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【よこ顔】東京下町の魅力を描く=札幌の椎名次郎さん(上)

【よこ顔】東京下町の魅力を描く=札幌の椎名次郎さん(上)
東京・下町を水彩スケッチする、札幌市の椎名次郎さん。千代田区神田の銅版外壁のクリーニング店の前で。(撮影:穂高健一、23日) 写真一覧(2件)
【PJ 2007年05月28日】− 東京下町の一角で、街角をスケッチする人物がいた。北海道・札幌市からきた椎名次郎さんだ。季刊『札幌人』の表紙を描き、地元ではスケッチ教室を開いている。

 椎名さんは、年に一度は下町を描くために上京してくる。旅はスケッチを描く目的だけに絞り込む。それは旅行効果が出て、集中力がつくためだという。他の用とかけ持ちで上京すれば、時間に追われて、据わりの悪い絵が多くなるだろうと見なす。街のスケッチがむずかしい雨の日には、寄席に行くようだ。「いい加減は良い加減ですから」と話す。

 上京すると神田や上野のビジネスホテルに3、4泊ほど滞在する。この間は早朝から出かけていく。朝のラッシュは避けて電車に乗らない。まずはホテル周辺の街角に残された古い建物をさがす。23日は神田駅近くの銅版外壁のクリーニング店の前で、スケッチをはじめた。

 建物の看板の電話番号は、東京の局番が3桁時代のまま。錆びないはずの銅版外壁も、歳月を感じさせる色合いだった。家主の許可は取らない。「写真は嫌われる場合が多いでしょうが、絵は喜ばれます」と話す。

 椎名さんは下描きをしっかり行う。水彩画の8割はそれで決まるという。「実は、下描きの作業はあまり好きではないんです。でも、色塗りほどの派手さはないけれど、一番大切な作業ですから」と丹念に鉛筆を運ぶ。やがて、16色の透明水彩で色が入った。絵が仕上がると、こんどは家主に丁寧に挨拶してから立ち去った。

 朝のラッシュが終わった10時ころ、椎名さんは葛飾区・立石、荒川区・日暮里、文京区・根津などの下町へと移動していく。

 子どものころから、新日鉄の室蘭工場を描くのが、とくに好きだったという。「巨大な工場にはSFのような刺激があったし、風景の魅力に取り付かれていました」と話す。複雑な形状の建物のほうが、「よし描こう、と燃えるのです」と語ってくれた。

 京成立石駅近くの路地裏には、出窓方式の木造アパートがあった。折りたたみ式の簡易椅子に腰を下ろした椎名さんがスケッチをはじめた。【つづく】

■関連情報
椎名次郎さんHP

記者HP:穂高健一ワールド
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一【 東京都 】
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【よこ顔】東京下町の魅力を描く=札幌の椎名次郎さん(上)
椎名次郎さんは自費で、東京下町のスケッチにやってくる。葛飾区
   
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