今週のお役立ち情報
「笑い」と「怒り」の虚しさ。=「見えない情報」(2)
2007年05月20日07時06分 / 提供:PJ
【PJ 2007年05月20日】−
(1)からのつづき。デジタルメディアの台頭も目覚ましいが、アナログメディアの王者テレビメディアは、一般的に、最強メディアであり、その視聴率も高く、それに投下される広告量も莫大で、視聴者にとっては、なじみのメディアである。地上波全国ネット局は6局あり、現在は殆ど24時間態勢で放映されている。そのプログラムも、ニュース、ニュースワイドショウ、ドキュメンタリー、スポーツ、ドラマ、映画、音楽、バラエティ、クイズショー、トラベル、フーズと多岐にわたって、各局は、視聴率合戦の最中、毎日、週単位を一つのユニットとして放映されている。
その中でも、バラエティ分野では、お笑いタレントが中心になり、近年、平均視聴率も安定している。毎年、お笑いタレントが入れ替わり立ち替わり登場して来る。特に、大阪中心の、吉本興業が繰り出す、芸人タレントは、吉本興業イコールお笑い王国の感がある。1912年創業というからその歴史は確固たるものだ。1930年代、エンタツ・アチャコの漫才が一世を風靡、1940年代、エノケン、古川ロッパ、柳家金語楼、1950年代のハナ肇とクレージーキャッツ1966年「笑点」司会立川談志で開始、今でも高視聴率を維持し長寿番組である。1960年代、コント55号、林家三平、横山やすし・西川きよし、ドリフターズ、1970-80年代、とんねるず、明石家さんま、島田紳介、ビートたけし、タモリ、1990-2000年代、ウッチャンナンチャン、ダウンタウン、ナインティナイン、ロンドンブーツ、綾小路きみまろ、クリームシチュー、爆笑問題、そのまんま東と、これらのお笑いタレント、芸人達は、それぞれの笑いを確立した芸風を持っている人達であろう。
お笑いは時代と共にであるが、好景気時代の波に乗るもの、不況時に受けるお笑いブームとその繰り返しであるが、視聴者にとっては、息抜き、ガス抜きの時間として、老若男女を問わず、テレビメディアの影響は大きいものがある。その時点の社会の風刺、ナンセンスを、笑いを借りて、直接的に表現する。バカバカしさと、解りやすさと、昨今は、かなり過激に喋り飛ばすのである。喋り言葉には、汚い流行語あり、ボディアクションあり、頭をひっぱたく、蹴飛ばす、こづくなどは当たり前に演じてみせる。発展途上のお笑いタレントに特に顕著である。
人間的にお笑いのコンセプトが確立してれば、問題ないが、そうでないとしたら、どうするのか、ただのメディアを借りてのおふざけか、そのタレント達が、バラエティを駆け巡り登場する。メディアも許容してる。若い視聴者はこれを見せつけられて何を感じ取っているのか。汚い言葉の女学生、こづき回し、直ぐ手が出るイジメ学生。知らず知らずのうちに身につけているのではないだろうか。安っぽい「笑い」でも、身近な若者に共感を呼び、計り知れない、安易な行動に走る要因になっているのではなかろうか。
ニュースキャスターがいて、朝に、昼に、夜に「ニュースワイドショウ」がある。各局のそのウエイトは相当に高い。ニュースキャスターは、米国では、アンカーパーソン、英国では、プレゼンターと呼ばれ、ジャーナリストであり、ニュースの企画、取材、編集、原稿作成をして、司会進行もする。中立的立場でというのがベースだが、持論を主張する傾向にあるキャスターが目立つと言える。
日本のニュースキャスター第1号は、1962年「JNNニューススコープ」(TBS)の田英夫と戸川猪佐武である。NHKでは1974年磯村尚徳『ニュースセンター9時』が放送開始。1984年『FNNスーパータイム』(フジテレビ)においては、逸見政孝や安藤優子そして1985年久米宏「ニュースステーション」(テレビ朝日)。1989年、筑紫哲也による『筑紫哲也NEWS23』の放送がスタート。鳥越俊太郎の「ザ・スクープ」(テレビ朝日)1980年代に各局が女性キャスターを起用し始める。「きょうの出来事」(日本テレビ)櫻井よしこ、1978年に田丸美寿々「ニュースレポート」小谷真生子「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)。2004年、古館伊知郎「報道ステーション」(テレビ朝日)、2005年「みのもんたの朝ズバッ!」(TBS) 、2006年みのもんた「1週間で最も長時間(21時間42分)、テレビの生番組に出演する司会者」として、ギネスワールドレコーズの認定。
