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日本ペンクラブの新会長は、作家・阿刀田高さんに決定

日本ペンクラブの新会長は、作家・阿刀田高さんに決定
日本ペンクラブの第15代会長に選任された阿刀田高(あとうだたかし)さん。就任の挨拶。東京・東京會舘で。(撮影:穂高健一、5月30日) 写真一覧(5件)
【PJ 2007年05月31日】− 日本ペンクラブの第51回通常総会が30日、東京・千代田区の東京會舘のエメラルドルームで開催された。総会では40人の新理事が承認された。総会、意見交換会の後に開かれた新理事会では、2期4年つとめた井上ひさしさんが退任。専務理事だった作家・阿刀田高(あとうだたかし)さんが新たに第15代会長に選任された。(初代は島崎藤村)。専務理事には浅田次郎さんが決まった。

 同総会の終了後、出席者全員による意見交換会がおこなわれるのが恒例だ。井上ひさしさんがこの段階で、「会長は長くやるべきではない、2期の会長は妥当なところ」と早々と辞意を表明した。「いま日本国憲法が危険な状況におかれている。憲法の精神は永久平和、基本的人権、主権在民、という三つの原理原則がある。これが前文にある以上は、憲法9条は変えられないはずだ。当クラブとしては素通りできない」。

 いかなる戦争も反対する。その理由は戦争自体が言論・表現の自由を圧迫するからだ、と述べた。「会長では言いたいことをいえない。会長を退いて、憲法問題を発言していく」と語った。

 会員からは、憲法改定問題に対する当クラブの表明が少ない、機能低下ではないか、と批判が出た。井上さんはこの質問に答え、「約2000人の会員がいる大きな団体だ。いろいろな考えがある。石原慎太郎さんから、私まで意見はさまざま。一つの表明にまとめるのは難しい」という。

 しかし、盛岡、秋田など各地の会合では、(憲法改正に反対など)いろいろ発言している。当クラブはいつも嫌なことを言っている。「それだけでも、日本社会に無言の圧力になっている。機能はある」と同クラブの存在感を強調した。

 新会長の阿刀田正さんは、挨拶のなかで、「表権の自由、平和を守る、環境を守る、文学振興、という4項目を推し進める」と表明した。当クラブは少ない予算で活動している。(年間1億5000万円)。大半が事務人件費で占める。

 「理事はボランティアで手弁当、無報酬。他方で、常務理事の仕事が増えてきたので、これまで3人だったが、6人に増やした。若返りによる活性化を図った。委員会の再編成もおこなった」と述べた。

 阿刀田さんは専務理事として、同クラブの実務の中核にいただけに、矢継ぎ早に新体制を発表した。

 新専務理事の浅田さんは、「断りたかったが、ひざ詰めで説得された。文学賞受賞のときの選考委員が井上ひさしさん、阿刀田正さんだったから、断りきれなかった」と会場を笑わす。「私は若手の部類です。引き受けた以上は言論人として、中性の立場で、いい意味のペンクラブを作っていく」と述べた。

 常務理事には新井満(まん)さん、高橋千劔破(ちはや)さん、西木正明さん、堀武昭(ほり たけあき)さん、松本侑子(ゆうこ)さん、吉岡忍(しのぶ)さんの六人が決まった。副会長の3人(下重暁子さん、中西進さん、眉村卓さん)は留任となった。【了】

■関連情報
記者HP:穂高健一ワールド
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一【 東京都 】
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