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【プレビュー】欧州CL決勝、ビッグイヤーを獲得するのは?

【プレビュー】欧州CL決勝、ビッグイヤーを獲得するのは?
会見で質問に答えるカカ
【photo by Kiminori SAWADA】
 欧州クラブナンバーワンを決めるUEFAチャンピオンズリーグは23日(日本時間27時45分キックオフ)、アテネにあるオリンピア・シュタディオンでミランとリバプールの間で決勝戦を迎える。

 今季、カルチョスキャンダルの影響で勝ち点を剥奪されスタートしたミラン。エースのアンドリー・シェフチェンコが抜けた穴は予想以上の大きく、期待されたジラルディーノ、オリベイラは期待を裏切った。W杯決勝まで戦ったガットゥーゾ、ピルロら軸となるべき選手達はハードスケジュールのため軒並み精彩を欠いた。ベテラン勢の故障も目立ち、早々にスクデット争いから脱落。最悪の前半戦でクリスマス休暇を迎えた。

 しかし、ロナウドの加入がチームの流れを好転させた。これまで決定力不足に泣いた前線は息を吹き返し、セリエAでCL圏内までに引き上げることに成功した。ただレアル・マドリー時代に出場しているロナウドは欧州CLには参加できず苦しんだ。決勝トーナメント1回戦は、中村俊輔率いるセルティックにサン・シーロで、延長戦まで持ち込む大苦戦を強いられた。

 多くの選手が苦しむ中、一人で気を吐いていたのがブラジル代表の至宝カカだった。先述のセルティック戦での決勝ゴールに加え、準々決勝のバイエルン戦でも躍動。スピードのあるドリブルでチームを救った。圧巻だったのは準決勝のマンチェスター・ユナイテッド戦。貴重なアウエーゴールを2本決めると、ホームでは相手の出鼻を挫く先制ゴール。ヨーロッパ最優秀選手を争うクリスティアーノ・ロナウドとの格の違いを見せ付けた。決勝でも彼がチームの明暗を握ることになるだろう。

 一方のリバプール。こちらもプレミアシップでは序盤から躓いた。新戦力がチームにフィットする以前にローテーション制(試合によって選手を入れ替える)を採用。選手達は混乱し、勝ち点は増えていかなかった。とりわけ主将ジェラードは本来のセンターではなく、右サイド、左サイドと「便利屋」として起用されため、調子を上げられずにいた。

 ただ欧州の舞台では全く危なげないパフォーマンスで決勝トーナメントに進出。1回戦では昨季王者のバルセロナに挑んだ。第1戦アウエーのカンプ・ノウで行われた試合では、1点をリードされたものの慌てずカウンターを徹底。ベラミー、リーセのゴールで逆転勝ち。ホームで0−1と敗れたものの次のラウンドへ進出を決めた。

 準々決勝、格下のPSVとあってアウエーで3点差の勝利。なんなく準決勝進出を決めた。続く準決勝の相手は、因縁のモウリーニョ監督が率いるチェルシー。第1戦アウエーで落としたリバプールだが、ホーム聖地アンフィールドでは無類の強さを誇った。アッガーのゴールでトータルスコアを並ぶと、勝負はPK戦へもつれ込む。そして、この日好セーブを連発していたレイナが大車輪の働きを見せ、チェルシーの4冠の夢を砕いた。ちなみにここ2シーズンはチェルシーを破ったクラブがそれぞれ優勝を収めている。

 注目選手はやはりカカだ。リバプールは彼を抑えることができれば勝利は見えてくれる。逆に止められなければ、大量失点もありうる。ミランが2年前のイスタンブールの悲劇を繰り返すのか、それともリバプールが再び奇跡を再現なるのか、世紀の一戦はもうまもなく訪れる。

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