これらのニュースキャスターの「ニュースワイドショー」は、ゲストに、評論家、弁護士、作家、学者、政治家、スポーツキャスター、芸能レポーター、天気キャスターを日替わりで登場させてニュースに評論を加える。それぞれの立場から、その日のニュースに解説と、感想を述べ、持論を主張したりする。ほとんどが起きた事件に対して「怒り」の批判である。しかしその道の権威として責任ある発言をしているだろうか。テレビメディアに出演してるゲスト個人の影響力は、視聴者にとり、すごく強いインパクトを積み重ねているのである。
最近顕著なのは、ニュースキャスター自ら持論で意見を述べる「みのもんたの朝ズバッ」は、正義感の強いみのさんは、「ホットケナイ」と「怒り」の発言をする。事件の経過を、模型、テロップ、ミニキャメラを使い、現場再現して、微に入り細に入り説明する。みのさんの話術もうまい。しかしそのせいか、その事件が生々しく伝える事に、そこ迄やらなくてもと思う事が多々ある。各局もその傾向にある。今も、合津若松市の、奇怪な、親殺しの殺人事件がトップニュースになっている。親子殺し、親族殺人事件の多い世の中である。一度報道されれば解ると思うが、リピートして何回も何回も繰り返す、何処の局でも同じである。
見なけりゃ良いだろうと言うであろうが、食事時とか、病人とか、精神を病んでる人達にとっては、堪え難いニュースになっているのだ。このリピート効果により、若い人が、また同じ犯罪を重ねて行く引き金になっているのではないか。最近多いように思う。潜在意識に、トラウマとなって残っているのだ。それが、無意識に突出して、次に同じ犯罪を発生させていたりはしないだろうか。そこまでテレビ局は、ニュースキャスターは考えないだろう。しかし、テレビと言う強いメディアは、見えない恐怖を醸成しているのだ。報道は正しい、しかし、正しさだけがコミュニケートされてる訳ではないのだ。
日本人に不得意な「笑い」の世界は、難しい、しかし素晴らしい「笑い」は、豊かな人間を育ててくれる大事な要素である。「怒り」は人間の主張の一つである。そこから本当の正義が発見できるだろう。
テレビレンズから見た世界は、時として、ナマで見る世界より真実を発見できる恐い、戦慄のメディアだと思うが、どうであろうか。
♪Hang down your head Tom Dooley,Hang down your head and cry,
Hang down your head Tom Dooley, Poor boy you’re bound to die.♪
【つづく】
■関連情報
PJニュース.net
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 池野 徹【 千葉県 】
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その中でも、バラエティ分野では、お笑いタレントが中心になり、近年、平均視聴率も安定している。毎年、お笑いタレントが入れ替わり立ち替わり登場して来る。特に、大阪中心の、吉本興業が繰り出す、芸人タレントは、吉本興業イコールお笑い王国の感がある。1912年創業というからその歴史は確固たるものだ。1930年代、エンタツ・アチャコの漫才が一世を風靡、1940年代、エノケン、古川ロッパ、柳家金語楼、1950年代のハナ肇とクレージーキャッツ1966年「笑点」司会立川談志で開始、今でも高視聴率を維持し長寿番組である。1960年代、コント55号、林家三平、横山やすし・西川きよし、ドリフターズ、1970-80年代、とんねるず、明石家さんま、島田紳介、ビートたけし、タモリ、1990-2000年代、ウッチャンナンチャン、ダウンタウン、ナインティナイン、ロンドンブーツ、綾小路きみまろ、クリームシチュー、爆笑問題、そのまんま東と、これらのお笑いタレント、芸人達は、それぞれの笑いを確立した芸風を持っている人達であろう。
お笑いは時代と共にであるが、好景気時代の波に乗るもの、不況時に受けるお笑いブームとその繰り返しであるが、視聴者にとっては、息抜き、ガス抜きの時間として、老若男女を問わず、テレビメディアの影響は大きいものがある。その時点の社会の風刺、ナンセンスを、笑いを借りて、直接的に表現する。バカバカしさと、解りやすさと、昨今は、かなり過激に喋り飛ばすのである。喋り言葉には、汚い流行語あり、ボディアクションあり、頭をひっぱたく、蹴飛ばす、こづくなどは当たり前に演じてみせる。発展途上のお笑いタレントに特に顕著である。
