日本でも子どもが家族を殺害する事件が発生しているが、おとなり韓国でも同様の事件が発生した。“日本のヤクザが登場するゲーム”や暴力的な漫画などに触発され、中学三年生のチュ容疑者が祖母を殺害したのだという。

トレビアンニュースの取材に対し、アジアニュース『下載』のヒップ記者は、「チュ容疑者は日ごろから“日本ヤクザが激しい格闘をして殺人シーンがよく登場するゲーム”に没頭していたらしい」と語ってくれた。また、「実のおばあさんをマウントポジションで固定し、鈍器のようなもので頭を強打して殺害したんですよ。しかも死体を風呂場に放置して、バラバラにしようとしたり、火をつけて燃やそうとしたりしたんです」とのことで、殺害状況は、かなり悲惨なものだったことがうかがえる。

このニュースは韓国ニュースサイト『chosun.com』にも掲載され、韓国のみならず、ゲーム業界にも波紋を呼んでいるのは確かだ。某ゲーム雑誌編集者A氏は、トレビアンニュースの取材に対して誌名を出さないことを条件に、「このような事件が発生すると、いつもゲームが叩かれます。確かに残酷なシーンはあるかもしれません。ですが、残酷なシーンがあるというのであれば、映画でもドラマでも小説でも、残酷なシーンはあるんですよ。このような事件が発生するかしないかは、ゲームというよりもプレイヤー次第ではないかと思います」と語っている。

確か、残酷なシーンだけをとれば、様々なメディアに氾濫している。これらのメディアとゲームとの違いは、プレイヤー(観客)がゲーム(メディア)内で能動的なアクション(行為)を行えるか否かという点であろう。

プレイヤーは、ゲームという非現実の世界に没頭すると、現実世界から隔絶する時間が多くなる。ゲームが中心の生活の中で、ゲーム上で暴力的な行為を行うことが、現実世界での常識や道徳心を麻痺させてしまい、このような事件を発生させやすくしているのかもしれない。

A氏が語るように、こうした事件後は“ゲーム=悪”という意見が多数でてくるが、現実世界とゲームの世界を認識できるような、家庭、学校、塾などでの社会常識と道徳心の喪失を防ぐ努力も必要なのではないだろうか?


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Reference By 『chosun.com』

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元記事
少年が祖母を殺害! 日本のゲームに触発か