ 2007年06月05日】− 昨今、こどもをターゲットにする犯罪が増加した影響だろうか、こんな出来事があった。知人が共働きで、どうしても休日(日曜日)にそれぞれ仕事が入り、彼らのこどもを祖父母宅へ預ける事になったのだという。

 当日、祖母が、孫を連れて親戚宅へ遊びに行った。ここまでは、ごくありふれた日常の光景であろう。問題はここからである。親戚宅に飽いたのか、そのお孫さんが、親戚宅を抜け出し、勝手に隣の「幼稚園の友人」の家へ遊びに行ってしまったのだ。

 いなくなった「孫」を、あわてて祖母、親戚が辺りを探すと、隣の同級生の家にいた。やはり「誘拐されたのではないか」「連れ去られたのではないか」という気持ちが、心のどこかにあったらしい。かつては微笑ましい、当たり前の風景が、薄れつつある。

 その幼稚園の同級生の「母親」が、知人である母親に「○○君がこないだの日曜日に遊びに来たよ」と伝えただけで、その母親は憤慨し、自分の親にクレームをつけた。「勝手に他人の家に遊びに行かせるな」「犯罪に巻き込まれたら、責任が取れるのか」と。

 幼少期に比べ、こどもを取り巻く「環境」が、随分変化した事に気が付かされる。筆者宅は近くに同じ年代のこどもが少なかった事はあるが、身近に自然があり、木の枝にロープを結び付け、「ブランコ」を作ってもらって遊んだり、砂遊びをしたり、自然と共に生きた。

 外で遊ばなければ怒られる程、無限大の「空間」がそこにはあった。また、「緑少年隊」という民間の団体があり、そこで「登山」や野外でのレクレーションを通じて、「命の大切さ」や「自然」に対する畏敬の念等、自ら考え、学んだものだった。

 近頃では、こども達が外で元気よく遊ぶ姿を見なくなった。ゲームという、限定された「空間」の中で、何を思うのだろう。昔、こどもたちの遊び場であった「神社」や通りも、滅多に遊ぶ姿を見る事もなくなった。島唯一の市街地ともいうべき集落で、不審人物の「声掛け」があったらしい。

 「空間」とは「客観的実在」である事を、改めて実感させられる。その「無限の広がり」を見せるはずのこどもの「空間」が、「卑劣な」犯罪によって「縮小」されつつある現実に、私達大人は、何か一石を投じることが出来ないものだろうか。

 昨今では、こどもを持つご両親の不安を、察するに余りある。携帯のGPSや防犯ブザー、いずれも私達大人が、こどもの頃に持たなかったものばかりである。地域活性化の中心に、やっぱり元気なこども達の笑い声があったほうがいい。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 大山 啓【 鹿児島県 】
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