人間的にお笑いのコンセプトが確立してれば、問題ないが、そうでないとしたら、どうするのか、ただのメディアを借りてのおふざけか、そのタレント達が、バラエティを駆け巡り登場する。メディアも許容してる。若い視聴者はこれを見せつけられて何を感じ取っているのか。汚い言葉の女学生、こづき回し、直ぐ手が出るイジメ学生。知らず知らずのうちに身につけているのではないだろうか。安っぽい「笑い」でも、身近な若者に共感を呼び、計り知れない、安易な行動に走る要因になっているのではなかろうか。
ニュースキャスターがいて、朝に、昼に、夜に「ニュースワイドショウ」がある。各局のそのウエイトは相当に高い。ニュースキャスターは、米国では、アンカーパーソン、英国では、プレゼンターと呼ばれ、ジャーナリストであり、ニュースの企画、取材、編集、原稿作成をして、司会進行もする。中立的立場でというのがベースだが、持論を主張する傾向にあるキャスターが目立つと言える。
日本のニュースキャスター第1号は、1962年「JNNニューススコープ」(TBS)の田英夫と戸川猪佐武である。NHKでは1974年磯村尚徳『ニュースセンター9時』が放送開始。1984年『FNNスーパータイム』(フジテレビ)においては、逸見政孝や安藤優子そして1985年久米宏「ニュースステーション」(テレビ朝日)。1989年、筑紫哲也による『筑紫哲也NEWS23』の放送がスタート。鳥越俊太郎の「ザ・スクープ」(テレビ朝日)1980年代に各局が女性キャスターを起用し始める。「きょうの出来事」(日本テレビ)櫻井よしこ、1978年に田丸美寿々「ニュースレポート」小谷真生子「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)。2004年、古館伊知郎「報道ステーション」(テレビ朝日)、2005年「みのもんたの朝ズバッ!」(TBS) 、2006年みのもんた「1週間で最も長時間(21時間42分)、テレビの生番組に出演する司会者」として、ギネスワールドレコーズの認定。
これらのニュースキャスターの「ニュースワイドショー」は、ゲストに、評論家、弁護士、作家、学者、政治家、スポーツキャスター、芸能レポーター、天気キャスターを日替わりで登場させてニュースに評論を加える。それぞれの立場から、その日のニュースに解説と、感想を述べ、持論を主張したりする。ほとんどが起きた事件に対して「怒り」の批判である。しかしその道の権威として責任ある発言をしているだろうか。テレビメディアに出演してるゲスト個人の影響力は、視聴者にとり、すごく強いインパクトを積み重ねているのである。
最近顕著なのは、ニュースキャスター自ら持論で意見を述べる「みのもんたの朝ズバッ」は、正義感の強いみのさんは、「ホットケナイ」と「怒り」の発言をする。事件の経過を、模型、テロップ、ミニキャメラを使い、現場再現して、微に入り細に入り説明する。みのさんの話術もうまい。しかしそのせいか、その事件が生々しく伝える事に、そこ迄やらなくてもと思う事が多々ある。各局もその傾向にある。今も、合津若松市の、奇怪な、親殺しの殺人事件がトップニュースになっている。親子殺し、親族殺人事件の多い世の中である。一度報道されれば解ると思うが、リピートして何回も何回も繰り返す、何処の局でも同じである。
見なけりゃ良いだろうと言うであろうが、食事時とか、病人とか、精神を病んでる人達にとっては、堪え難いニュースになっているのだ。このリピート効果により、若い人が、また同じ犯罪を重ねて行く引き金になっているのではないか。最近多いように思う。潜在意識に、トラウマとなって残っているのだ。それが、無意識に突出して、次に同じ犯罪を発生させていたりはしないだろうか。そこまでテレビ局は、ニュースキャスターは考えないだろう。しかし、テレビと言う強いメディアは、見えない恐怖を醸成しているのだ。報道は正しい、しかし、正しさだけがコミュニケートされてる訳ではないのだ。
日本人に不得意な「笑い」の世界は、難しい、しかし素晴らしい「笑い」は、豊かな人間を育ててくれる大事な要素である。「怒り」は人間の主張の一つである。そこから本当の正義が発見できるだろう。
テレビレンズから見た世界は、時として、ナマで見る世界より真実を発見できる恐い、戦慄のメディアだと思うが、どうであろうか。
♪Hang down your head Tom Dooley,Hang down your head and cry,
Hang down your head Tom Dooley, Poor boy you’re bound to die.♪
【つづく】
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
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