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屋久島の民家にドラえもん登場!(下)

2007年05月31日01時20分 / 提供:PJ

pj
屋久島の民家にドラえもん登場!(下)
ランプシェードを、前から撮影。 写真一覧(2件)
(上)からのつづき。何故、このようなドラえもんやドラミちゃんを作ろうと思われたのか、理由を訊ねてみた。すると、返ってきた返事は、「奥様の血縁関係にある方にプレゼントする為」だそうだ。集落ではやはり噂になっており、「どこで買ったの」と質問されたり、こどもがお婆ちゃんに抱きかかえられ、触ったりするようである。

 実際に撮影中も、数人の方が集まって、話題になった。地元弁で、「わー、もうちょっとふとかとは、できんかったとか?(訳:君、もうすこし大きいのは作れなかったの?)」と聞く方もいらっしゃった。

 目下、同じようなアンパンマンの作成にもチャレンジ中だという。その後、ご自宅で美味しいコーヒーをご馳走して頂き、その際にも大変美しいものをご紹介頂いた。アッと驚かされるものをさらに見せて頂いたのである。

 部屋には様々なオブジェが置かれていた。可愛い瓶に入れられた「貝殻」、ひょうたんで作った入れ物等。海や山からの「贈り物」を、余す事無く利用され、人々の目を楽しませる。玄関先では貝殻を「鉢」に見立て、貝の口に苔を生やし、シダが植えられた小さなインテリアがお客様を迎え入れる。

 なかでも目を引いたのが、海で拾った大きめの貝を用いた、「ランプシェード」である。屋久杉の台座に穴を空け、そこに電球、コードを差し込んで、加工した「貝」を被せただけのものだ。一見、普通に屋久島のおみやげ物屋さんで売っていそうだが、部屋を暗くし、電気をつけると、「ハッ」と息を呑んだ。それがこの写真である。

 貝を通して、ほのかな電球の光が、幻想的な色を醸し出している。真っ暗な室内に、暖かい色のシェードが、神々しく光を放つ。このような物を思いつくとは、まさに発想の転換である。見た目、構造はシンプルである。原材料費も、そんなに掛からない。

 こういった発想が、長く住んでいると出てきにくい。そしてそこから、「オリジナルな」屋久島の特産品を、観光客の方にご紹介するスペースがあってもいいのだろうなあと感じた。今、観光客の方と「地元」の方との接点が少ない。

 「ふれあい」の場が、あまりないのではないだろうか。「屋久杉」や「ぽんかん」等の主力である既存の産業の振興も否めないのだろうが、こういった付加価値を創り出し、それを提供されるのも面白いのではないか。

 忙しい時間の合間を縫って、今回、取材にご協力頂いた。小さな一歩ではあろうが、これもまた、これも地域活性化の為の、大変重要な一歩である。実際にドラえもんとドラミちゃんを囲んで話題が広がり、欲しいと玄関先で泣きだす「こども」もいたという。

 ドラえもんは、日本国内に留まらず、世界中の子ども達の「笑顔」を生み出している。このドラえもんを通じて、集落の方々の「笑顔」を作り、「自分達も負けないように、何か作ってやろう」そういう輪が広がれば、暗雲立ち込める未来に、ランプシェードが放つような、一筋の「光」を差し込めるのではないか。

 このように小さくとも一歩を踏み出すことが、失われた地域の「連帯感」を取り戻す為、また「地域活性化」の為には、大事ではなかろうか。今日も雨に濡れながらも、「ドラえもん」は集落や人々の後姿を見守っていた。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 大山 啓

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