ゲストさんログイン

ウェブ検索

最新ニュース! クリックするほどよく分かる

livedoor ニュース

今週のお役立ち情報

凶悪犯罪、厳罰化一辺倒に疑問

凶悪犯罪、厳罰化一辺倒に疑問
離島上空を、鹿児島空港へと向かう飛行機。空から見た島は、どう映るのだろう。
【PJ 2007年05月24日】− わたしたちの「人間関係」を構成する「ヨコ」の関係、そして血縁関係にある「タテ」の関係が希薄になった現代社会の実相を痛感させられる事件が、福島・会津若松市の母親殺し事件ではないだろうか。わたしたち一般市民の目線から鑑みると、歪んだ欲望の果てに現出するのではないか、そう思いがちな「殺人」事件。今回の事件でも、精神鑑定の結果に注目したい。

 人間が持つ「同類」を殺す事に直面するはずの強烈な「抵抗感」を乗り越え、犯行に至る深層心理、この脆弱性を、もしかしたらわたしたち一般市民も深層心理、心の闇の部分に持ち合わせてはいないのだろうか。普通は想像力を働かせ、「犯罪を行ったら、自分も含め、親兄弟、周囲に多大な迷惑を掛けてしまう」という理性が働き、押し留まるだろう。その理性をコントロールする力や想像力が失われるまで、未成年の高校生に、一体何があったのか。何が彼を突き動かし、そういった心理状態にさせてしまったものは何なのか。

 テレビにしろ新聞にしろ、一人の人間、つまり犯人の「特異性」を強調し、興味深げに残忍性、異常性のみをピックアップする。だがよく考えて欲しい。筆者自身も含め、わたしたちの生活する地域社会という「エリア」で発生しているのだ。ブラウン管の中で事件は発生しているのではない。何らかの原因で「社会」との絆が失われ、絶望や孤独、怒り、悲しみ、何らかの原因で追い込まれた、どこにでいる「一市民」という面が、犯人には無いだろうか。であるならば、恐ろしい「犯罪者」になってしまう可能性、深い心の「闇」が理性を失い、コントロール出来なくなる可能性を、完全に否定できるのだろうか。不安を煽るつもりは無い。だからこそである。「心の闇」を照らす「光」を、社会が一丸となってそういった方々に当て、抑止する事は出来ないのか。それを訴えたいのである。

 その「光」こそ、家族や恋人、友達、社会等色々あろうが、それらとの「絆」ではないだろうか。一人ひとりがお互いに抱える問題を共有し、解決の為に手を取り合う事で生きがいや希望を取り戻すことも、犯罪の抑止効果にならないか。今回の場合は「殺人」だが、結果に至る「原因」やプロセスが必ずある。その「原因」を摘み取る、過程の段階で犯罪に手を染める前に食い止める事で、私達が共に生きる社会へと引き戻す「力」にならないだろうか。結果(殺人)をもって厳罰化、極刑の適用だけで思考停止してよいものか。それでは「本質」へと迫る事は出来ない。「本質的平等」という憲法上の語彙が、現実を覆い隠す欺瞞であったように。

 凶悪な事件の増加による厳罰化の必要性の論拠を、安直に否定するものではない。むしろ、犯罪、交通事故等の犯罪被害者、ご遺族の方々に対しての、社会が一丸となった被害者支援を図る事で、被害の軽減及び回復に資する事は、絶対に必要だと考える。厳罰化導入へのコンセンサスを図る一方で、誰にも話せないような悩みを抱える方、孤独に震える方、そんな方々が「貴方は絶対に一人じゃない」という強いメッセージを感じた時、社会等との強い「絆」を確認できた時、犯罪の犠牲によって亡くなられた方々の尊い「命」が絶対に無駄にならない、これから先の未来でも必ず起こるであろう、凶悪犯罪の抑制の一助になるのではないか、そう思えて仕方が無いのである。この実効ある二本立てで、まずは一歩を踏み出すべきではないか。【了】

■関連情報
PJニュース.net
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 大山 啓【 鹿児島県 】
この記事に関するお問い合わせ / PJ募集
コメントするにはログインが必要です
ログインしてください
投稿

前後の記事

PJオピニオンアクセスランキング

注目の情報
髪の悩み、何をすべきか!
髪の悩みは、髪のプロに!
「発毛実感コース」─脱毛原因調査、発毛施術体験、発毛アドバイス。
1人1回だけ。自分の髪のこと、知るチャンス!


髪のプロに診てもらう→