イングランド・サッカー界で監督解任のスピード記録が更新された。解任されたのは、イングランド4部のトーキーで、新監督の就任が発表されたばかりのリロイ・ローゼナイアー。その在任期間は、なんとわずか10分間だ。

 監督就任会見を行なった直後に、クラブの買収成立が間近であることを知らされたローゼナイアー。新経営陣が新たな指揮官を選任する方針を打ち出しているため、就任発表のわずか10分間に、解任される運命であることを通告されたのだという。

「マイク・ベイトソン会長は、現時点でクラブを売却する予定はないと話していた。だから、私は記者会見に出席したんだ。しかし、会見の10分後に会長に呼ばれ、クラブを売却したと伝えられた。いずれクラブの売却が行なわれることは分かっていたが、まさか監督就任の10分後とはね。クラブは新経営陣の手に委ねられ、彼らが選んだ人物が監督に就任するらしい。私にはどうしようもないよ…」

 1984年にクリスタル・パレスのデイブ・バセットが樹立した、「在任期間4日」の最短記録を大幅に更新したローゼナイアー。クラブの買収騒動に踊らされ、「10分間で解任」というとんだ珍記録を作ってしまった。