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怒る孤高の男の映画。映画「ザ・シューター/極大射程」。

【PJ 2007年06月04日】− アフリカの地で、スナイパーとして軍の命令を実行してきた愛国心の熱いスワガー。その腕は超一流。しかし、とある作戦で相棒を目の前で失ってしまう。それは彼の心に深い傷を作る。

 数年後、スワガーは退役し山奥深くでゆっくりと生活していた。そんな彼の元にジョンソン大佐が現れる。アメリカ大統領暗殺計画の阻止に、協力して欲しいというのだった。愛国心の熱い彼は、愛犬を山に残し協力を申し出る。しかし、それは罠だった。

何を正義として生きるか。 
 国家権力を敵に回し、スワガーはとにかく逃げる。戸惑いや苦悩は一瞬のことで、彼の頭の中には復讐の二文字しかない。復讐に燃える心の炎は、愛国心の大きさと同じように大きくなる。

 敵の銃弾に受けて苦痛にゆがむスワガー。しかし、曇りのない精神と軍人としての知識が彼を孤独な戦いに立ち向かわせる。ありとあらゆる手を用いて、徐々に復讐を実現させる詰め将棋のような展開が観客を圧倒していく。燃え盛る爆発の炎の大きさが、彼の怒りの大きさに見える。もはや、彼の正義は復讐と怒りだった。

 主演は、記憶に新しい名作「ディパーテッド」で堂々たる存在感をみせたマーク・ウォールバーグ。「ディパーテッド」とは全く違うストイックで寡黙で、身も心も図太い男を演じている。気迫や静かな怒りを、寡黙に銃弾に込める孤高の天才スナイパーを見事に演じきっている。彼のストイックなイメージが映画を支配し、結末まで観客を引き込んで離さない。

 そして、FBI捜査官のニックを演じたマイケル・ペーニャがいいアクセントをつけている。「クラッシュ」や「ワールド・トレード・センター」でもにくい存在感を見せた彼がこの映画でも異彩を放つ。

 この映画は、誇り高き孤高のスナイパーの怒りの映画。真面目な男ほど、怖いものはないのかもしれない。【了】

■関連情報
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 若林 順平【 香川県 】
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