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「女房」と「畳」は新しい方が良いか。憲法問題の逡巡

「女房」と「畳」は新しい方が良いか。憲法問題の逡巡
(制作:池野 徹)
【PJ 2007年06月03日】− 今時、女房と畳は新しい方が良いなどと言うと、女性陣から大反発を喰らうことになる。それとも、女房と畳は古い方が良いと言うと、本当にとは信じられないかも知れない。しかし、この両方の言い方の裏には、複雑な心理が隠されている気がする。新しいものは新鮮だし、見栄えも良いし、現代的だし、魅力がある。古いものは保守的だが、実績もあるし、味があって、安心で頼もしい。どちらが良いかは、まさに決めかねることになる。

 このように、身近な話なら良いが、こと日本国の憲法の話となると、難しい状況に立つことになる。日本国が国民の安全と生命を保証してくれる基本的姿勢が憲法である。新しいというのは、憲法改正(改憲)のことであり、古いというのは、憲法改正反対(護憲)のことである。この日本国憲法は、第二次世界大戦の日本敗退後、1946年公布、1947年5月3日施行された。今年で60年になったのである。第九条で戦争放棄を明記され、直接、戦争を起こさず介入せずやって来た。平和憲法を60年もの間、守って来たのである。

 60年といえば人間の還暦である。それ以前の大日本帝国憲法下の軍国主義で徴兵され、世界相手に無謀なる戦争を起こして多数の犠牲を払って来た中で、60年間も戦争をしなかった日本は、そこには、自由民主主義と自由平等を得て、とにもかくにも経済発展を遂げてここまで来たのである。現憲法は世界に誇れる憲法であるといる。他の国には例を見ない平和憲法である。これからも大切に維持していく、価値のある珠極、宝物である。

 しかし、日本国を取り巻く世界情勢は、東南アジア、中国、韓国、北朝鮮と軍事力を高めつつあり、日本を政治的に、牽制、脅かす場面も見え始めており、アメリカ合衆国と日本との日米安全保障条約により守られて来た日本が、ここまで成長してきて、自国は自国で守る、政治のバックアップとしての軍事力が必要とされ、近い将来、日本が国際的にも果たすべき場面に立たされて来ているのも、実情である。軍事力表現も、警察予備隊、自衛隊と変遷して来たが、軍隊には変わりない。憲法上のお墨付きが必要な時代になったのである。

 自分の国は、自分で守る。これは、当然のことである。他国に軍事介入されて、安全と生命が脅かされて、引き下がれない。世界に於ける日本のポジションと、日本人を考えたら、資源を持たない日本は、外交政策で引けはとれない。日本人は生きて行かなくてはならない。しかし、軍隊を認めたら、日本人は、必ず戦う強力軍隊になるだろう。日本人に銃を持たせたら、戦争へ突っ込むのは眼に見えている恐さがあるのだ。

 新しい女房は魅力的だが、元気すぎて、先行き予想もつかないところへ、持って行かれる、ただでさえ、弱くなった男達だ。その点、訳知りの、古女房の方が、居心地良くて、楽である。先行き予想もつかないのは同じであるが。

 改憲か、護憲かどちらを選ぶかは、はっきり言って難しい。改憲して、軍隊を持っても、戦争しなければ良いのだが。まずそれはないだろう。護憲で平和主義を唱えていても、ワルい奴らに弄ばれてしまう危険性がある。セレクションするジェネレーションが問題だろう。年寄りは、長生きを望み、戦争の恐さも知っている護憲派へ。若者は、現実世界を見れば、対応すべく改憲派へと行くかも知れない。憲法改正の国民投票を迎える時点まで、日本の存亡を賭けて、己の心内で、オセロゲームを繰り返し、結論を得ておかねばなるまい。

「To Be Or Not To Be」【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 池野 徹【 千葉県 】
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