東京・池袋で催された「モンスターハンターフェスタ」
 5月第3週は、運営会社がどのプレイヤーに訴求すべきか……という点を考えさせられるニュースが揃った。

 カプコンは、東京池袋にて「モンスターハンターフェスタ」を開催した。「モンスターハンターフェスタ」は、PSP用ソフト「モンスターハンターポータブル2nd(以下MHP2)」の大会+イベント。このイベントの特徴は目線が低いことにある。ボスモンスター「ティガレックス」をいかに早く倒すかがテーマのハイレベルな戦いとなったが、会場では豊富な展示物とトークショー、その場でオンラインプレイが楽しめるコーナーなどが来場者を楽しませていた。ダウンロード配信されているクエストを使えば、大会参加者と同じ条件でゲームを楽しむことも可能。プレイヤーそれぞれに世界があるMORPGの利点を最大限活かした催しとなった。ゲームの競技化が言われて久しいが、「モンスターハンターフェスタ」は小学生から社会人まで楽しめるイベントで裾野を広げることを選んだわけで、今後の展開が期待されるところだ。

 より先鋭化し、競技としての側面を追求するオンラインゲームも存在する。ガンホー・オンライン・エンターテイメントは、MMORPG「ラグナロクオンライン」において、「Ragnarok World Championship 2007(RWC2007)」を開催すると発表した。日本、台湾、インドネシア、フィリピン、シンガポール、マレーシア、タイ、韓国、ロシア、アメリカ、ブラジル、フランス、ドイツの13ヶ国から1ギルドずつを選抜、PvP(プレイヤー同士の戦い)にて勝負を付けるというイベントである。GvG(ギルド戦)の導入以降、コアプレイヤー向けのサービスに注力する「ラグナロクオンライン」だが、選ばれし人々が参加する「RWC2007」はその極北ともいえる内容。そろそろ続編「ラグナロクオンライン2」の噂も聞こえてくる中、コアプレイヤーの満足度をどれだけ「2」へ繋げられるかが注目される。

 テトリスオンライン・ジャパンは、オンラインゲーム「テトリスオンライン」のサービスを開始すると発表した。様々なカジュアルゲームが林立する中、最強のコンテンツ力を持った元祖落ちゲー「テトリス」がオンラインに乗り出してくる。これはカジュアルゲーム界にとって一つの事件だろう。現時点では、テトリスオンライン・ジャパンと共に運営を行う「アライアンスパートナー」は発表されていないが、運営の手腕は他のゲームにも増して重要なものとなるだろう。携帯アプリからキーチェーン付きゲームまで、広く楽しまれている「テトリス」だからこそ「テトリスオンライン」に人を繋ぎ止める手腕が重要になる。極論を言えば、「テトリス」はどこにでもある空気のようなものであり、運営がまずいとファンは一人用の「テトリス」へと帰っていく。テトリスオンライン・ジャパンと「アライアンスパートナー」の実力はいかなるものとなるのか、こちらも関心が集まるタイトルといえるだろう。

 ゲームのプレイヤーには幾つかの層があり、運営会社がどこを向いているかは重要なファクターである。始めたばかりの初心者、定着を考えている中級者、影響力を持つ上級者、どれも欠かすことができない人々だ。理想としてはあらゆる層に訴求するべきなのだろうが、マンパワーとお金は有限である。初心者は移り気だし、中級者はモチベーションの維持が難しく、上級者はコンテンツを圧倒的な速度で消費する。どこにアピールするかの選択は極めて重要な問題なのだ。運営会社がどこを向いているか、何をさせたいのか、プレイヤーは敏感に「空気」を察する。そして、自分が大事にされていないと感じたら、他のゲームへの移住などを検討する。先週の繰り返しになるが、プレイヤーは「数」ではなく「ひとり」なのである。果たしてどのような方法が「ひとり」を尊重できるのか、正解は未だ出ていない。MORPG+低い目線の「MHP2」スタイルとコアプレイヤーの結束を促す「ラグナロクオンライン」スタイル、どちらが大きな成功を収めるかは、今後のオンラインゲーム界において重要な指標となるのではないだろうか。

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