2006-07シーズンを無冠で終えたアーセナルが、早くも来季に向けた戦力補強に着手した。今オフの獲得第1号となったのは、ポーランド代表のGKルーカス・ファビアンスキ。レギア・ワルシャワから獲得した22歳の移籍について、アーセナルは“長期契約”とだけ発表し、移籍金などの詳細は明らかにしていない。

 ポーランド代表ではセルチックのGKアルトゥール・ボルツの控えながら、すでに4キャップを記録しているファビアンスキは、ポーランド・リーグでは2年連続で最優秀GKに選出されている。新たな守護神候補の獲得に、指揮官のアーセン・ベンゲルは、クラブの公式ホームページで喜びのコメントを発表している。

「ルーカス・ファビアンスキと契約できたことは喜ばしいことだ。若く有能なGKであるルーカスは、チームの戦力アップに貢献してくれるはず。彼はレギア・ワルシャワでも安定感のあるプレーを見せていた。ドイツ・ワールドカップのポーランド代表に選ばれたときも、私は驚かなかった。アーセナルの大きな戦力として期待している。プレシーズンのトレーニングで会えるのを楽しみにしているよ」

 一方、イングランド屈指のビッグクラブに入団が決まったファビアンスキは、新天地でのプレーに期待を膨らませているようだ。

アーセナルに入団できてとても嬉しい。ワールドクラスの選手が多く在籍するクラブだからね。新しいチームメイトと会うのを楽しみにしているよ。アーセナルのようなヨーロッパのビッグクラブで、タイトル獲得に貢献できるよう頑張りたい」

 新加入のファビアンスキには、守護神のイェンス・レーマンに加え、主にカップ戦でゴールマウスを守るスペン人GKマヌエル・アルムニアとの激しいポジション争いが待っている。22歳のファビアンスキにとって、一筋縄ではいかない正GK争いだが、そこは若手のスカウティングに定評のあるアーセナルが目をつけた選手。プレシーズンでのアピール次第では、ベテランGKを押しのけて、いきなり定位置を確保する可能性もありそうだ。